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夏服ですよ夏服!……後、テストがお待ちです。


 ようやく梅雨が明け、夏真っ盛り。

 夏という事で本日から夏服に変わるのである。


「いやー、夏服は実に眼福だね」


 いつも通りのメンツで集まり女子の夏服について議論を交わしていた。

 と、久志が言うように長袖から半袖に変わっただけなのに不思議とドキドキするのは何故だろう。


「そうだな。ブレザー姿もいいけど夏服も魅力的だよな」


 俺は足フェチであるが、腕が見えてなんか良いと思えてくる。


「俺自身は夏服になってようやく窮屈なブレザーから解放された感じだぜ」


 琢磨は年がら年中タンクトップが似合いそうだな。


「そういえば、ずっと気になっていたんだけどさ。女子のスカートの中ってどうなっているんだろう?」


 爽ちゃんの一言でその場が凍りついた感じがした。


「確かにそれは実に興味深い」


 クイっと眼鏡を上げ不敵な表情の久志。

 

「え、スカートの中身はパンツじゃないのか?」


「琢磨はバカ野郎か!スパッツを履いている可能性もあるだろ」


「久志、熱くなり過ぎだぞー」


「そういう、佑はスカートの中身は気にならないのかい!」


 気にならないのかといえばとても気になる。

 記憶に蘇るのは高嶺さんの白パンツと鳥牧さんのピンクパンツだ。

 つまり、女子のスカートはスパッツではなくパンツ……なのか?


「ふっ、何を言っているんだ久志よ。分からないからこそ無限に妄想できていいんじゃないか」


「なるほど、そういうことか。つまり、想像にお任せしますってことか」


 一同納得である。


「あんたたち何をアホなこと考えてるのよ……」


 呆れ顔で桃歌が近づいてきた。


「アホな事ではないだろ。男の子にしてみたら永遠の謎なんだよ」


「そんなアホみたいな事考えてる暇あるんだったら、来週のテストに向けて勉強しなさいよ!」


「勉強する暇があるならアニメ一本見た方が有意義だ!」


 勉強は授業中にするものだろ。


「確かに、テストなんで出るところは大体分かっているからそこを勉強するだけだね」


「テスト勉強は一夜漬けに限るだろ」


「あー、テスト前は流石に自重はしないとヤバいかなぁ」


 残り3人もテストに関しては特に問題に思っていないようだ。


「まぁ、それならいいんだけどね。けど、あんまり女子を敵にまわす話をしないでよね!」


「敵にまわす話って何の話だよ?」


「そ、それは……スカートの話よ……」


 桃歌は照れているのか、小声で話す。


「まぁ、気が向いたら自重するわ」


 多分無理だと思うけど。





――――



 あっという間にテストが終わり、結果発表を迎えていた。

 うちの学校は廊下に上位50位がポスターに掲示される。


 久志、1位。俺、10位。琢磨、30位。爽ちゃん、50位。桃歌、45位の成績となった。

 因みにうちの学年は全クラス含めて250人いる。


「まぁ、残当かな」

 

 変人の皮を被った天才久志が得意げな表情をしていた。


「一夜漬けした甲斐があったー!」


 なぜか頭が良い筋肉琢磨が喜びの咆哮。


「あ、3日頑張った甲斐があったよ」


 イケメンで頭の良い爽ちゃんが安堵の表情。


 ……みんなバカっぽいのに頭がいいよな。


「お前もな!!」


 と、桃歌にツッコミをくらった。

 



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