第25話 キス
ここ...どこだ?
俺はベッドで眠っていた。
電気が点いてなくて真っ暗だったので、分からなかったが電気をつけると保健室だということに気づいた
「って...夜⁉︎今何時だ!」
時計を見ると10時を回っていた
たしか俺が生き返った時は12時くらいだったからタイムリミットまで時間がない!
早くシュリの元に戻らないと。
俺は迫ってくる死に怯え、気分が悪くなってきた
「このまま寝たい...でも、そんなことしたら...死ぬ」
ここからシュリの家まで帰るのに30分はかかる
もし、シュリが家にいなかったら大変なことになる...
カズサはすぐに家に帰った
「おい!シュリ!」
シュリの家に入り、部屋中を探すがシュリの姿はなかった
まさか...死んでいるとかないよな
俺が倒れている間に、シュリは殺され竜の血は奪われる...これだけはやばい
シュリは...どこにいるんだ!
「...ただいまー」
俺が家に帰り、時間が経ちタイムリミットまで10分を切ったところでシュリが帰ってきた声が聞こえた。
シュリが帰ってきた...こうなったら問答無用でキスを...
「シュリ!」
俺は、シュリが帰ってくるなり抱きしめ、キスをした
「...ちょっ、貴方、何を!」
シュリは俺の急な行動に驚いていたがそれどころではなかった。
命を救うためなら...
俺はシュリに無理やり体を離された
「少しは冷静に物事を考えたら?あなたはもう助かってるわよ」
俺はシュリの言葉に驚愕した
「え...もう助かってたのか?」
「そうよ...貴方私に何回キスさせる気よ」
あれ...俺いつの間にしたっけ...
まさか...俺が倒れた時?
「俺のファーストキスは...寝てる間に終わったのか!」
俺は自分が何を言ってるのか分からず気持ち悪いことを言った気がするが、シュリに問いかけた
「何回言わせるのよ...だから、もうやったわ」
シュリが少し恥ずかしそうに...呆れたように言った
「ならそう言ってくれよ」
「貴方が急にやったんじゃない!」
こうして俺たちは2人笑い合った
なんか楽しいな...こんな感じ
いつまでも続いて欲しいと俺は心で少し思ってしまった。
シュリなら...俺のあの頃の気持ちを取り戻してくれるのではないか
「なあ、シュリ...あの死神たちはどうなったんだ?」
「それは...」
シュリが的確に説明してくれた
俺が倒れたあと、デロスは竜の血を諦めた。
諦めたというより、俺の死にたくないって気持ちで良心が働き何故か戦う気が失せたと。
アスタロトは疲れたといって帰ったらしい。
そして、竜の血は諦めた...
ユイナはアスタロトの仲間...とういうより友達になったらしい。
デロスは双子の洗脳を解き、双子の目的であった家宝も手に入り2人の目的も達成された。
そしてシュリの学校を守るということも...
「全てハッピーエンドってわけ?」
「そうよ、私たちは何とか生きることもできたし」
「死神って...素は悪くない奴が多いのか?」
俺はアスタロトとデロスの対応が少し善人のように感じた。
死神という称号は根っからの悪人が多いと思ったが
「あの2人が例外みたいなものよ、他の死神は多分あのようにはいかない。もちろん、次は2人は私達を本気で殺しにくるかもしれない」
「シュリ、お前は...」
シュリはカズサの変化に気づいた。
何か...真剣に考えている気がした。
「シュリ...元王と元女王に会いたいんだがどうすればいいんだ?」
その瞬間シュリの顔色が変わった。
「...なぜ?」
「少し...用があってな」
「言いわ、そろそろ私の最後の作戦の時がきた。会わせてあげるわ」
作戦...カズサは疑問に思った。
この時シュリは気付かなかったが、カズサからは何か変なオーラが出ていた。




