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【Post Logos】〚Ab:言語と理性〛
言語は人間の見る世界を分類可能な物にした。
概念は人間の見る世界を説明可能な物にした。
人間達は最初に神と人間を分類し、神は世界の創造者であり人間を見守っていると考えた。次に人間は人間と人間以外の人類を分類し、人間以外の人類を神に選ばれなかった者達と呼んだ。
世界に溢れる性質・物質・存在はことごとく分類され、名前を授かり、説明可能となって、文字の記録として蓄積されてゆく。説明可能となった世界は人間にとって、恐怖の対象から変更可能な資源となっていった。
神の出現から6万5000年。
人間達は人類史上最大の都市を築いていた。
“バビロン”と名付けられた超巨大都市は、交易の中心地であり、文明の中心地であり、権力の中心地であり、人流の中心地である、謂わば人間世界の中心として君臨していた。