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料理人の会合〜料理人五味

果樹の樹の実(要加工)と魔物の肉を、お手軽なオヤツ感覚で、何か作れないかと打診がきた。

「連絡来たか?」

「各屋敷の料理長に話まわってるみたいだ」

8家の料理長勢ぞろいだ。

「探索者のためのお手軽オヤツってことか?」

たぶん、ダンジョンでの携帯食?携行食?的なものだと俺はおもっていたが。

「あ、そうなのか?理織嬢ちゃんのスイーツの話かとおもってた」

「それもありだけどな、今日はダンジョンに携帯できるもので頼む」

理芳家の料理長から、指示が出る。

元々、理芳様からの要請だしな。

「まずは、肉の方からいくか」

「ジャーキーっすよね」

肉は、やっぱジャーキーでしょ。

「ジャーキーは外せないな、ディアジャーキーにボアジャーキーもうまかったよな」

「それをいうなら、ブルジャーキーにカウジャーキーもかなりうまかったぞ」

「コッコとターキーだって、スパイス次第で変幻自在だったぞ?」

「あとは、どんな魔物がいるのか?」

「とりあえず今上がったジャーキーは、決まりでいいか?」

「異議なし!」

異口同音が、全員から出た。

「他にあるか?」

「カツサンドとか唐揚げって、理織嬢ちゃんから出てたみたいだけど、どう?」

「それは嵩張らないか?」

「マジックバッグとかあれば問題ないんじゃないの?」

「探索者が全員持ってるわけじゃないだろ」

「カツサンドをホットサンドにしちゃうのは?四方閉じちゃえば溢れにくしい崩れにくいんじゃない?」

「なら、唐揚げも唐揚げサンドにしたらよくないか?」

「どの肉にも何かしらのバフついてたよな?」

「体力回復とか魔力回復とかですよね?」

「まーバフなくても、うまいから問題ないですけどね」

魔物の肉はホントに味が濃くて旨みがすごい凝縮されてる。

ディアもボアもブルもコッコもどの魔物の肉も美味い。

これは、探索者にはうってつけの食材じゃないだろうか?

売ろうと思うのも頷ける。

「探索者だけじゃなくて、一般にも売れるだろ?これなら」

「だよなー、酒のつまみにもピッタリだしな」

ジャーキーは、一回作ったらみんな手が止まらなくなってたからな。

俺のスパイスの調合も絶妙だったけどな。

まっ、他の人のジャーキーもうまかったけどな、さすが先輩達だぜ。

「ホットサンドは提案する方向でいいか?」

「ディアカツとかボアカツ美味かったもんな」

「あー食いたくなってきた」

でも、お手軽にと言われるとやっぱりジャーキーだよなーって思うな。

「本命はこっちの果樹の樹の実(要加工)なんだが、何かあるか?」

「超お手軽なら、ドライフルーツじゃない?」

「確かに、ドライフルーツは決まりでいいと思うがどうだ?」

みんな頷いてるので、決まりだな。

「あとは、クッキーとか?」

「ナッツと混ぜてナッツバーとかは?」

「いいんじゃないか?」

おいしそうだよな、ナッツバー。

「実を飴でコーティングとかは?」

「それは加工したうちに入るのか?微妙じゃないか?」

確かに、あとベタつきそうだな。

「ゼリー飲料とかは?」

「それも良さそうだな、この辺はみんな提案に回すことにするが問題ないか?」

「異議なーし」


後日、全部の試作を作成することになり、すべて商品化されることになった。

ジャーキー用、ドライフルーツ用、クッキーとナッツバー用の作業場が出来上がり、弟子達は交代で、さらに作業場で働く作業員を増やしてもらい、お手軽オヤツを作る仕事が増えることになった。

俺たちは軌道に乗るまでの少しの間だけだけどな。

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