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夏休みにもまさかのイベント発生?

夏休みが始まったが、

私はずっと課題に追われている。


あれから、たまにキースに会っては、

護身術を習っている。

私はもちろんデートのつもりもあってめっちゃ幸せな時間である。


キース、忙しいのにありがたい。


しかも、痩せてゲッソリした体が、

かなりいい感じに締まってきた。


前みたいにゴツくはなっていないのに、

この間お腹をみたらちゃんと割れていた。

すごくない?


ミリーの秘めたるポテンシャルがすごい。

もしかしたら体力系なのかもしれない。

いや本当にヒロインなのかよと思うが。


ゲームでもそうだったのかな?


護身術はちょくちょく習っているものの、

キースはほんの少し夏季長期休暇は取れるというものの、

夏休みらしいデート、というのがないのが残念だ。


ちなみにクローディアも毎日妃教育だし、

シャルロッテも毎日サーム先生のところで学んでて忙しい毎日である。


私は私で、たんまりだされた課題のために、

暇を持て余すほどの余裕はないのでよかったと思うが、

学園生活最後の夏休みがこうなってしまって残念ではある。


だが、夏祭りが催される予定があり、

是非行こうとキースと約束した。

とても楽しみなのだ。


そのためにも必死で課題をやらねばなのである。


キースも、

シャルロッテのお父様の爵位付与の手続きに奔走していて、

なかなか忙しいらしい。


一旦例の事件で話が止まってしまったので、

また一からやらないといけないとかボヤいていた。


しかし、課題にも飽きてきた。

やる気も出ないし。


あ、避暑も兼ねて、

近くの湖畔にお弁当セットを持ってお出かけするなんてどうだろうか。


なんて素敵な思いつき。

ということで、

慌てて料理長にお弁当を作ってもらうお願いをする。


あ、ちなみに、

もちろん、お一人様!


ひっさしぶりのソロ!


最近は割とお誘いもいただき、

女の子たちとキャイキャイワーワーができるようになってきたが、

私はどうやら一人も大概好きなようで、たまに無性に一人を求めてしまう。


ということで、お弁当ができるまで、

残りの課題を終わらせることに集中する。

遊べるという気持ちからいつもの倍進んで、

本日のノルマがあっという間に達成した。

いつもこうだといいのに。


エイミーが「ミリー様、お弁当ができたらしいですよ」

と言ってくれ、

一緒に湖畔まで馬車で連れてってくれる。


到着してからは、

エイミーは私が一人で遊びたいのを知ってるのでこういうときは少し遠くで見守ってくれる。


編み物セットをもっていたので、彼女もそういうのをするのだろう。

同じように一人を楽しんでくれてなによりである。


というわけで、

私は読みたかった本とお弁当、パラソルなどを持って、

景色が綺麗で涼しくて、日陰で、という長居できそうな場所を探して、陣取る。


綺麗な湖がキラキラ光るのを眺められて、とてもいい場所だ。


今日のお弁当は、料理長が肉巻きを作ってくれている。

中身はキャベツの千切りが入っている。おいしい。


えのきのわかめの和えたのと、小松菜とベーコンの炒めたの、茄子をパン粉であげたもの、

そして雑穀米で、

まさに女子が好きなランチボックスな感じで仕上げてくれている。


味も絶品でドンドン進む。


エイミーも遠くで食べているのが見えるが美味しそうだ。美味しいよね!ウンウン。


満腹になり、いつものコーヒーセットでコーヒーを淹れる。

ちなみにエイミーは紅茶派なので、

紅茶を飲んでいる。


あぁ、こういう距離感、最高だ。


コーヒーを飲みつつ本を読みまくる。


まったりとした空気を満喫しまくっていたところ、


突然、耳をつんざくような悲鳴が聞こえてきた。

「キャー!女の子が!溺れてる!」


湖をみやると、

ボートから落ちた女の子がアップアップと溺れている。


「たいへん!」

慌てて、女の子を助けるために湖に飛び込む。


腹筋の割れたミリーなら絶対助けられると確信した。


信じられないくらいあっという間に助けることができた。


のだが、助けた女の子が息をしていない。

えっどうしよう。


アラフォーなのにこういうことに遭遇することはなく、

人工呼吸とかのやり方は習ってるはずなのに思い出せない。


ヤバい! どうしようどうしよう。

本当どうしよう!


誰か! 助けて! と心の中で叫ぶと、

「呼んだか?」と妖精王が現れた!


そうだそうだよ! 何か困ったら助けてくれるっていうてたじゃん。

あの迷子になったとき助けてくれないからもう忘れられてるかと思ってたけど来てくれた!


「この女の子息してないの、どうか助けてください」

妖精王にお願いすると、

あっという間に女の子が息を吹き返して、

目を開いた。

「私……?」

とぼんやりあたりをみまわしている。


とりあえず大丈夫だろう。


よ、よかったーー!助けられて。

「妖精王様、ありがとうございます」

私はお礼を言う。


妖精王が、

「まさか人助けするために呼ばれるとは思わなかった。

気に入った。もしよかったら聖女の力を授けたい。またあの森にきてくれ。明日、朝日の登る頃、来るといい」

と言って帰っていった。


めっちゃアッサリすごく重要なこと言ったよね?

別にそこまでたいしたことやってないのにアッサリ聖女の力くれすぎやしないかな?

いや、まだもらってないからやっぱりやーめた! とかもあるのかもだけど。


それに、

聖女の力もらえるならもらいたいけど、

朝日の登る頃って早くない? 朝、早すぎない?

日の出だよね?


女の子は救護室へ運ばれていき、

エイミーが慌てて濡れた私を拭いてくれて、馬車の中で着替えさせてくれた。


着替えまで用意してくれるなんてエイミーってすごい!

「たまにどろどろになって帰ってくるときありますからね」


……いやいつの話なの。今はそんなことないと思う。


面倒だけど、明日妖精の森にいかねばだわ。


それはそうと。コレなんかイベントっぽいくないかな?


ゲーム脳なだけかもだけど……。

やはりゲームをやってたらと思わざるを得ない。


誰か答えを教えてー! コレはイベントなんですかー?

と私は、ついつい叫びたくなった。


ちなみに、帰ったらみんなに褒められるかと思ったら、

女の子は助かって良かったが、

そんな危ないことはやめなさいとみんなに散々叱られた私だった。

コレ完全イベントでしょ!と思うものの、答えがわからないミリーでした。

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