レストランヤミー
魔物肉と、ダンジョン産の食材だけを使用する専門のレストランを、いつの間にか開店していたらしい。
だからティールブルーで最初にお米の階層からだったのかしらね?
理とゴーレムにお米作りのノウハウを付与するために、魔法と魔法陣考えたわよ。
作ったわよ。
リーダーになるゴーレムはシュウがオプションで作って、子分ゴーレムは私がオプションで作ったわよ。
そのあとで、全ゴーレムにお米作りのノウハウを付与したわ。
で、誰と契約してもらおうかと思ってたら、神凪コーポレーションの従業員の1人が米農家の息子だそうで、その彼に水田階層の責任者になってもらい、ゴーレムと契約してもらった。
水田階層は、1ヶ月が季節一つ分と早回しの調整をシュウがいれたので、外の一年で1階層は三年の時間が流れることになる。
なので、基本人は水田階層には、立ち入らないようになっている。
なので、レストランではすでにダンジョン産のお米が使われているらしい。
えっ?私たち食べられないの?
家で普通に食べられると思ってたんだけど?
あーもう少し在庫が増えるまで待てと。
なるほど。
早く美味しいご飯たべたいわね。
店名のヤミーは「おいちーい!」とか、「うまうま!」って意味なんだって。
私の口グセらしい。
魔物肉のキッカケは私だから、私にちなんだ名前にしたらしい。
それ必要だったかしら?ちゃんと考えて?
開店当初は、今まで魔物の肉がダンジョンでドロップしたなんて前例はなく、魔物の肉を食べると言う発想がまるでなかったため、敬遠されがちだったみたいだけど、一度食べたらリピーターを生み出し続けているようだ。
美味しいからやみつきよね?
だって、魔物肉ってなにかしらのバフついてるし、それがなくても、美味しいんだもの。
今になっては、何ヶ月も予約待ちなんだって。
みんな魔物肉の美味しさに気づいちゃったのね。
でも、普通に魔物討伐しても、肉のドロップは今のところないみたいだから、魔物肉食べたかったら、ヤミーに来るしかないのよね。
独り勝ちでは!?
レストランの会計横には、ジャーキーやドライフルーツ、クッキーにナッツバーが置かれている。
ジャーキーはボア、ディア、ブル、コッコなど神凪の料理人たち渾身のスパイス配合とからしく、大人気なのだそうだ。
私も食べたいですけど?
ドライフルーツは、魔力の実と属性の実なんだって。
これも加工の実の方だから、バフがつくよね。
クッキーとナッツバーは、属性の実をドライフルーツにしたものが混ぜ込んであるらしい。
あとこっそり、ダイエットの実が入っているとかいないとか。
ヤミーの料理を作っているのは、理一と理芳の屋敷の料理長の一番弟子さんの2人と、うちと優理と灯理の家の料理人の見習いさんが担当しているのだとか。
新たに採用した問題のない接客担当。
神凪コーポレーションから、経理と事務1人ずつ。
そんなメンバーみたいよ?
あと肉の調達には、新宿ダンジョンの魔物は理外の剣が。
ボアやディアの神凪ダンジョンの魔物は、当番チームが担っているとのことだ。
そのため、当番チームの誰かが必ずレストラン用のマジックバッグを携帯する。
肉は基本レストランに卸される。
高くはないが、当番チームの収入になる。
もちろん肉以外の素材はギルドで買取してもらいそちらも当番チームの収入だ。
本職の給料もあるから、みんなそこそこお金持ちらしい。
働きすぎじゃない?
大丈夫?
今流行り?のブラック企業とか言われない?
えっ?住んでるマンションの家賃タダなの?
当番も月1回か2回くらいだから、問題ない?
そうなのね。
ねぇ?私はヤミーで料理食べられる日がくるのかしら?
家で食べられるならそれでもいーけど。
まだなんでしょ?
ティールブルー産の食べ物増やすしかないのかーーーー!?
 




