これが青春の1ページ!
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本日、日曜日は晴天なり。
部屋の窓を開けると爽やかな風が部屋に入ってくる。
久しぶり友人たちと遊びに行く、いやー、青春だな。
「うん……遅刻だな」
時計が指す時間は10時、そして集合時間も10時。
集合場所の駅に到着するまでに15分かかる。
遅刻確定である。
言い訳をするのであれば、まだ時間があるだろうと思って二度寝したらこの時間であった。
まぁ、大抵はみんな集合時間に少し遅れるだろう。
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「あんたはばかぁ!?」
何処かのツインテールの某中学生がいいそうなセリフで桃歌が集合場所にいた。
まぁ、当然ながら俺以外のメンバーは揃っていた。
「会って早々にバカって言うな! 後、遅れてすいませんでした!!」
こういう場合は即謝るのがベスト。
悪いことしたら謝るって両親に習ったしな。
「いいよ、いいよ。お陰間様で可愛い子とお話しできたし」
と久志が話すそばにはなんと、オシャレな白のワンピースに身を包む鳥牧さんがいた。
あ、おはようございます。神谷くん!」
ニッコリと癒しの笑顔で迎えてくれた。
「お、鳥牧さんじゃん、今日来てくれたの?」
「あたしが、呼んだのよ」
と、桃歌が自慢げに話した。
「おー、本当に別の女の子を呼んでくれたのか。ありがとな!やっぱり女の子1人いるだけでも何か違うわ」
「あたしは女の子扱いしないのかよ!」
「いやいや、ももちゃんがいてくれるだけでもありがたいよ」
爽やか笑顔を爽ちゃんが桃歌に向けていた。
「え……あ、うん、ありがとう」
「ところで集まったけど何して遊ぶんだ?俺腹が減ってきたぞ!」
「食いしん坊の琢磨は置いておいて、とりあえず佑の行きたがっていたあそこに行こう」
と、6人は駅で電車に乗り都市圏内に向かった。
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「お帰りなさいませ!ご主人様、お嬢様!」
「……何故、メイドカフェ?」
俺が夢にまでみたメイドカフェだ。
1度来てみたかったんだよなぁ、本当にお帰りなさいませって言うんだな。
「きゃー!メイドちゃん可愛い!!」
「メイドさんただいまー!」
琢磨と鳥牧さんは興奮した感じで叫んでいた。
「2人共、静かにしないと他のお客さんに迷惑になるだろ。佑、どうだいメイドカフェは?」
「最高っす!」
俺はついにここに来たんだと感情に浸っていた。
「申し訳ございません。お席の関係で別々の席になってしまうのですが、宜しいでしょうか?」
「そうですか。みんなそれで大丈夫かな?」
久志の意見にみんなが賛同する。
「じゃあ、グーパーで別れるか」
まぁ、俺は誰とでもいいんだけど、何やら桃歌と鳥牧さんが真剣な様子であった。