第3話 高校生活
『えーと、今日転校してきましたカズサ君です。みんな、仲良くしてあげてね!』
女の明るい先生に言われ、俺は自己紹介をした
『冬紗です。まあ、仲良くしてください』
俺は今なんでこんなことをしているかというと...それは12時間前に遡る
『冬紗はこっちの世界に来たことあるの?』
シュリが意味不明なことを聞いてきた
『そ、そんなのあるわけないだろ。俺はずっとあっちの世界に住んでいた』
『なら、いいけど。それより貴方明日の学校で注意してほしいことがあるの』
それは
前の世界から来たことをバレないこと。
バレたら俺とシュリは退学。
能力を持っていると嘘をついておくこと。この世界では能力や魔法は全員が使える。
使えないといった場合は怪しまれる。
以上だ
HRでの挨拶は終わった。
『あの、すこしいいかしら?』
目の前にはとてもロングで黒い髪の女の子が話しかけてきた
『なんだよ?』
『私、このクラスの委員長なの。先生に頼まれてこの学校のことを案内しろと言われたの。だから、今から案内しにいくわ』
この少しきつい言い方は少しシュリに似ていた
『え、今から?でも授業は?』
時計を見ると昼休みっていう時間でもない。
しかもHRが終わった後だ
『1時間目の前は30分の休み時間があるの。だからその間に』
仕方なく俺は委員長に着いて行った
『まずは1階ね』
『あの、委員長』
『何?』
『委員長の名前ってなんだ?委員長呼びはあんまりしたくないしな』
彼女のことは信用する気はないが、少しの間親切になるのだから名前だけは聞いておこうと思った
『私の名前はユイナ。でも、私のことを名前で呼ぶ人はいないわ』
ユイナ...いい名前だと思った
『どうしてだ?』
『私は、この仕事柄のせいか、あんまり好かれない性格をしているのよ』
『あー、委員長って大変なこと多いしな』
『そう、だから私には友達はシュリしかいないの』
少し寂しそうな顔をしていた。
この世界でも委員長という仕事は大変で、そのせいか他の人は近寄り語り感じかしているらしい
『シュリって...』
『貴方が今日一緒に登校してきたシュリよ。あなたはシュリとどんな関係なの?』
シュリと俺の関係...一体なんなんだ
『いや、わからない。俺にも』
『でも、シュリが罰で違う世界に行って戻って来た時に貴方も一緒にいた。』
これ...怪しまれてる
『あなたは何者なの?』
やばい。バレてしまうこのままじゃ...
『俺は、少し遠い場所から来ただけだ。シュリとは今朝会っただけ。』
『そう。私はね、悪い考えをしている人がわかる能力なの』
『えっ、どんな能力なんだ?』
『悪い考え。例えば騙し、犯罪的なことを考えている時、嘘をついている時、変な事を考えている時など』
『それじゃ、今の俺の考えもお見通しなのか?』
『そう。でも話せないことよね?』
『ま、まあそうだ、だからすまん!俺はユイナに本当の事を話せない。でも、俺がユイナを騙そうとしている時はその本当の事をわかるわけじゃないのか?』
『そこまで私の能力は便利じゃないの。ただ、悪い人がわかるだけ。』
『それで、委員長という仕事に就いたのか?』
『まあ、それもあるわね。クラスでの揉め事は犯人がすぐにわかったりできるし』
少し使い辛いが良い能力だと思った。
これなら、人を信じられるかも...
そして、この人なら...
『あなた、今私に希望を持った?』
『えっ、良いことまでわかるのか?』
『いえ、これはなんとなくそう思ったからよ』
『ユイナ、お前には敵わないわ』
そう俺が言って俺たちは笑いあった
『カズサ君、あなたなら解決してくれるかもしれない』
『なんだ?俺なら少しは手は貸すよ』
『あなたなら信じられるかもしれない。』
そう言って彼女は笑った
その笑顔は俺が久しぶりに見た本心からの笑顔。
愛想笑いでもない心がこもった....笑顔
『俺は人は信じられない性格だ。』
『急にどうしたの?』
『でも、ユイナ、お前なら俺の友達になってくれるかもしれない。だから、俺の友達になってくれ。そして、お前が今悩んでいる事を解決してみせる』
『カズサ君ありがとう、じゃあまた昼休みに話しましょう』
『あ、もう授業始まるのか』
こうして俺たちは友達になった。
この世界の人たちはもしかして...前いた世界の奴よりも良い人が多いのかもしれない。
そう希望を持っていた...




