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今回もコスプレ回です!



――――


 杏ちゃんと佑がデートに行ってから数日後、あたしと杏ちゃんはとある場所に来ていた。


「桃歌ちゃん!楽しみだね!」


 隣にはウキウキ気分の杏ちゃん。


 因みにここを何処かというと地元から少し離れた市民交流センター。

 本日、ここで大きい規模のコスプレイベントがあるらしい。

 この間の約束通り、今日は6人でコスプレをする約束なのである。


「でも、まだ神谷くんたちはまだ来てないみたい」


「あ、今メールが来た。『早く着き過ぎたから先に着替えておくわ』だってさ」


 佑が時間よりだいぶ早い時間に来るなんて珍しい。


「じゃあ、私たちも着替えてこようか」


「そうね」


 あたし達は更衣室に向かった。





――――



「……杏ちゃんスタイル良すぎ!」


 あたしと杏ちゃんは合わせていて、最近人気の音ゲーキャラである[マイ]と[ラン]である。


 因みにマイがあたしでランが杏ちゃん。

 マイは短髪気味の活発な少女、ランはお淑やかでスタイル抜群なお姉さんっぽいキャラ。

 杏ちゃんは出てるところはしっかり出ておりお腹周りも引き締まっているから、再現度は抜群である。


「えー、桃歌ちゃんもスタイル良いよー!」


『え、あのマイちゃんとランちゃん再現度高くね?』


『ホントだ!しかもランちゃんの方はキャラ通り巨乳じゃん!」


『ワンチャン、お持ち帰りとか出来ないのかなー』


 なんか周りから嫌らしい感じの視線が気になる。

 スパッツを履いているとはいえスカートは短いし、服も体のラインがくっきり見えるようなデザインだし。

 正直、今は恥ずかしい!


「あれー、まだ神谷くんたちはいない感じだね」


 杏ちゃんは周りの視線は気にしていない様子で佑たちを探していた。


「杏ちゃんはその……ランちゃんのコスプレ恥ずかしくない?」


 ランちゃんのコスプレはマイちゃんのとほぼ同じデザインで、短いスカート、ぴっちりしたトップス。


 違う点でいえば少し胸元が空いているぐらいである。


「うーん、私は慣れちゃったしね。それにコスプレをエッチな目線だけで見る人とは極力関わらないようにしてる」


 杏ちゃんとしてはエッチな目線だけでコスプレは見ないで欲しいとの事。

 確かに、今日のマイちゃん、ランちゃんの衣装は杏ちゃんと一緒に頑張ってギリギリまで作った衣装だ。

 邪な感じで見てほしいと思うはずがない。

 

「杏ちゃんって、意外と芯が強いよね」


「へっ、そうかな……?」



『そこまでだ!!!!』

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