表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/107

野暮用

この過去編は、私が串焼きを食べたくて書いている話です。

「よお、ロムニス」


「レイか―――暇か? 暇ならどうだ、また森にでも行くか?」


「今日はダンジョンに行こうと思って。少し行ったところにあるらしい」


「ならば、己も同行しよう」


「丁度誘おうと思ってた。もうすぐダンジョンに向かう馬車が出るらしいから、乗せてもらおう」



 言って、ギルドを出た。

 あの晩から二人は、よく共に戦うようになった。

 森の増え続ける魔物を摘む程度に駆除したり、共にダンジョンに潜ったり。


 力量が限りなく近かった二人は、生きも合い、互いに互いをフォローし合えるようなペアだった。


 しばらく移動すると、ダンジョンに到着。

 移動で疲れはしなかったので、休むこなく攻略を始める。


 浅い位置では雑談の片手間にトレントを狩り、深い位置では最低限の言葉で互いの動きを見て合わせて、出会って数日と言っても誰も信じないであろう程のコンビネーションを見せる。


 深い階に現れる魔物は、灰を固めて狼にしたような魔物、群灰犬(グレイウルフズ)だ。

 基本として群れ行動であり、更に一体一体の戦闘力が高く、単独で撃破するには難しい相手だ。



「レイ、少し逸れろ!」


「そっちもッ!」



 言って、レイは炎を放った。

 炎はロムニスの顔のすぐ横を通過。

 そしてレイの顔のすぐ横を同じように、ロムニスの放った雷撃が通過した。


 それぞれが互いの背後から襲いかかる群灰犬(グレイウルフズ)を撃ち穿ち、破壊。

 死骸はただの灰のようになり、それを畑に撒くと、秘められた魔力が野菜に良いと評判だ。


 それぞれ、二十を超える群灰犬(グレイウルフズ)を討伐すると、他のは敵わないと理解したのか、少しずつ後退りで逃亡。

 必要な分の灰は取れたので、レイ達はそれ以上追わなかった。



「はい、仕事達成。どうするロムニス、もう少し進むか?」


「いや、もう充分だろう。地上へ戻ろう」


「そうだな。この後どうする? 一度帰って夜にどっか行くか?」


「すまないが、今晩は野暮用があってな。また今度埋め合わせをしよう、許せ」



 一つ息をついて、ロムニスは言った。

 今日は少し、時間を気にしているようだった。



「大丈夫大丈夫、それじゃあまた今度にして、今日は戻って解散か」


「ああ、すまない」


「いいって。そんなに言うなら、今度あの串一本な」


「了解した―――責任を持って奢らせてもらおう」



 ロムニスは小さく笑って、楽しそうに言った。

 後を思えば作り笑顔だったのかも知れないが、このときレイは、初めて心の底からの、濁りないロムニスの笑顔を見た気がした。



「頼んだよ、相棒」

学業が忙しくなりますので、不定期更新にして、中身を多くするor毎日更新を続けるけど少し中身少なめ。

しばらくはこのどちらかになると思います。

感想、またはTwitterのアンケートなどに意見を貰えると、大変助かります。



更新告知(作品の更新状況とか)

@QkVI9tm2r3NG9we(Twitter)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ