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高校の体育祭って親応援に来る?



――――



「こら〜!起きろ〜!ってゆーくん起きて〜」


「起きとるわい!」


 最近斐芽が朝俺を起こしに来る。

 何やら斐芽中で朝俺を起こす事がルーティンになっているらしい。

 そして、本日は体育祭当日流石にいつもより早く目が覚めた。


「おー、ゆーくんが起きてるなんて……雨でも降るのかなぁ?」


 残念ながら眩い日差しが差し込む程の晴天だ。

 さっきスマホで天気を確認したら降水確率は終日0%であった。


「雨で体育祭が雨天中止になればよかったのにな」


「今日が雨でも次の日にあるだけだよー。ほら、たーくんはもう朝ごはん食べて学校に行ったんだから、ゆーくんも速く準備して!」


「相変わらず佐は朝が早いな。それと斐芽はおかんみたいな事を言うのな」


「むー、まだ私はおかんって言われるような歳じゃないもーん。今日、靖子さんが仕事で体育祭に来られないから代わりにゆーくんの事よろしくされているんだよ〜」


 本日はおとんは勿論の事、おかんも仕事で体育祭に来れないらしい。

 高校って親が体育祭に応援に来るものだろうか?


 ふと、そのような事を考えつつ着替える事にした。

 因みに弁当は斐芽が俺と佐の分を作ってくれた。

 あやちーファンとしては感極まる物だと思うが俺にとっては周りからの憎しみを生み出す物である。

 佐に対してはそんなに憎まれないのに、何故俺だけ憎まれるのやら……。





――――



「おぉー!みんな力を合わせて頑張ろうね〜!」


 本日開催される幸徳高校の体育祭は赤、白組に分かれるのでは無く、1年対2年対3年の三つ巴戦になっている。

 

 歴代1年生が優勝したことはないとの事……。


『うおぉぉぉっ!!あやちーの為に頑張るぞ、お前らーっ!!!』


『『『『おおぉぉっ!!!!』』』』


 なのだが、何やら1年の士気がかなり高い様子だ。


「男って単純よねー」


 桃歌が呆れた表情で声をかけてきた。


「なんで1年はこんなに士気が高いんだ?」


「それはあやちーが頑張ってって言ったら頑張るに決まってるでしょ!」


「そ、そんなもんなのか?」


 斐芽ってそんな影響力を持っていたんだな……。


『生徒の皆さんは入場行進が始まりますので各集合場所に集まってください』


 集合のアナウンスが校庭に響き渡る。


「昔から気になっていたんだけど、なんで入場行進ってやるんだ?しかも練習してまで」


「さぁ、そんなのあたしが知る訳ないでしょ!」

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