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フレンの3D良かったね

「マスター、大変です!」


「どうした、ドラゴン?!」


「いえ、それなら倒して終わりですが、絵が逃げたのです!」


「絵が逃げる? 夜遅いし、眠い?」


「違います! 小さな飛竜の自動人形( オートドール)が絵の裏に隠れてて、絵を取ろうとした瞬間壁を壊して出てったんです!」



 確かに、壁に穴はある。

 周りには祭壇のような飾り付けがあったので、レイもそこから逃げたのだろうと理解する。



「逃げたのはどれぐらい前?」


「まだ二分程度です」


「なら追う」



 建物を燃やさないようにモデル・アサシンにしていた炎を解放して、その勢いで壁を更に破壊。

 炎で浮き上がって、足元から炎を噴射。

 急加速して、夜の空を飛んでいく。


 それを見たアリスもレーザーの発射口を出して、それを掴んで飛行。

 レイの後を追う。



「速度はどれぐらいだった?」


「私達より少し早いかと」


「アリスは速度上げられる?」


「これが最高速度です」


「了解、じゃあ先に行くっ!」



 足の火力を上げて、更に加速。

 その風圧でアリスは一瞬減速するが、怯まずに再加速。

 しかし、アリスとレイの距離はどんどん離れていく。



「まだ足りない……連続使用、疲れるな」



 加速を続けるレイは呟いた。

 本日は二度、六道のモデルを使用した。

 モデルシリーズの魔力消費は激しく、最小消費のモデル・アサシンですら日に五回が限界だ。


 そして今から使うモデルは、六つ存在するモデルの中で、三番目に消費が激しいのだ。



「六道―――モデル・ウィング」



 身に纏う炎の大半が背中の肩付近へと集まり、羽の形を形成。

 背中側の円は縮んで、頭の上に移動した。


 羽ばたくと、風による加速と、炎の羽から火を吹く事による加速。


 羽ばたく度に加速を続けて、僅か一分たらずで飛竜の小さな自動人形( オートドール)へと追いついた。



「絵を返してもらう――――――?!」



 絵に手を伸ばした瞬間、妨害が入った。


 よく知った、稲妻の妨害が。



「ロムニス、お前が関わってるのか!」



 羽を解いて、元の六道へ。

 戦闘態勢へと入る。



「そうか、貴様が…………王が己をこの国に寄越したのも納得だ」



 レイは両手の先に小さな太陽、炎の球を用意して、完全に戦闘準備を整える。


 しかしロムニスは、戦う準備どころか、妨害以来電気を出さずに、寧ろ自動人形( オートドール)から絵を取って、レイへと投げた。



「何のつもりだ…………」


「なに、その絵に興味は無い。無論、絵としてではなく力としてだ。邪魔をしたのは、自動人形( オートドール)を破壊されては後が面倒というだけだ」


「俺に絵を渡して、お前に何の徳がある」


「取引だ、己と手を組め」


「…………は?」



 唐突な取引に、レイは声を漏らした。

 理解が追いつかない、意味不明だ。



「目的は何だ」


「アルマーニ教国の破壊だ。この国は神アルマーニを再臨させた。アルマーニを使って世を一度滅ぼすために」


「殺すんだな?」


「神は殺すのでは無い、還すのだ」


「一緒だろ。俺が今逃げたらどうするんだ?」


「どうもしない。己一人で挑み、負けて世が滅びるだけだ」


「強制じゃねえか…………まあ分かった。俺も戦おう」




 ●●●●●●




「そんな訳で、絵だよ」


「そうか、アルマーニが。一先ず、絵の事は感謝する。明日の朝には完全に力が戻るだろう」


「分かった。アルマーニとの戦い、イルマーニは参加する?」


「すまないが、我は縛りによってアルマーニに攻撃するどころか、顔を合わせる事も出来ないのだ。少しの手助けは出来るが、そこまでよ」



 心から残念そうに言うイルマーニを見て、レイも諦める。

 となると、救世の戦力は現在三人。


 レイの魔力が完全回復するまでには二日。

 アルマーニが現在根城にしているというピルグリムは街から馬車で四日。


 一度イルマーニの聖域へと戻り、そこで休んでからピルグリムに向かおうと決めたレイは、自分とアリスとロムニスなどというかつてない異様な組み合わせの馬車移動を得て、聖域へと戻って来ている。



「アルマーニはグトゥスという建物に座して力の回復を待っている。己等の戦力だと、完全回復されれば敵わないであろう」



 ロムニスは言った。

 しばらくロムニスはピルグリムに潜伏していたらしく、そこで小さな飛竜の自動人形( オートドール)やアルマーニの情報を手に入れ、馬車での移動の間にピルグリムの地形や敵を話した。


 敵は二人と一柱。


 前提として神アルマーニが居て、更に教皇、オスカーベネディクトとアルマーニ教指定の聖人、フランツ・シュルノル。


 二人とも高い戦力を誇り、アルマーニ教の二大戦力などと言われている。


 他にも聖騎士などの戦力が跋扈(ばっこ)する街、ピルグリムへの突入まで、残り二日。


六道シリーズ、戦隊モノみたいだね

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