絶不調
昨晩体調がとても悪く、倒れる様に寝てしまいました。
投稿止まってすみませんでした。
昨晩の分は、今朝投稿してあります。
「住み込み希望のヤンですよ! これからよろしくなヤンだけど、よろしくね!」
「…………分かった、共にいるのは許可するが、食事は自分でってのが決まりだぞ」
「ご飯っ! 三日で森を消してみせるヤンなのであったっ!」
言うと、ヤンは森の奥へと消えていった。
野生化して戻らなければ良いのになと思いながら、レイは少しの休憩時間が終わってしまったことを悲しむ。
「さて、再開するぞ」
「はい…………!」
●●●●●●
「…………ん? なんだか今、マスターが悲しんでいた気が」
「気のせいだ、気を抜くなッ!」
「はいっ!」
ニーライナが振るうハンマーを軽々回避して、黒鍵からの風噴射を利用して空中で回転。
その力で一撃蹴りを入れてから、風の逆噴射でもう一撃。
ニーライナの腕を蹴って離脱し、地面を両手で押す様に跳んで一回転した後に着地したら、サーフィンの様にレーザーの発射口に乗って、空中を移動。
高くまで登ったら、それから飛び降りて踵で蹴りを放つが、易々と回避されてしまう。
「隙あり」
「ッ――――――」
振り下ろされたハンマーを回避。
少し頬を掠ったが、なんら問題は無い。
ハンマーの末尾からは炎が吹き出しており、一度振るうたびにその勢いで更に威力は増す。
「余裕がなくなって来たな、休むか!」
「いえ、まだやれます!」
「そうか、ならこれも避けれるなッ!」
噴き出る炎の勢いが倍増。
一振りで地面を抉り、それによって巻き上げられた土がアリスの視界を潰した。
小さな隙、その僅か一瞬でニーライナがアリスの背後へと周り、肩を掴んだ。
「無理だな、一度終わりだ」
「はい…………」
肩を上下に揺らすアリスを見て、ニーライナは少し不安に思う。
この半年で、一番伸び悩んでいるのはアリスだ。
千年も前から、対ドラゴンという戦闘スタイルが出来上がってしまっているアリスを、人規模の大きさの敵と有利に戦える様成長させるのは難しい。
それと比べて、一番成長したのはアルスだ。
授業開始から二ヶ月で、既に最極を習得。
今は魔法の応用から、通常の戦闘技術を磨いているが、そちらも凄まじい勢いでの成長。
ヴァイオレットも驚いてはいるが、誰よりも驚いているのはアルス本人だ。
山野も順調に成長している。
拳銃の抜いてから発砲するまでの速度や、リロードの速度などが訓練開始前とは段違い。
最近とある銃のを改造して、釘を打ち出す機械を作り出したので、それによって街の復興も進んでいる。
今はニーライナや街の職人協力の元、釘先に何か物が当たっていないと打ち出せないような安全装置なども作り出し、更なる改良、商品として販売できる水準に調整している。
「ニーライナ様、見てください! 消音器出来ました!」
「あ? そうか…………なら今度は前言ってたアレだ、スコープっての作ってみろ」
「分かりましたニーライナ様! でも、少しは褒めて欲しいです…………」
「野郎のしょぼくれた顔見ても楽しくねえ、早く戻れ」
「それは、まあその通りです。それでは僕は戻りますので!」
そう言うと、山野は戻っていった。
アリスは、山野の成長を見て何かを決心。
翌日、姿を消した。
●●●●●●
「あれ、また来客……?」
「ん〜ヤン見覚えがあるな〜」
ヤンの居る生活に渋々慣れながらも、最極以外の修行が順調に進むレイの元に、もう一人の来客。
足場を凍らせながら、海風によって長い白髪を靡かせるその古代兵器は、明らかにリーン・アリスワールドであった。
「ルークさん、アリス来ました」
「アリス…………ああ、あの白髪の」
「取り敢えず、話聞くしかないんじゃないか」
「そうですね―――あ、少し駆け足になった」
少しずつ歩幅が広がり、最終的には足場が凍る前に次の一歩を踏み出す始末。
「マスター、アリスやってまいりました!」
「どうしたのアリス、師匠のところでやってるって聞いたけど」
「晩にヴァイオレット様に相談すると、ここに来てみると良いと言われました!」
「師匠か…………じゃあ平気かな」
ルークに視線を向けると、小さく頷く。
ヴァイオレットとニーライナとアルスと山野のケルニスト組。
自分とレイと、途中参加のヤンとアリスの孤島組。
四人ずつでバランスが良いと判断したのだろう。
「それじゃあ丁度良い、アリスとヤンで組んで、レイと二対一だ。俺は……全員分の夕飯でも取りに行く」
「ルークちゃん、ご飯取ってくれるの! ヤンは嬉しいのだよ。まさかデレのルークちゃん?」
何故かひつこく絡むヤンを無視して、ルークは竿を持って釣りの穴場へと消えていった。
「…………二対一マスター、体力に余裕はございますか?」
「気にしちゃダメだよロボットちゃん。旅人さんはいつも朝から晩まで、食事睡眠以外は合計五分の休憩でやってるんだから」
五分という数字に驚きながらも、アリスは諦めて黒鍵を発動。
二対一と対ルーク、どちらが苦しいかは、後のレイのみぞ知る。
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