第2話 告白の真実
2話目です
『ここは...異世界よ』
彼女の言ってることがよくわからなかった。
異世界...そんな漫画みたいな世界があるはずがない!
『お前、今日の告白に続きなんだよ!俺をそんなに弄って楽しいのかよ』
俺はこの現状を認めたくなくて、只々彼女を批判した
『ごめんなさい新島君。貴方を巻き込むつもりはなかったの』
そんなの...知っている。でも、この状況から逃げたかった
『そ、そうだ...ここから元の世界に戻る方法はないのか⁉︎お前、ここの世界から来たんだろ?』
行く手段があるなら戻る手段もあるはずだ...
『ごめんなさい、ここの世界から貴方が住んでる世界に飛ばすには許可がいるの』
『許可?なんだよそれ』
『異世界交通所って所に行けば、きっとなんとかなると思う』
『なら、俺を連れて行け』
秋山がここに連れてきたんだ
そのお詫びとしては安い方だと思う
『わかったわ。でも、出発は明日にしましょ』
そういえば、話しているうちに夜になっていた
『わかった、宿はないのか?』
『...私の家に来て』
『なんでだよ、なんでお前の家に...』
疑問だ。
『私には今理由があってお金がないの。だから、私の家に来て。』
そういう理由なら仕方がない。俺は秋山について行った。
『うおっ、秋山の家デケェ』
彼女の家は俺が住んでいた世界とは作りが違うが、丈夫で綺麗だった。
『あの、この世界では私のことは秋山と呼ばないで』
『え?なんでだよ』
『この世界では、私のことはシュリと呼んで』
シュリ...そういえば秋山の名前は秋山朱莉
この偽名は本名を少しもじってるんだな
『言っておくけど、私の本当の名前はこっちの世界のものなんだから』
『はいはい、知ってるよ』
『あなたもこの世界の名前を考えておいて。なるべく本名は出さない方がいいと思うわ』
『俺は普通に苗字をとって名前だけにするよ』
この世界には苗字はない。
たまたま歩いている時に掲示板を見たが、苗字らしきものがなかったからだ
『じゃあ...冬紗お願いがあるんだけど』
少しドキッとした
名前で呼ばれるなんでいつぶりなんだろう...
『な、なんだよ...シュリ...』
自分では気付いていないが、俺の顔は真っ赤だ
『あら、照れてるの?名前呼びに』
『う、うるせえ、慣れてないだけだ』
この女...俺を弄んでる
『そういえば、何でお前は俺に告白なんかしてきたんだ?』
これだけが疑問に残っていた。
彼女は何を思って俺に告白してきたんだろう
『ええとね、私はこの世界に戻るには血が必要だったの』
彼女はさらっとおぞましいことを言った
『血って...それが関係あるのか?』
『私は能力を使うには血が必要なの。だから、あなたを色仕掛けで誘って、今日の夜学校に呼ぶつもりだった』
『そ、そんで...何する気なんだ?』
『あなたを殺して、貴方の血を使おうとしたわけよ』
え...この女...俺を殺そうと...
『じゃあ、誰の血を使ったんだ...』
『聞かない方がいいと思うけど?』
こいつ...やばい。
さらっと言ってるけど内容は酷い。
『冗談よ、たまたま魔獣が来てそいつの血を代用したわ』
『は?』
『ふふっ、貴方って騙されやすいのね』
騙されやすいのね...その言葉が頭から離れない
『...うるさい、俺は...人なんて...』
『どうしたの?1人でぶつぶつと呟いて...弄びすぎたかな?』
俺は...少しの間冷静さを失っていた。
嫌なことを思い出していた
『な、なんでもねえ...それより人の血以外でもできるんだな』
『まあね、少し力は劣るけど』
『なんで、俺が住んでいる世界に来たんだ?』
そう言った瞬間シュリは顔が暗くなった
『貴方には関係ないわ、少し黙ってて』
『わ、わりい』
地雷を踏んでしまったか...
『なんでシュリは俺にそこまでしてくれるんだ?』
『え? 』
シュリはポカンとしていた
『俺なんかホッといて1人でこの家に帰ってくればよかったのに』
『この世界のルールでね、他の世界の人に正体をバラした場合責任持って元の世界に返さないといけないルールがあるの』
なんだそれ...
『でも、教室の時俺をホッとこうとしたよな?』
『あ、あの時は貴方ならバラさないと思っただけよ。どうせ友達もいないやつだし』
『と、友達の話はするな!ボッチなのは俺だって嫌なんだ』
『でも、貴方がこっちの世界まで付いてきてしまったのは予想外よ』
彼女の顔は本当に疑問に感じている顔だった
『俺だって知らねえよ』
『そういえば、貴方明日からこっちの世界の学校に行くわよ』
その言葉で俺の頭が凍りついた
『は?なんでだよ!』
『忘れてたんだけど、異世界交通所は19歳からじゃないと無理なの。』
『なんのために!』
『絶対にこの世界のことを話させないために、こっちの世界で指導されるのよ』
ふざけてる...
『そんなのしらねえ、俺は帰る』
『もしそうした場合、貴方は殺されて終わりね』
あと2年間...こっちの世界で暮らすことになるのかよ
『あの、教室で私が使った魔法あるでしょ』
『ああ、なんて言ったっけ?忘れたけどあったよな』
『あの魔法は他の人も一緒に移動できる魔法なんだけど、能力を持っていないと効果が適用されないの』
それじゃ...
『俺は、何か能力を持っているっていうのか?』
『貴方...本当はこっちの世界で生まれたんじゃないの?』
その言葉で俺は頭が真っ白になった




