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ロック鳥

少し短め、すみません

 世界樹―――別名ローグラビリンス。

 中では様々な魔物が、世界樹の魔力を吸って生息しており、年に数多攻略部隊が入れば多数の犠牲者が出る。


 内部は七つの階層に分かれており、レイ達は今二階層。

 恐らく七回層に鎮座しているであろうマティアスの元を目指している。



「一階層はまず余裕、二階層も平気ですかね」


「油断は厳禁だよ、愛弟子。なんせここは世界樹の迷宮なんだから」


「分かってますよ、師匠」



 雑談をしながらも、気を抜かず散策。

 世界樹に入ってから、既に一時間が経過している。


 長時間の戦いに慣れていない山野以外は微塵も疲れを見せず歩き続けるが―――突然、足場に謎の光源が発生した。



「マスター、これは一体…………」


「知らない…………だれか分かります?」



 ニーライナもアルスも山野も、頭を横に振る。

 そしてやはりと言うべきか、ヴァイオレットが手を挙げていた。



「これは体外作動型魔法起源、魔法陣なんて言われる物だよ。今から何かの魔法が起こるから、気をつけ――――――」



 言い切る寸前、レイの見ている景色が切り替わった。

 体感で分かる、転移の魔法が発動したのだ。


 視線の先には玉座―――そして、座るはマティアス。

 突然の本丸だ。




 ●●●●●●




「ここは…………二回層の」



 アリスが飛ばされたのは、二階層ボスの間。

 迷宮には一層毎にその階層を護るボス的な役割を持つ魔物が居る。


 二階層は、ロック鳥。

 空を覆う巨大な鳥だ。


 これを倒さねば進めぬと、アリスは気を引き締める。



「黒鍵、解放」



 風の放出―――更に完全に不完全ワールド・フル・オブ なる世界軸(・ディーフェクツ)の一翼からヴァイオレットの使う黄金の槍を出現させた。


 ロック鳥は羽ばたき一つで暴風を起こして、よく響く声で鳴いた。



「では、行きます」



 呟いて、レーザーの一斉発射。

 ロック鳥はそれらを回避しながら飛行するが、全ては不可能。

 羽や足などに所々傷を負いながら逃げ回る。


 動きは早いが、魚状態のイルマーニに劣る速度。

 羽は鋼鉄の様に硬いが、水の膜などない。


 ドラゴンとは違うが、アリスは本来この様な相手との戦闘を想定して作られたのだ。

 絶好調である。


 ロック鳥は一度強く羽ばたいて、自身の羽を飛ばす。

 鋼鉄の様に硬く、重い羽。

 それを飛ばして、減った先から生やして行く。


 これには少し厄介だが、黒鍵の風を利用した疾走にて回避。

 地面を砕いて土煙を上げる羽は、アリスの通った箇所を破壊する様遅れて到着する。



「―――っ硬いですね」



 跳び上がって一度蹴るが、やはり羽が邪魔。

 あるだけで攻防一体の、万能武器だ。


 アリスは黒鍵の風でロック鳥から離れようとするが、羽を振るった風が他の風を巻き込んで、アリスの事も自分へと寄せる。


 そして、超間近での羽飛来。


 この敵を寄せてからの攻撃は、いかに屈強な兵士の剣をも弾き飛ばす。


 故に、刃叩きと呼ばれ恐れられているのだ。


 アリスもこれは事前情報として仕入れていたので、既に背後で狙いを定めていたレーザーを発射。

 羽を撃ち落としてから、黄金の槍を振るった。


 ロック鳥は片翼が切断され、バランスを崩して落下。


 羽を蹴って先に落ちたアリスが、真下からレーザーの狙いを定めて、放った。


 ただ三発のみ、狙いを定めて。

 全てロック鳥の頭へと当たり、侵入し、間反対から飛び出す。


 ロック鳥の断末魔は空気を揺らし、ただの人間ならば鼓膜が潰れてしまう程。


 こうして―――アリスは実戦にて久々に、無傷の勝利を収める?

 そして同時刻、他の階層でも激戦が繰り広げられていた。

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