秘密探検団と出し巻き卵
いや〜遅くなりました。一週間って早いものですね。サービス業はGWなんてないのはもう仕方ない。
だから投稿も遅くなっても仕方ない。
……それは違うか
「ねえ知ってる?隠されて見えないだけで本当は謎も不思議もそこら中に溢れている。世界から秘かに封じられた真実を解明できたらーー素敵なことだと思わない?」
暗い影の中から声がする。
真っ暗な暗闇の中から一人の少女がそう語りかける。
どこからか細い金の糸のような光が入り、怪しげな雰囲気を纏っている。
まるで金の糸ようだ。細長い繊維のように細かな線が無数に散りばめられている。
「紹介がまだだったわね私の名前はーー」
そう彼女が言いかけた時だった。
「リンー?なによ部屋暗くしちゃって」
「のわーエミー!いまかっこよくクラブの説明練習してたのに!」
開閉式のドアが開けられクセ毛のある短く肩までに揃えらた白髪を揺らしながら部屋へ入室したのはエミーと呼ばれる少女だ。
王都魔法学院の南棟のある一部屋でのことだ。
バタバタと慌てふためく相棒のリン。
こちらは黒髪ロングで頭のトップでリボンでとめている、ツリ目が特徴的な彼女だ。
こめかみを抑えながらエミーはため息をつく。
「……なにを?」
「だからクラブ説明の練習」
「なんのために?」
「私たちの活動記録に決まってるじゃない!」
窓にかけていたカーテンを勢いよく両手で開けるとリンはそう言った。
「ねえ、リン」
「面白いと思わない?」
ドカッと足を組んで椅子に座るリン、呆れながらスカートをたたむエミー、テーブルにはバラバラにおかれた書物が沢山置かれている。
向かい合うように座るとエミーは苦虫を潰したような顔をする。
「……一応私たちは世間一般からみるとクラブではなくてサークルだと思うのだけど。そしてこれといって目標もないただの暇人の集まりだから活動報告を残しても発表なんてできないし意味ないわ」
「別に発表することが目的じゃないわよ。私とエミーのメモリーとして残しておけばいいじゃない!」
誤魔化すようにリンは大きく声を上げる。
少し間があき、エミーは少し頬を染めて口を開く。
「またそうやって意味深な冗談ばかり言って……」
ドキドキと胸が高鳴るのを抑えるエミーに対して呑気に自身の言葉に酔いしれているリン。
「メモリアルってなんか響きいいよね!え?エミーなんか言った?」
デリカシーの欠片もないとはこの事なのだろう。
エミーはヤケクソ気味に机を叩き立ち上がる。
「いいわよ付き合ってあげるわ。で、どんな内容のものにするって言うの?」
「おおー!さすが我が相棒!話がわかるね〜」
「んーじゃあそこら辺ブラブラ歩いて考えよう」
相棒の言葉に思わず目頭を抑える。
「……相変わらずのノープランなのね?」
「えへへ……」
「もう……リンは頭いいくせにお馬鹿よね」
「いや!なんとかなるよまずは私たちの紹介をするわよ!エミーも協力して!!」
「はいはい分かったわよ」
サークルメンバーα、リンーー王都魔法学院主席、頭脳明晰、運動神経良好、得意魔法は超位魔法である時を止めること。しかし時間に制限あり。「そして超変人、遅刻魔、好奇心旺盛で勢いでに任せて突っ込んでばかりのイノシシ娘。落ち着きもないしデリカシーもない」
「ちょ、おま!」
「エミー!なによその紹介!」
「間違ってはないでしょ?」
「前半までは完璧だったよ!」
「じゃあ次はあなたが私を紹介する番ね」
「納得いかないわ……」
サークルメンバーβ、エミーリ・シズハ。王都魔法学院二年生、通称エミー。得意魔法はある一定の場所への瞬間移動を可能とする超位魔法の使い手!私と同じだけどまた違うんだよね!のんびりで優しくて頼りになるし、んでセレブ、そして胸がバインバインのナイスバディ!えっとあとはー……学内美少女コンテンストでいいところまでいい線いって……
「………………」
「リン?」
ガシッと逃げそうなリンをエミーが肩をつかむ。
ほんのりとエミーの表情がさくらんぼのようにほんのりあかい。
「な、なにかなエミーー?ああ!なんか肩が物凄くきしむわ」
「紹介文が恥ずかしいわ」
「間違ったことは言ってないはずでしょ?あと痛いですエミーさん」
「主観が入りすぎている気がします!」
うぎゃあああ!とリンが悲鳴をあげ肩を抑え込む。
「わ、私たちの活動目的はもちろん異世界への道、また異世界の確認すること!なんだけど……エミー?肩が上がらないんだけど」
「ノーコメント!一応私たち常人では扱えない超位魔法の使い手だし、あまり目立った行動はできないサークルよね」
サークル名は秘密探検団。
もちろん命名はリンである。五歳児が思いつきそうなこのサークル名は変えるつもりは無いという。
聞いた時は自身の耳を疑ったものだとエミーは語る。
「大丈夫!世界に二人しかいない超位魔法の使い手が何をしたってどうということはない!……はず」
自信なさそうに次第に声が小さくなるリン、エミーはカップに珈琲を二つ入れ、カタリとリンの前に一つ置いた。
「まあ私たちこれといって活動は何もしてないわね。ある程度のダンジョンは制覇しちゃったし……」
エミーは思い当たるダンジョンの数を指でかずえてるとリンが叫ぶ。
「いいえ今回は違うわ!」
何が違うのだろう?さっきも言ったがリンは頭は良いがどこか抜けている、いや馬鹿だ。
しかし今に始まったことではないのでエミーは興味なさげに聞くことにした。
「というと?」
「最近妙な噂があるらしいわ。普段は空き家なのにある時刻にると中は昼とは別世界に繋がっているらしいわ!」
目をキラキラさせまるで新しい玩具が手に入ったかのような子供のような好奇心が溢れた瞳をしている。
その迫力にやや押されながらエミーは
「らしいって……誰から聞いたの。って聞いてよ無駄か」
「お姉ちゃんだよ」
「なんだリーズシャルテさんか……って、え?」
予想外の答えだ。このパターンになると大抵は「自分で作ってみた」だとか「生徒たちが言ってた」などあまり信憑性の無いものばかりだった。しかしここでリーズシャルテさんの名前を聞くとは……
「お姉ちゃんの顔色が最近良くなってきたからなんか特別なことをしているのって聞いたら午後七時に現れる店のおかげって言ってた」
ケロッとした顔で答えるリンに対してエミーは再び机を叩いて立ち上がる。
「もうそれ特定できてるじゃない!なに、不思議発見みたいな言い方してるのよ!」
「ま、まあ落ち着いてエミー机が壊れちゃうよ?、それに今日行ってみよ?ね?」
「寮の門限が……あ、まさか」
魔法学院は全寮制である。
従って門限は八時半と決まっており必ず部屋で点呼がおこなわれる。
しかしリンはなにか悪いことでも思いついたのか悪人面でこう言った。
「エミーと私の魔法なら楽勝だよね」
この相棒はどこまで自由奔放なのだろうか……なれたと思いきやこの有様だ。頭が痛くなりそうだ。
「超位魔法をこんな理由で使っていいのかしら……」
「いいのよ!使えるもんは使わないと勿体ないしね!」
部屋をあとにし、リン達は魔法学院の門を出た。
場所は移動し広場のハズレにある空き家の前にて。
春の訪れを感じるような暖かい日だった。
ふと後ろを向けば賑やかな市場の声が聞こえてくる。活気に溢れ逝く人々はみな生き生きとしている。
そんななか、リンとエミーは二人、古びた空き家のドアの前に立っていた。
「ここね」
そう一声。
リンの顔には早く入りたいと顔に書かれているようだ。
「見た感じただの空き家だけど」
「まあ入ってみましょうレッツゴー」
リンが開閉式のドアを開けると薄暗く埃ぽっい匂いがする。
一歩踏み出す度にキィキィと音を立てこの家の古さをものがったている。
というより家なのだろうか?
倉庫と言ってもおかしくはないはずだ。
ベトベトとした湿った空気が顔に張り付きこのうえなく気持ちが悪い、顔を顰めながら探索をする。
部屋の奥域や幅から考えるに人はそんなに入れないだろう。
壊れた椅子や机がチラホラと見えほかは何も無いようだ。
「にしてもなんもないわねリン」
「そうね、それより私はなんでこんな小屋が壊されないかが不思議なんだけど」
「……確かになんで壊されないんだろうね?空き家は解体されるのが普通なんだけど……」
「ということはこの空き家に何かあるってことに間違いないってことよ!絶対に午後七時になったら変化がおこるに違いないわ」
「そうなのかな……」
「絶対そうよ!私の異世界センサーがビンビンよ!」
……なんだろう異世界センサーって、それになんだかいやらしいと感じたのは私だけだろうか。
頬が熱くなるのを感じ、話をすり替えるようにエミーは話題を変える。
「そ、それより一旦戻らない?一応探索したわけだしさ」
「んじゃ、一旦戻ろうか?」
しかしまだ昼時、帰って時間を潰すには時間が多すぎるくらいだろう。
ちらりと魔法仕掛けの時計をエミーは取り出して見た。
「まだ一時か……街を歩き回って時間を潰していいかもね」
「そうだねちょっとブラブラ街中も歩くのもいいね。エスコートしますよ、お嬢さん」
軽くお辞儀をするリン。
元より男勝りのリンは学校では女子に人気がいい。運動もできて頭良くて何よりルックスも完璧だ、まるで物語から出てきた主人公のような存在だ。執事服を着たら似合いそうだ。
「もうからかわないでよ……」
エミーはぷくーと頬を膨らませるが怒っているようには見えない、くすりと笑い彼女はリンの手を取った。
「行こうかリン、図書館によってもいい?」
「もちろんですよお嬢様」
「もうそれは無し」
図書館に寄った後、約束の時間を決め各自解散した。
そして約束の時間である午後六時五十分。十分前についたエミーは「またか」と呟いた。そして昼時とは違う顔の広場の様子に驚く。
昼とは全く別の世界だ。
エミーは昼と同じようにふと後ろを振り向く、活気に溢れていた広場も今では静かになりつつある。
店をたたむ者や会話に夢中になっている者やガラの悪い奴らがチラホラとよく目立つ。
王都の昼と夜、二つの顔が見え隠れしているようにも思えた。
「こんなにも違うのね、昼と夜では……」
「何が違うのさ」
声とともに後ろから胸を鷲掴みにされ嬌声を発してしまった。
「あ……」
背後からセクハラをこんな堂々とできるのは一人しかエミーは知らない。
「いい胸してるね〜嬢ちゃん」
リンである。
相棒の登場であるがいささかぶつけたい不満が山ほどある。
しかし油断をしていたら毎回後ろから胸を揉みしだかれてしまうのは私が隙が多いからだろうか。
「覚悟はいい?」
「痛いのは……かんべん」
「はぁ……もういいわ。このやりとり何度やったかもう考えたくない」
「エミーの胸は柔らかいからね〜揉みがいがあるってもんよ」
「なによ揉みがいって……揉まれる立場にもなってみたらいいのに」
目線を下に落とし大きく膨らんだふ自身の服に目をやる。
「はは……そんなのとうの昔に捨ててきた」
遠くを眺めるリン、控えめな胸がその光景を物語っている。
「別に胸は大きくてもいいことは無いと思うんだけどな……」
「大きいヤツの決まり文句はもういいわよさあ行くよ」
太陽はすでに落ちようとしている。
空は既に混ざりつつある藍色と茜色に時の速さを感じながらドアに手をかける。
「あと二秒……よし」
力強く押し開けるとそこは昼とは全く違う光景が目に入ってきた。
「言っらしゃいませお客様」
二人の目の前に広がったのは綺麗に整えられた店内だった。
数時間前の光景とは比べ物にはならない。
比較せずともその差は歴然としている、まずこんなにも綺麗ではなかったし、なによりこの短時間で店を出せるはずが無い。
数秒、その場で放心していたエミーとリン、しかし鼻を透き通っていくような香辛料の匂いが胃袋を刺激し彼女らを覚醒させた。
「あ、えっとここは……どこですか」
思わず出た言葉がそれだった。
「何その質問、緊張しすぎでしょエミー」
「仕方ないでしょこんなの初めてなんだから!」
白のシャツに黒のコットンパンツ、そして無造作に散らされた髪の毛の男性店員はニッコリと微笑んだ。
「ここはお客様に料理を提供するお店でございます、どうぞこちらにおかけください」
優しく子供をあやすかのような柔らかい声が店内にとおる。
二人はカウンターに案内され恐る恐る腰を下ろした。
「あ、あの!ここって異世界ですか!」
唐突に何言ってんだコイツ。
エミー は目を見開き横で顔を火照らせ興奮している相棒に視線を動かす。
突拍子もないやつとは思っていたけどやっぱりこの娘変人だ。
熱い視線を送るリンに対して店員である男性は一つのジャガイモを持ちながらこう言った。
「そうだね、僕が知っている世界と多分君たちが知っている世界は違うものだと思うよ」
もう片方の空いていた手にはペティナイフが握られ器用に剥き始めた。
「お姉ちゃんが言ったことは本当だったんだ……午後七時に現れる不思議な店、見たこともない料理を食べさせてくれる……」
目にエフェクトがかかったかのようになんだか星が見える気がする。
リンの視線の前に手を振ってみる。
「もしもーしリン?あーダメ完全に自分の世界に入ってる」
「面白い子だね」
カウンターの前から声をかけられる。
「あ、すみません友人が。私はリンって言います、お名前を聞いてもよろしいですか?」
「ご丁寧にこれはどうも。私の名前は志きしまナツメと申します。ところで当店にはどのようなご要件で?見たところ食事にこられたわけではなさそうですね」
「はい、私達サークルの活動でこの店が午後七時に突然現れると知り合いに聞いたので確かめに来たんですが……」
「なるほど。そいうことでしたか、食事はもう済まされましたか?」
「いえ……一応すまして来たんですが……匂いに刺激されてまたお腹が……すこしすきました」
エミーはお腹をさすり苦笑い、ナツメはしたからメニュー表を取り出した。
「かしこまりました、軽食でしたらこちらのメニューをお渡します」
メニュー表なんてあまり見ない。
というのも大抵の店は作るものが決まっておりメニュー表など必要ないのだ。
しかしどうやらこの店は違うようだ。エミーは驚きを隠せずいた。
「……知らないものばかりです。何かオオスメはありませんか?」
字は読めるのだが、知らない料理名ばかりだ。
とりあえず定員に任せておけば外れることはないだろうとエミーはそう思い、ナツメにオオスメを聞いた。
「そうですね……出し巻き玉子はどうでしょう」
「玉子……ですか?」
「はい、どうかしました?」
「オムレツとはまた違う料理なんでしょうか?」
知っている玉子料理と言えばオムレツだ。
フライパンにバターを引き玉子を綺麗に返し半月型のような形をしている料理。私はあの味があまり好きではない、少々油ぽっいのが私は苦手だ。
「似て非なるものですね。同じ玉子料理ですが一番違うのはオムレツはオムレットという包むという意味があって半熟卵を薄い膜で包んで焼きますからそこが大きな違いでしょうか」
何が違うのだろう?同じ玉子料理なら味も一緒なのでは……
「?」
首をかしげ困り果てるエミー、その姿を見てナツメがこう提案する。
「食べてもらえればたぶん違いがわかるかと思います。今回は料金はいただきませんので」
「そんな、それは悪いです」
「いえ、今回はお試しということで。今度から料金を払ってもらえれば結構です」
「そう……ですか」
無邪気な笑顔を浮かべるナツメにほんの少しだけ罪悪感とここの料理を食べたいという欲求があった。
い、いや私はお金を払わないと思っているよ。
で、でもナツメさんがそう言うなら……
「お言葉に甘えさせてもらいます……」
「はいかしこまりました」
すぐさま調理の準備に取り掛かるナツメ、
下から四角いフライパンのようなものを取り出しエミーの表情が驚きに変わる。
「そんな形のフライパンもあるんですね……」
「だし巻き機って言うんです。普通のフライパンでも出来ますがなにせ私あまり得意ではないもので……」
だし巻き機を火にかけ、その間にボウルに玉子を割り、やや半透明な液体を取り出しそれをボウルに入れた。
「それが出し汁というものですか?」
「はい、昆布を一晩水につけて味付けしたものです」
「他にどんな材料を使っているのですか?」
「それは秘密です、出汁は日本料理の秘宝とまで言われています。あまり口にしない料理人も多いとか」
「そうなんですね」
無粋でしたね、と言おうとしたのだがナツメが調理を始めたため言うのを忘れてしまった。
細長い棒のようなものを二つ使い油を薄く
紙だろうか?それで伸ばしている。
その中に一杯づつ玉子を入れていく。
薄く広げた玉子を奥の向こうのほうから手際よくテンポよく巻いていく。
それを何回も繰り返していくうちに次第に卵の厚みが増していく。
「リズムよく回していくんですね……」
「そうですね出し巻き玉子は綺麗な山吹色に仕上げなくてはならないので焼きすぎは厳禁です」
オムレツも確かそんなだった気がする。
よく小さいころ調理場に入っては怒られていた。
家でやっといる料理人もオムレツの基本は焼き目をつけないことだと言っていた気がする。
「失礼致します」
コトリと置かれた皿には四角く分厚い卵料理がテーブルにあった。
「出し巻き卵でございます。お熱いのでお気をつけください」
「美味しそうですね……」
何等分かに分けれた出し巻き卵は爛々と輝いて胃を刺激し口の中に溜まっていく唾液を飲み込まずにはいられなかった。
ゴクリと喉を鳴らしフォークで指して食べる。
「うわっ……美味しい」
感嘆。そして口の中に広がる玉子の風味に出汁の香りが同時に口の中に広がる。
少し噛めば出し汁と呼ばれる液体が玉子から溢れ出し優しい味わいとなっている。
確かにオムレツとは全く違う料理だ。同じ卵を使った食材なのにここまで違うものなのか。
「なんだかとても暖かい味なんですね」
「僕もたまに食べますけどなんだかホッとするんですよね、それと大根おろしと一緒に食べるとまた違う味わいになりますよ」
ナツメさんが言っているのはこの白い物体だろうか?
出し巻き卵に夢中で気づかなかった。
少しだけ手に取り観察する。
そして出し巻き卵の上に添えて口の中へ。
「凄いまた出し巻き卵の味わいが変わりました……ほんの少し辛さもあってそれでいて玉子の優しい味わいと混ざりあって……なんだか食べやすい気がします」
「大根おろしは消化を助ける働きがあります。天ぷらをはじめ油物や肉料理等、一般的に胃に負担のかかるとされる料理との相性もいいんですよ。」
「凄いんですね大根おろしというものは」
ゆったりとした時間がながれエミーは満足な笑を浮かべ店を出た。
「……あ、リンのこと忘れてた」
「あの〜お客様?お連れ様がもうお帰りになられましたよ?」
「うへ、異世界うへへへ……」
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作者のモチベーションが多分上がります