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Dream/Memories  作者: インザ/バーレ
1/1

夢の物語

プロローグ 「夢の世界」

僕は夢を見ていた。

夏の学校。

ある教室で僕1人で窓の外を眺めていた。部活をして汗だくの生徒

。花に水を上げている委員。バイトに行く生徒。普通に帰宅する生徒。

でもあるものが無かった。

それは、

「音」

が無かった。

部活の掛け声。蝉の声。空の声。

無音の世界。

音がないというものは嫌なもんだ。

思ったことがあるだろうか、音がない世界。

歩いた時の足音や心臓の音などが聞こえないということ。

音というのは物が動き、こすれ、また、ぶつかって出る空気の震えが耳に届いて聞こえるもの。

耳の聞こえない人はこうゆう事になるんだと体験していた。

自分は音のない世界は嫌だ。

生きている実感がない、耳に聞こえるもの。聴覚に対する刺激がないのは不便だ。

だがこの夢が覚めればいつもの生活に戻れる。

部活の掛け声も蝉の声も空の音も全部聞こえるようになる。

でも覚めるのがいつなのかは自分には分からない。

分からない以上ただ無音の世界で待つだけで、退屈の時間でもある。

もう外は暗くなっていき夕日が出てきた。遅く帰ると母親が心配するので早めに帰らなければ。でも夢だからあまり関係がない。


そろそろ帰ろうとした時、一瞬にして世界が変わってしまった。

ある公園でベンチに座っていた。

その公園には花が一面に咲いておりとても綺麗だった。

なぜ世界が変わったか、簡単な話である。

ここは夢の中、世界が変わる事など当たり前のこと。

夢は、眠っている間に、種々の物事を見聞きすると感ずる現象であり、現実にない事象の感覚を起こすことである。

当然自分が物事を見聞きし感じたら世界が変わる。


僕は早めに夢が覚めてほしいと思っていた時ある人が急に現れた。

ある人は、花一面のど真ん中で立っていて、何かをしていた。

この世界では音が聞こえた為分かりやすかった。

ある人は歌を歌っていた。

僕にはとても心に染み渡る歌だった。

この歌はどこかで聞いたことがある。

いつの頃だっただろうか、とても懐かしく感じた。

この歌の正体を聞くためにある人の方へ走っていった。

その時ある人はこっちに振り向きこう言った。

「やっと会えたね。この日をずっと待ってよ、たっちゃん」

そう言って世界が壊れていく。

ある人の顔はハッキリと見えず確認することが出来なかった。

世界は段々と壊れていき黒く染まっていく。

夢は終わり新たな1日が始まる。

さぁ、夢を現実に。

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