狂った人間のお話
流れ星だ!
「皆さんはじめまして~♡私の名前はポッロあるいはアラっていいま〜す!今日も元気に生きて死んでいくのでどうぞよしなに〜。」
誰もいないがらんとした教室の中央にてとびっきりの笑顔で天井のシミュラクラ現象に自己紹介する人彼あるいは彼女、もしくはみんな。
「はぁ、帰ろ。ほんとに俺何してるんだろうなぁ」
「ほんとだよ。なんで一人で天井の穴ぼこに向かって話してるのさ。」
「いや、これには他人にあったときにうまく自己紹介する練習として。」
「でもそういうのって友達とかの前でしたほうがよくない?」
「ぐぬぬ、じゃあお前の前でしたってことでいいだろ!」
「面白いこと言うね?」
「ね〜お腹すいたんだけど〜」
「今日カレーあたり食べたい気分だな。」
「カレ〜いいね〜!手軽に栄養とカロリー取れるあたり最っ高!」
「栄養素でしか食事を見てないのかよ?」
「栄養不足で死ぬよりはましだから。」
「まぁそうだけどさ?」
帰路に彼らの声が響く。
「てかそういえば昨日の夜空見てたら流れ星あったんだけどすごかった。感動した。」
「星って綺麗だから好き〜。」
「てか夏目漱石のせいで他人に月の美しさを語れないのめっちゃムカつく〜」
「ほんとそれな。月綺麗じゃね?とか言おうもんなら変な空気になるし。」
「まああの人の言いたいこともわからなくはないけど。」
「意外とロマンチストなんだな?」
「そうとも言えるしそうじゃないとも言える。」
「むずかし〜。」
「今日のごはん餃子にしないか?」
「さんせ〜てかなんでもい〜よ。」
「じゃああまってるキムチも使おう。」
「ぎょっお〜ざ〜ぎょっお〜ざ〜♪」
「あんましはしゃぐなよ」
「ごめ〜ん」
部屋が寒い
「いただきます。」
「おいし〜!」
「挨拶しろよ」
食後寝転がる彼ら
「おやすみ〜!」
「早くないか?」
「僕はまだ寝ないけどね。」
「え〜なんで〜君起きてたらねむれないじゃ〜ん」
「そこは我慢してもらって。」
「チェ〜」
彼は動画をみる
「この動画面白いなw。」
「なんか色々流行ってんだね〜」
おやすみ私
綺麗だね