第5話 人助け
誰でもダメだと思ったその時俺の周りは『何か』に囲まれていた
『お、お前...それは』
相手の許嫁が俺の方を見て驚いていた
『あ、あれって...シュリの能力の魔法の盾じゃない!』
ユイナが俺の状況を言ってくれた。
今俺はダグボルスを受けた。でも、俺の周りには透明なバリアがあった。
『なんだこれ...でも何とか助かった』
『カズサ君、魔法の盾は1度だけなら初見で受けた魔法を無効化する能力なの!』
魔法の盾...そんな能力なのか。
でも、何故俺がシュリの魔法を?
でも、そんなこと考えている場合じゃない!
許嫁を倒さないと!
『でも、次あれを受けると魔法の盾は意味がない...だから少し生きている時間が延びただけか』
今俺が出来ること...
『なあ、許嫁よ。お前はユイナのことが好きなのか?』
『ま、まあ...そりゃ...誰がみてもあいつは可愛いからな...って何言わせるんだよ!』
やはりあいつはユイナのことが好き。
なら...
『それは残念だったな。ユイナはもう身も心も俺の物なのさ』
ユイナはもうあいつには振り向かないと言えば諦めてくれるはず...
『だからこそ価値があるんだよ。ユイナは俺の物になるようにグチャグチャに心をまどわせ、調教し俺以外の人を考えさせれないようにさせてやるんだから!ほらユイナ今すぐこいつの事を忘れな。そうすればお金も手に入る、この町も手に入る全てが手に入るんだよ!!!』
『あなたにユイナは渡すことはできないわ』
その時俺の後ろから女性の声が聞こえた。
それはユイナの母だった。
ユイナから聞いた話だ。
許嫁を喜んでいるのは許嫁の家族とユイナの父親だけ。母親は反対していた。
そして、ユイナの母の横に隠れてシュリもいた。
シュリも作戦に成功していたようだ
『母さん!何言ってんだ。こんなお金と街が手に入る条件を飲まないのか!』
俺たちの戦いを観戦していたユイナの父親が反対した
『あなた、ユイナより街とお金をとるのね』
『いや、そういうわけじゃ...』
『そうなんでしょ!ユイナにあんな変態な家族に渡すわけにはいかないわ!お父さん、もし私の意見に賛成できないなら離婚しましょう』
『何言ってんのお母さん!』
ユイナとユイナの父と許嫁の家族が同時に反応した。
この母親を使った作戦はユイナに言ってはいない。少し残酷な結果になるかもしれないから。
『...わかったよ母さん。私が間違っていた。娘をお金としか見ていなかったんだ。ごめんよユイナこんなお父さんで』
『いいよ、ちゃんと謝ってくれるなら。でも、この許嫁はなしにしてね』
『ああ、なしにしよう』
ここからは大人の話だったから俺は何も干渉しなかった。でも、作戦はすべてうまくいった
今回の作戦はこうだ
まず俺と許嫁が戦うことになる。ここまではユイナが分かっていたことだ。でも、こっからはユイナが知らないことだ。
俺が挑発をして許嫁にさっきの変態的発言をさせる。
そのタイミングでシュリがユイナの母親を連れて行き、それを理由としてお父さんに説得する。
そこで許嫁を無しにする展開にさせることが今回の作戦だった。
『今日は少し疲れたよ』
シュリの家で俺とユイナとシュリの3人でご飯を食べている時に呟いてしまった
『カズサ君、ごめんなさい。巻き込んで』
『あ、いや、ユイナは俺の友達だし。助けるのは...当たり前だろ?』
助ける...
『冬紗君!付き合って!』
『俺は...』
『カズサどうしたの?ご飯進んでないよ』
シュリに言われ俺はハッとなった。
嫌なことを思い出してしまった。
もう...人を助けるようなことはしないって決めてたのに。助けてしまった
『あのさシュリ』
『どうしたの?カズサ』
『俺、魔法の盾使えるようになったんだけど何故だと思う?』
これも少し問題だ。
俺はもともとこの能力を持っていたのか?
『それはあなたが元からそういう能力があったのか、私の能力をコピーしたとかじゃないの?』
コピー...でも何か少し違う気がする。
でも、そんなことはどうでもいい。
早くこの世界から出て元の世界に出るのだから
ユイナを助けたカズサ
だけど、カズサは嫌な記憶を思い出していて...




