第6話 親違いの双子
この異世界の学校ミレメント学園に来てから2週間が経った。
俺はもうこの世界に慣れつつあった。最初は抵抗があったがなんとか授業にもついていけるようになった。
このミレメント学園では戦士を育てる学校らしい。そしてその戦士は王を守るための仕事が任されるという。
『なあ、ユイナ次の授業なんだっけ?』
ユイナとは仲良くなれた。最近は俺とユイナとシュリで絡んでいる。
『カズサ君、次は魔法実技の練習よ』
魔法実技...俺が1番嫌いな授業だ。
だって俺が使える魔法は初級魔法のみ。
魔法実技はたまにパートナーと戦うことにもなっている。
これはランダムだが運が良くユイナとシュリとパートナーになり、俺の弱さはばれなかった。
『はあ、魔法実技か...俺ちょっとトイレ行ってくる』
気合い入れのためにトイレに行くことにした。
トイレは廊下のはじにあり、そこの近くには屋上へと続く階段がある。
だがこの学校は屋上に行ってはいけないらしい。
『厳しいよなぁ...この学校』
ねえ、やめて...
おら、静かにしろ
人が来るだろ
俺は聞こえるはずのない屋上から声が聞こえた
もしかして...人がいる?
そこを覗くと...
『えっ、何やってんの...』
クラスメイトの不良の男2人と髪が金色の少女がいて、その少女は殴られた跡などがあった。
『ちっ、見られたか。お前も口封じに殴ってやる』
魔法使える学校なのに、殴ってくるのかよ...
そう思いながら俺は逃げようとする。
『おい、逃げんじゃねえ!』
こいつらには関わってはいけない。
体がそう察している。
でも、男に囲まれている女の子。ネクタイの色からして1年生だ。
俺たち2年生のネクタイの色は緑で、3年生は赤、1年生は青と決まっている。
『ってお前、転校生か。それならちゃんと俺たちの力を見せつけないとな』
ここで彼女を助けてはいけない。
あいつらに目をつけられるから。でも、見過ごすわけには...
『じゃあ、次は魔法実技だしその時に勝負しようぜ』
俺は逃げの提案をした。
魔法実技はランダムだから当たることはない。
当たるとしても確率は低いはずだ。
『お前、わかってないんだな。魔法実技は先生に頼めば決闘もできるんだぜ?』
え...あ...どうしよ...
『ま、待った!今の無しは...?』
『出来るわけないだろ!』
『そうだ!そうだ!』
リーダー格の男がいい、その下っ端みたいな奴がのっかかってくる。
この世界にもこんな奴はいるのか...
魔法実技の授業がもうすぐ始まることに憂鬱になっていた。
案の定俺はボコボコにされた。
初級魔法しか使えない俺じゃ歯が立たなかった。
魔法の盾も1回だけ無効化できただけで、2回目からは普通に魔法をくらい倒された。
そして今保健室にいる。
さらになぜかさっきいじめられていた女の子もいた。
『あの、さっきは...』
女の子が話しかけてくる。
俺が保健室で手当てをもらった状況を見られていたから、あいつらにやられたんだと悟られた。
とても恥ずかしい気持ちになったが
『ああ、ごめんね早く気づかなくて。君も怪我したんだろ?』
『あ、いいんです...私は...』
そういった直後保健室のドアが勢いよく開いた
『大丈夫だった⁉︎カスミ!』
少し薄い赤色の髪の女の子がやってきた。
その子も1年生だった
『大丈夫だったよ、お姉ちゃん』
『おねえちゃん!』
俺は驚きつい大声を出してしまった。
『えっ、あっ、驚きました?』
妹の方だと思う子が俺に問いかけた
『そ、そうだよ。髪の色も違うし、少し顔つきは似てるけど何か違和感があるし』
『私達は父親が違うの。母親が同じだけど』
姉の方だと思う子からそう告げられた。
そんなことがあるのか...
『あ、私の名前はサヤカ。妹はカスミって言うんだよ』
サヤカは元気っぽくて、カスミは大人しい感じの子だと思った。
でも、2人の心は少し灰色っぽく感じた。
灰色っぽく...何で俺はそんなことがわかるんだ。
2人の心臓の位置らしき場所が灰色っぽく光っている。
これは...ユイナの言っていた能力に似ていた。
『えっ?どうしたの?急に黙って』
『どうかしたんですか?』
...2人の言葉で我に返った
『あ、ごめんね。考え事してたんだ。俺の名前はカズサだ。あの、サヤカごめんね。妹のカスミがいじめられていることに気付くのが遅くなって傷つけちゃって』
俺は...謝ってしまった。
謝ることなんてないのに。でも、今はこうしないと...2人の心がどうなるのかわからなかった。
僕がこういうと、2人の心は赤色になった。
多分、僕を怪しむ心が消えたのだろう
『カスミ...この人なら...』
『ですね、お姉ちゃん...』
2人が小さい声で話している。
『あの、カズサ先輩』
カスミが話しかけてきた。
『私達に、付き合ってください』
この言葉...最近何回も聞くなぁ




