表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大賢者リオールは楽しみたい!  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/330

フェリーラザ 出会い〜シルクアルディス

100エピソード突破記念?と

1日のPVが初めて1000PV突破しました記念!のつもりてしたが、もうすぐ2000PV記念!になりました。

そんなわけで閑話です。


ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)

『こんにちわ』


エンシェントドラゴンである我に普通に話しかけてきた人族の娘、それがリオールとの出会いであった。

せっかく静かに過ごしておるのに、なぜ人族は放っておいてくれぬのか。

面倒で黙っておったら、挑発してきよった。

スキルとかではなく、言葉での。


『エンシェントドラゴンなんだから、話せないわけないわよね?それとも買いかぶりすぎだったかしら?』


その時はさすがにちょっとイラッとしてしまっての、返事してしまったのだ。

今思えば、大した挑発でもなかったのぉ。


『…なんぞ』

『よかった、話せるのね。じゃあもう1度ね、こんにちわ』

『…うむ』

『うむ、じゃなくてこんにちわにはこんにちわでしょー?』

『そうか、こんにちはだの』


言わないとずっと、繰り返されそうな予感しかしなかったのだ、この時は。

正解だったと、今は確信しているぞ。


『ドラゴンさんは、名前あるの?私はリオールよ』

『我は、シルクアルディス、ぞ』

『じゃあ、シルク爺ね』


なんぞ、この小娘。爺呼ばわりしたぞ!?


『爺とはなんぞ』

『えーでも1300歳だったら、おじいちゃんじゃないの?』


いつの間に鑑定された?

まぁ、これから先会うこともなかろうからいいかと思ったことをずっと後悔しとるぞ。


『何の用ぞ?』


こんな山奥まで1人で来るなんぞ間違っとろうが。


『最近ここに、冒険者来なかったかしら?』

『来たぞ、弱っちいのがいきなり魔法ぶっ放して来おったから障壁で防いだら反射して自分らで喰らって飛んでいったぞ?』

『そうなの?一応Aランクパーティって聞いてたんだけど』

『Aランク?あれでか?冒険者の質も落ちたのぉ』

『それは同感だけど、聞いてた話と全然違うんだけど、どうしようかしら?』

『お主は結局何の用ぞ?』

『Aランクパーティがやられたからその邪龍を討伐してくれって言われてたんだけど、どうみても邪龍なんかじゃないしね、シルク爺』

『エンシェントドラゴンを捕まえて邪龍だと?目も頭も腐っとるの』

『ホントにね。シルク爺は別に人族とかと敵対するつもりはないわよね?』


当たり前ぞ。


『なんでそんな面倒なことせねばならぬ。我はただ静かに過ごしたいだけぞ』

『そうよねぇ、でもまた出来もしない討伐とかに冒険者きちゃうのよね、このままだと』

『なんぞ!?お主なんとかせい』

『えー?あいつら人の話聞かないから無理よ、面倒事は人におしつけてくる、おバカさんばかりなのよ』


どうもこの小娘、変わった人間のようだ。

この間の小物とは違うようだ。


『なぜ、そんなヤツらの言うこと聞いて、こんなとこまで来たぞ?』

『別に奴らに言われたからじゃないわよ。ただドラゴンと話してみたかっただけよ』


やっぱりこの娘、変わりもんじゃの。


『話してみてどうじゃ?』

『うん、もっと色々話してみたいかな。そこで提案なんだけど、シルク爺はこの場所に思い入れとかあるのかしら?』

『我か?特にないぞ?』

『なら、私の亜空間に移住しない?外では狩られすぎて絶滅危惧種のいろんな子たちを亜空間に保護してるんだけど、そんな子たちと一緒に暮らしてみない?私しか開けられないから、変な冒険者とかには会わなくてすむと思うけど、どうかな?』

『自由に出入りはできぬのか?』

『言ってもらえれば、開けることは出来るよ?』


それも良いかも知れぬの。

これが何百年単位での付き合いになる、リオールとの出会いであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ