第24話 空想世界
「俺は何を見せられてんだよ...」
カズサがシュリに唇をつける瞬間にデロスはそう言った
「カズサ先輩、ちゃっちゃとやってください。そしてすぐシュリさんを倒しますから」
続いてカスミも言ってきた。
一応これ俺のファーストキスなんだぞ...心の中で俺はそう訴えた
「シュリ...いくぞ」
シュリに近づけた瞬間体の動きが止まった
「からだが...動かない?」
「何ふざけてんのー、はやくやりなよー」
アスタロトの声が小さく聞こえた。
続いてみんなの声が聞こえるが俺は何を言っているのか理解できなかった
『私以外はダメよ...』
どこからか俺の見知った声が聞こえた。
お前...また出てくるのかよ
今度は顔もはっきりと出た。声じゃなく姿形も
「柊沙耶...お前はいつまで俺の邪魔をするんだ」
俺はいつの間にか周りが白の世界に来ていた。
ここには俺と柊沙耶以外はいない世界
『冬紗君...なんで『あの時』私たちの作戦だって気づいたの?』
あの時...今でも思い出す悪夢の日だ
「あれは...ひよりが教えてくれた」
「ああ、冬紗君の幼馴染の...あいつは邪魔だったわ」
ひよりか...もう随分会ってない気がする
ひよりは俺の幼馴染で違う学校に通っていたから会ってないのは普通だけど...懐かしく感じる
「ひよりには何もしてないだろうな」
『私はもう死んでるのよ。何もできない』
「でも、俺にこうやって話しかけてるじゃないか」
『これは、私の呪いよ。これはある方法で解除できる』
こんな幽霊みたいなやつ今すぐ俺は消したかった。
いつまでこいつは俺にまとわりつくんだ...
「どうすればいいんだ?」
『教えるわけないでしょ』
「それと、なんでシュリにキスするのを邪魔するんだ?」
こいつが邪魔するせいで俺の命はどんどん削られている。
俺は今立っているのもきついくらいに体力がない
足が震えてきて...めまいもしてきた
『好きな男が、私以外の女とキスするのは止めたくなるものでしょ?』
「そんなの...俺にはわからない!」
『冬紗君は恋愛が嫌いなんだっけ?』
俺は恋が嫌いだ。
別に失恋したとか、こいつに付きまとわれるようになってからじゃなく生まれつきだ
『あ、そうそう冬紗君の両親は生きてるよ』
こいつは今とんでもないことを口に出した。
俺の両親が生きている...
俺の両親は物心時から行方が分からなくて、親戚には死んだと聞かされていた
「なんでお前がそれを知っている..」
『だって、私達の仲を伝えるためには冬紗君は両親に会わないといけないからね』
「お前は何を考えてるんだよ」
『あなたのことだけしか考えてないわ」
俺は...もうこいつの言うことは聞くことはなく倒れた。
冬紗の両親は...




