第31話 王の力
「ひより達も心配するし、そろそろ戻りましょう」
「凛さんがあの2人を倒したおかげで、逃げれるけど敵の親玉が襲ってくるかもしれない」
南の国の敵はまだ全て倒したわけではない
まだまだ敵はいるはず...そんな時にこの家から出るなんて自殺行為だ!
「この家だけ無事なのは怪しまれるでしょ?私はここに忘れ物を取りに来たの。そうしたら、冬紗がたまたまいただけ。その時に敵が襲ってきたわけよ」
そういい凛さんは飾ってあった写真を持ち、外に出た
「え、今でたら!」
凛さんの後を慌てて追いかけると、彼女は立ち止まっていた
そして、凛さんの前に1人爽やかな感じの青年が立っていた
「きたわね...南の国の王デルザレス」
そこには南の国の王と言われるデルザレス...この世界が崩壊した原因の敵だ
「あいつが...親玉なのか」
「メイビスよ、考え直さないか?お前にはこっちに着いた方が良いと思うが」
2人はもう何か話している雰囲気だった
メイビスってのは...凛さんの本当の名前なのか?
「私は、あんた達の仲間にはならない。お父さんとお母さんを殺した罪...今果たしてやる!」
「えっ...二人は何の話を!」
「冬紗は下がってて!」
そう言われ、凛さんに後ろに押された
凛さんがあんなに怒っているなんて...そういえばお父さんとお母さんが殺されたって...もしかして
「メイビス...ガッカリだ。お前みたいな逸材がこんな世界に住んで良いわけがない!お前はもともとこっちの世界の住人。なんでこの世界に来た」
「私のお父さんとお母さんはこっちの世界に人間だからよ!例えそっち側の世界の血を少し持っていても...ここの世界で生活してきた!」
「お前がこっそり南の国のソレッドベリアに来て、魔法の特訓をしてたのは知ってるぞ」
凛さんは異世界の住人だけど、こっちの世界で育ったのか
だから、初めて会った時も参考書を読んでいて、勉強をし、こっちの世界の人として生活していたのか
「あれは...こういうことが起きた場合に特訓してたのよ。あんたたちが襲ってくるって分かってたから!」
「ふうん、だからお前は...まあいい。お前は敵だ。だから殺してやるよ!」
デルザレスは何か小声で呟いていた
俺には何か聞こえないが、彼の周りが崩壊していった
「何だあれ!」
俺はつい大声を出してしまった
それは...とても大きい剣が地面から出てきたから
いや、地面からではなく...次元のどこかから持ってきたみたいな...
「‘次元暴走’...これがどこからでも武器を取り出すことが出来る最強最悪の能力だ!」
デルザレスは二本の剣を片手でバキバキに折っていった
「な、何をしているんだ?...」
「あれは...あいつのもう一つの能力で‘次元統合’という能力で、何か破壊された物2つを合成させ、その2つの能力を得た新しい武器に作り変える能力よ」
何だあんな能力...相性が良すぎるだろ
いや、あれこそが南の国を率いる王の力というわけか...
「さあ、破壊の始まりだ」
完成した剣は、持ちやすく人を斬るのに物凄く特化しており、凛さんを斬りつけるのに充分すぎる能力を持っていたため、1分も経たずに凛さんはボロボロに斬られていった...
デルザレスの攻撃に凛はなす術なく




