おさないひのおもいで
「ねぇ、−−くん」
「ん?なんだ?」
「どうして…−−くんはそのなまえなの?」
「どうして?か……うーん、なんでだろ?」
「わかんないの?」
「かんがえたこともねぇもん…そういうおまえは?なんで−−ってなまえなんだ?」
「……しらない」
「おまえもじゃん」
「ちがうよ……−−はちがう。しりたいけど…わからないの」
「?どうゆうことだよ?」
「……おかあさん、しんじゃったの。おとうさんは、そんなにいえにいないからきけない」
「あ…そうだったな。ごめん」
「ううん。いいの。だからね、そのかわりにききたいの。ほかのひとのきいたら、わかるかもしれないから」
「うーーーーーん………そうはいわれてもかんがえたことねぇからなぁ…」
「きいたことないの?」
「きこうとしたことはあるんだけど…なんか、すぐにちがうはなしにかわって…」
「……そうだったんだ。ごめん」
「な、なんでおまえがあやまんだよ。べつに…わるくなんてねぇよ。だれも」
「だれも?」
「ああ。うまくいえないけど…わるいやつなんてこのよにいない。そうだろ?」
「……うん!」
「……きょう、なんじまでだいじょぶなんだ?」
「きょーは………このしきちないだったら、なんじでもいいって…おとうさんがいってた。−−くんといっしょなら、いいよって…」
「いまは………よるのろくじ?か…いつもなんじくらいにかえってくるんだ?」
「…はちじ、とか」
「なんでそんなおそっ」
「おとうさん…ずっと、こわいかおしてるの。すごくすごく、こわいかお…。おかあさんがいなくなってから、はなさなくなって…こわいかおなの。だからね、いえにかえりたくない。おとうさんのこわいかおみたくないよぅ…」
「…………んんんーーーー…………」
「うっ、うう……っく………」
「……ん、ん、んんんんん……」
「ふぇ、う…………」
「…………ああもーーーー!!!!!!」
「えっ、なっ、なに!?」
「よくわかんねぇけど!!なんか、おまえがないてるのやだ!!!」
「で、でもぉ……」
「………わらえ!!!!!なんでも良いから!!!!」
「う、うん………っく…」
「〜〜〜っそうだ!!!!いま、やる!!!」
「な、なにをぉ…?」
「んーと…んーー………んぁー……」
「ね、ねぇ?」
「…………きれい!!!!」
「え…?」
「おまえのなまえのいみ!−−だろ?きれいで、ただしくて、あかるい…とか、そういのだよ!」
「そうにきまってるだろ!……この、よぞらみたいに!」
「きれい……あかるい、か……」
「あぁ!!」
「−−くん。わたしも、きみのなまえのいみかんがえるからね。ぜったい。どんなにじかんかかっても…」
「おう、まってる。じゃ、まあてきとうにここであそぶか」
「うん!!!」
「……っく、夢…?……はぁ。なんで、今日なのよ……」
「…まだ、夜中じゃない。しかも、夜空が………」
「……ねえ、君は今どこにいるのかな。わからないし、あの日以来会えていないけど…私は、そんな良い意味で名前がつけられたわけじゃないみたいだよ。君がくれた意味なんて……理想でしかないんだ」
「………はぁ。なんで、こういう日に限って……」
「憎いほどに、夜空は輝いているんだろう」
小さい子供の心情ってなかなかわからないので子供にしては大人っぽい…かもしれません。
小学校に入りたて、ぐらいなので漢字は使わない方が良いかなと思い、全てひらがなにさせていただきました。
読みにくいかと思いますが、敢えてだという事のご理解をお願いします。




