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水着ですよ!水着!!



――――


 レジャープールに到着。

 そのときめきメモリーズとやらが来るとの事で大混雑していた。

 俺たちは別々の更衣室に分かれて、プールの入り口付近で待ち合わせする事にした。


 俺は服を脱いで、海パンとTシャツを着るだけだったからすぐに着替えは終わり、2人を待っている状態だ。


「まぁ、女子だからお着替え時間は長いだろうなぁ」


 周りを見渡すとカップル連れや家族連れ、リア充集団と筋肉の人で溢れていた。

 ……筋肉?


「おぅ、佑奇遇だな!」


 目の前に居たのは筋肉マンこと琢磨であった。


「お前どうしたんだよ。いつの間にプールなんかに行くリア充になったんだよ?」


「俺がリア充な訳ないだろ。バイトだよ、バイト!プールの監視員だ」


 なるほどな。

 この筋肉なら安心感半端ないな。


「そういう佑こそ何でここにいるんだよ?」


「えっと……それはだねぇ……」


『佑ーっ!ごめん、待ったぁ?』


 声のする方に目を向けると桃歌と鳥牧さんがこっちに向かって来ていた。

 って、2人ともビキニを着ているだと!!


「どうした、桃歌。熱でもあるのか?」


「無いわよ!まさか私たちの水着姿に見惚れてた?」


 桃歌はイタズラっ子みたいな表情をしていた。

 悔しいが桃歌が顔良し、スタイル良しなのは事実なのであり、屈する事しか出来ない。


「あはは、やっぱりこの水着は照れちゃうよね」


 鳥牧さんは恥ずかしそうな表情をしている。


 因みに桃歌は黒のビキニで鳥牧さんはピンク色の花柄ビキニだ。

 水着のちゃんとした呼び名があるとは思うが俺は知らん!


「お、おま……、俺がバイトしているのに女の子2人連れて遊びに来てんのかよ。しかも、こんな美少女2人とっ!?」


「まぁ、そうだな」


 通りすがりの人たちも2人に見惚れている。

 こりゃ、桃歌が言う様にナンパされても仕方ないよな。


「くそぅ、佑のリア充ヤローっっっ!!!!」


 琢磨は捨て台詞を吐いて去っていった。


「あれ、何で地頭くんがいたの?」


「気にすんな。ただの日雇いのバイト人だ」


 何か、俺だけ楽しんでごめんな……。


「ねぇねぇ、君たち可愛いじゃん。こんな冴えない長髪メガネなんか放って置いて俺たちと遊ばない?」


 どこかで聞いた事あるようなチャラそうな男たちが現れた。

 いや、うちの高校の人ではないが、この手の人は量産型なのか?


「嫌!あたしたちには佑で間に合ってますので」


 桃歌は即答で断っていた。


「えー、別にコイツ彼氏じゃないんだからいいでしょ?」


「佑は私たちの彼氏なの!」


 ちょっ!?この子何を言っているの!?


「え、えっ、えー!?」


 鳥牧さんはだいぶ取り乱していた。


「え、マジで!?この長髪メガネ半端ねぇな、おい」


 ナンパしていた奴らは狼狽えながら去っていった。


「ふー、一件落着ね!」


「おい、桃歌この野郎!」


 なんか俺が二股野郎になってるじゃないか!

 『アイツやばくね?』『長髪メガネの癖にサイテーだ』とか周りからの視線が痛い。

 てか、長髪メガネは差別はやめろ!


「別に今日だけの彼氏のフリでいいじゃない。こんな可愛い女の子を2人も彼女にできるのよ?」


「彼女のフリに譲歩するにしても2人も彼女いるっておかしいだろ!」


「わわ、私が神谷くんの彼女に……っ」


 赤面する鳥牧さんはやっぱり可愛いな。

 それにしても、彼女が2人いるフリってどうすればいいんだよ!?




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