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俺を異世界に連れて行って!


『ぴゃゃーっ!!』


聞き慣れない悲鳴と共に異世界にお住まいであろう人は後ろに倒れた。


「……ピンク」


そして、転倒した際にスカートがめくれてしまい、ピンクの下着が見えてしまったのである。

もちろん、その光景は俺の脳内に保存された。


「い、いたたぁ。いつからそこに居たんですか……?」


スカートの裾を隠しながら、異世界のお方は尋ねてくる。

どうやら異世界でも日本語を話すらしい。

それともよくある通訳スキルってやつかな?


「まぁ、今さっきかな」


「ち、因みに私のあれ…見ちゃいました?」


「もちろん!!異世界人の女性のパンツを見るのは初めてだ!!」


「……っ!!て、異世界人?」


まさかのまさか、昼食時に異世界に行きてぇーっと思ってたらまさかの異世界人に会うとは……。

それなら、俺がやることは一つ。


「どうか俺を異世界に連れていってください!」


「え、あ、その……」


「お願いします!別に異世界転移して俺TSUEEEしなくてもいいので、生のエルフ娘や竜人娘とかにあってみたいんです!」


男なら異世界のファンタジー娘に会ってみたいもんだろ。

そしてあわよくば、ラブコメ展開に……


「えっと……期待しているところ申し訳ないけど、私は異世界人じゃないですよ」


「なん……だと……」


異世界人のお方はとんでもないことを暴露した。


「私は1年の鳥牧杏(とりまきあんず)です」


何と異世界の方だと思っていたらまさかの同級生であった。


「でも、鳥牧さんみたいな人は見た事がないんだけど」


1年生全員の顔はまだ覚えていないが、流石に青髪赤目の子は見た事がない。

仮にいたら真っ先に声を掛けているだろう。


「えっと、これは……コスプレです」


顔を真っ赤に染めた鳥牧さんは小さな声で言った。


「おー、なるほどー。コスプレかぁ」


ネットやテレビでは見たことあるが、生でコスプレを見るのは初めてだ。

鳥牧さんの姿は二次元キャラが三次元に降臨してる感じだもんな。

コスプレイヤーってやっぱすげぇ!


「因みに俺は神谷佑。別のクラスに双子の弟がいるから気安く佑って呼んでくれ!」


「神谷佑……って」


「ん?俺の事知ってるの?」


おー、俺早くも有名人になったのかな?


「教室の中で下ネタを高らかに話しているやばい人………?」


どうやら、他のクラスでは俺の悪評が広まっているみたいだ。

因みにいつも下ネタばかりを話してる訳じゃないぞ、アニメやらマンガやらエ○ゲ、ゲームとか……。


「も、もしかして、弱みにつけこんで、私にあんな事やこんな事をしようとしてませんか!?」


さっと、胸元を隠す鳥牧さん。


「ノーノー、ワタシは確かにエロい事は好きで変態ではあるけど、そんなことしない。悪い事はしないよー」


というか、弱みにつけこむっていっても特に鳥牧さんに弱みないしな。

コスプレ姿も可愛いし。

それにずっと気になっていた事があるのだが……


「ところで何で鳥牧さんはこんなとこでコスプレしてるの?」


「えっと…それはですね…」


少しバツが悪そうな表情。

なんか深刻な事でもあったのかな?


「とりあえず…制服に着替えてからでいいですか?」

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