ランチタイムのちコスプレ。
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グッズ巡りもひと段落し、昼食がてらファミレスで休憩をする事にした。
「はぁーーっ、目一杯満足したぁ!」
大変満足そうな鳥牧さん。
俺も鳥牧さんが楽しそうな感じで大満足だ。
「鳥牧さん、結構買ったね」
鳥牧さんの側にはグッズでいっぱいであった。
「えへへ、ついついいっぱい買っちゃった。神谷くんはあまり買ってないみたいだけど……私に気を遣ってみたいところを見れなかったかな?」
鳥牧さんは不安そうな表情である。
「いやいや、わざとセーブしてるのよ。今度欲しいエ○ゲが何本もあるし」
あ、ついつい、女の子の前でエ○ゲの話題をしてしまった。
「あー、成程ねー。あれ一本が高いもんねー」
エ○ゲの話題は特に気にしていない様子だ。
「あれ、エ○ゲで引いたりしないの?なんか女の子こういうの嫌いそうだし」
「私もたまにエ○ゲはしたりするから、あまり気にしてないよ。むしろおすすめがあったら教えてほしいぐらいだし」
こんな可愛い子がエ○ゲをするだと……。
桃歌とかにおすすめのエ○ゲ教えたらビンタが飛んできたし、同じ女の子でも随分と違うもんだな。
「あ、そういえば、ご飯食べた後に行きたい所があるけどいいかな?」
「大丈夫だよー。今日は鳥牧さんの行きたいところに付き合うよー!」
いやー、オタク男子が鳥牧さんみたいに可愛いくて同じ趣味を持っている彼女とか出来たら幸せなんだろうなぁ。
「ありがとう!じゃあ、次に行く場所はね……」
――――
流石にこれは初体験だ。
目の前にあるのは撮影スタジオ。
因みにコスプレ専門で個室があるらしい。
「ここは私の行きつけで知り合いのコスプレイヤーが働いているお店なんだ」
「そうなんだ。ところで、撮影スタジオに来て何をするの?」
「そんなのコスプレに決まってるよ!私もコスプレするけど、神谷くんもするよ!」
まぁ、そんな事なのだろうと分かっていたけどさ……。
「因みに最初に盛り上がったダンクの王様の併せで大丈夫かな?」
「マジか、あのキャラたちイケメン揃いで俺に似ているキャラ1人もいないぞ?」
「そんな、神谷くんイケメンだから大丈夫だよー!」
「そんな滅相もない。俺の顔面偏差値はクラスで最底辺だと思うぞ」
実際にクラスの女子たちから、よく爽ちゃんや佐と比較されてるぞ。
「えー、神谷くんが最底辺だと、クラス全員イケメンって事になっちゃうと思うけどなぁ」
首を傾げながら鳥牧さんは答えた。
うん、俺に気を遣ってくれるなんて鳥牧さんは天使だわ。
「とりあえず善は急げだよ。ささ、スタジオに入るよー!」
鳥牧さんに押される形で撮影スタジオに入って行った。