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ストーカーなの?〜理理

なんで!?また!?

今日も!?

ウソでしょ!?

ストーカーなの!?

なんでまたリノの行くところ行くところに現れるの!?

気持ち悪いんですけど。

なんで居場所バレるの?

えっ!?もしかしてリノなんかされてる!?

ギルドに着いて真っ直ぐに笑理ねーさんのところに駆け込んだ。

「笑理ねーさん、リノってなんかマーキングとかされてる?」

「どうしたの?」

笑理ねーさんはたぶんリノの勢いに驚いて、聞いてきた。

「なんか、どこに行っても必ず現れるヤツがいる」

「探索者?」

ここに来て、そんなこと言えば探索者だと思うよね。でもたぶん違う。

「学校の生徒?だと思う」

「知り合いではない?」

知り合いでは絶対にない。

「まったく話したことはない。視線とかいつかの信者みたいで気持ち悪い」

「今もいるの?」

「ギルドの入り口の近くにいた」

リノがそう言うと、笑理ねーさんは入り口付近を眺めてから、言った。

「制服の子かな?」

「たぶん」

やっぱりまだいるんだ?

「理理のこと鑑定してもいいかな?」

「お願い」

何もされてませんように。

魅了チャームをかけられた形跡があるけど、魔力に差がありすぎて効いてない」

魅了チャーム!?こんなに気持ち悪いのに!?」

「そもそも魅了チャームは精神干渉にあたるから、禁止されているわ」

「だったらあいつのこと捕まえられないの?」

存在自体が不愉快すぎる。

「待って、お父さんに連絡するわ」

なんでリノばっかりこんな目に…


理芳おじさんが来るまで、笑理ねーさんと一緒にいた。

まだヤツはいるらしい。

「理理、大丈夫か!?」

理芳おじさんが東雲にーさんと来た。

とりあえず頷くと、

「入り口にいる制服のやつか?」

確認されたので、もう一度頷く。

「笑理、あいつ鑑定したか?」

「したわよ、見てスクショとってあるわ」


山川小太郎

職業 あやつり師

ギフト 魅了チャーム

称号 元聖女教信者の息子、聖女教再建者

賞罰 100人以上の人に魅了チャームを使用。恐喝、強奪、強姦、ストーカー。


「犯罪者じゃねぇーかっ、しかもまた聖女教作ってんのか!?」

いやぁぁぁぁぁぁぁっっっ。

せっかく落ち着いてきたのに。

何なの?何の嫌がらせなの?

「なんでリノばっかりこんな目にあうのよーーー」

ぶっ潰す。

あいつも聖女教も。

完膚なきまでに踏み潰してやる。

「理理、なんか黒いオーラ出てんぞ?」

おっと、なんか出ちゃってた?

「2度と目が出ないように、1ミリも残さずに駆除してやりたい」

2度と聖女教なんてワードは聞きたくないのよっ!!

「そうだな」

「理理、持ち物で理理のものじゃないものない?」

えっ?知らないうちになんかされてる?

カバンとか制服のポケットとかを探る。

「なにこれ?」

「それ発信機ですね」

東雲にーさんが教えてくれる。

発信機!?

これのせいで居場所バレてたってこと!?

「ストーカー!?犯罪者っぶっ飛ばす」

気持ち悪い、ホントゴミクズだね。

どうしてくれようか。

「東雲、お前この発信機持っとけ。理理はここから転移で家帰れるよな?で、連理たちにこのこと話しておけ。で、学校とギルドはしばらく行くな。たぶん来週には行けるようにするからよ」

「わかった。みんなありがと。後のことお願いします」

「うん、おとなしく家にいてね」

リノは頷いて、転移で帰宅した。


「そんなわけで、リノはこの件が解決するまで学校とギルドにはいかないから」

「またそんなことになってたのね、言ってくれたらよかったのに」

お母さんにそう言われたけど、

「今週に入ってから、ひどくなってきたんだよ」

「理芳さんがなんとかしてくれるって?」

お父さんに確認された。

「うん、発信機は東雲にーさんが持ってる」

いつあんなもの入れられたんだろう。

いつから?

「そのストーカーって前に言ってた気持ち悪いってやつか?」

理人兄さんが思い出したように言った。

「そう、たぶんそいつだよ」

「あれって、去年だったよな?その間何もなかったんだよな?」

「遠くから見られてる感じはあったけど、直接話しかけたりはしてこなかったから、放置してた」

だって、近寄りたくないし。

他にも見てくる人いたし。

「りのねえ?チャームまとわりついてる?」

「えっ!?ホントに!?気持ち悪い、消したい」

「リノちょっと待って、それが証拠になるかもしれないから、理芳さんに消していいか確認するまで待って」

あーそうか、チャームかけられた証拠は必要よね。

でも気持ち悪いのよ。


それから2日後、大々的にニュースで取り上げられ、いつの間にか再建されていた聖女教は再度ぶっ潰され、関係者全員が逮捕された。

再建した中心人物が、高校生であったこと、精神干渉に当たるギフトの魅了チャームを他人に対しての使用することは禁止されているにも関わらず使用し、多くの人を操り人形にしていたこと。

その人達に、犯罪を強要していたこと。

自身も恐喝、強奪、強姦などの犯罪をおかしていたこと。

などが、センセーショナルに報道された。

社会的に死んだも同じだ。

2度とリノの視界に入らないで欲しい。

しばらくは騒がしいかもだけど、早く落ち着いて生活したいのよ。

聖女教はぶっ潰すのみ!!

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