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謳歌爛漫!〜恋と友情とバカヤローども〜  作者: 吉本優
1年生編

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28/154

杏ちゃんは可愛いよー!



――――


「はぁ、なんか憂鬱だ」


 時は経ち月曜日、つまり鳥牧さんと遊びに行く日だ。

 一応、多少はしっかりした感じでいこうと思っていたが……


【神谷くんはいつも通りの感じできてねー!】


 こんなメールが来たのだ。

 とは言っても、髪はぐらいは切ってくればよかったな。

 俺の髪が肩まで伸びており、正直邪魔だ。

 いっその事、坊主頭にしてやろうかと考えている程だ。

 まぁ、散髪に行く時間があれば、アニメや漫画見ているのだが。


 本当なら楽しみである鳥牧さんとのデートも佐の爆弾発言により、意気消沈しているのである。

 まさか、アイツが高嶺さんの事が好きだなんてな。


「あ、神谷くーん!」


 待ち合わせ場所で待っていると鳥牧さんが現れた。

 スカートに肩が出ている服……この服なんて名前なんだろう?

 とりあえず、オシャレな感じである。


「ごめんね、待ったかな?」


「今来たところだから大丈夫よー。因みにどこに遊びに行く?」


「とりあえず、私たちの共通点はオタク。ということグッズ巡りをしましょう!」


 とりあえず、グッズ巡りをする事になった。

 まぁ、普通の男女でデートする所ではない気がするのだがな……





――――



「はわわわぁー!!神谷くん見てください!!リョースケくんの限定フィギュアですよ!!めっちゃカッコいい!!」


 俺は大興奮の鳥牧さんと一緒にいた。

 リョースケとは腐女子界隈では人気の【ダンクの王様】というバスケ漫画の主人公である。

 確か小柄ながらもダンクを決めるカッコ良さとクールな性格が人気だとか。

 俺も原作は読んでいるので大体内容は知っている。


「あー、このフィギュア欲しいなぁー。でも、買ったらお小遣いが無くなっちゃうー」


 この限定リョースケフィギュアの値段はなんと3万円。

 かっこいい感じに『買ってあげようか?』と言いたいのだが、これを買ってあげたら俺のバイト代が消し飛んでしまうので、残念ながら買ってあげる事は出来ない。


「あ、ごめんなさい。私だけ盛り上がってしまって……。神谷くんはあまり興味がないよね?」


「いやいや、俺も原作読んでるしリョースケ好きだからカッコいいと思うよ」


 実際に腐女子界隈だけでなく普通に人気漫画なので、内容も男同士の友情が熱くて面白いのだ。

 

「そうなの!?神谷くんは誰を推してるの?」


「俺はリョースケも好きだけどアシベが好きだなぁ。何か俺様な感じで」


「アシベも良いよね!!俺様って感じだけど実はめっちゃ仲間想いだし!!」


 ダンクの王様で盛り上がる鳥牧さん。

 やっぱり、鳥牧さんは可愛いなぁ。


「あ、私ばかり見たいもの見て申し訳ないし、神谷くんも何か見たいものある?」


「あー、俺は鳥牧さんが見たいものがみうかなぁ。俺の知らないジャンルも知りたいし。何より鳥牧さん見てるの可愛いし」


「可愛いっっ!!!?」


 あ、やべっ、口を滑らせて思っていた事を喋ってしまった。

 これは……セクハラになるのかな?


「そ、そんな煽てても何も出てきませんよ!?」


 と、顔を真っ赤にする鳥牧さんなのである。


 その後も鳥牧さんとグッズ巡りを……というか鳥牧さんによるBLの講座が始まり、新しい世界を知る事ができた。


 まぁ、BLも悪くないかな……腐男子になる訳じゃないけど。

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