表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BABEL~バベル:言ノ葉が崩れ落ちる時~  作者: 海溝バケツ
本編【小刻みVer】
9/17

【Post Logos】〚Ac:理性信仰〛


人間達は神に与えられた物達の根源を"理性"と名付けた。

やがて人間達は、言語によって世界を分類することは神より授けられた特権であり、野生的な本能からの逸脱こそ人間としての最上の徳であると考えるようになる。人間達にとって理性は神の存在の証明であり、人間達は理性をもつことが人間が人間たる所以ゆえんであると信じて疑わなくなった。


本能批判と理性信仰は過激化する。

やがて人間達は自分達自身をも分類するようになる。

分類された人種は、身体的特徴と安易な偏見とともに人種による職能の分類という形で結実する。

人種ごとの人口も合理的・・・に調節・管理されるようになり、結婚制度や家族制度といったものは消滅した。人種の混血もなくなり、人種の区別はより見えやすく(・・・・・)なってゆく。

人間達は子供時代に学校を通して理性的・・・に振る舞うことと自分に与えられた仕事の仕方を学び、大人になると自分の生まれ落ちた人種に与えられる仕事をこなすだけの、そんな存在へと変貌していた。

人種はおろか血の繋がったもの同士ですら彼らには、もはや分かり合う必要がなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ