第16話 幻覚
私はベルセルク城に来た
ベルセルク城はこの国'ホーピアン'の1番有名な場所で、1番大きい場所でもある。
市場などが盛んで、私の家の街とかは大違いだ。
「あの時の約束...」
シュリがカズサの世界に行かないといけなくなった時を思い出していた。
『シュリ、命令に従わなければ...』
『あなたの父親は殺されるわ』
男と女の夫婦。その2人は私達の家族を襲った。
カズサ...少し利用させてもらうわ
シュリ心の中で1人決心し、ベルセルク城内に入った。
眼が覚めると、見知らぬ天井だったってのは...もう何回も起きた気がする。
「体中が痛い...で、ここはどこだ⁉︎」
俺は刑務所のような牢獄に1人いた。
服は変わっていなくて、部屋は狭くトイレとベッドが置いてある。まさに牢獄だ
「カズサ...あなたは後で排除する」
俺の部屋の唯一の出口は、目の前にある。
しかし、本当の牢獄のように、外の景色は見えるけど出れないって状況だ。
そこからサヤカが俺に話しかけてきた
「お前達の目的は?それはお前の本心か?それとも操られているのか?」
「うるさい、私は知らない」
俺は能力を使った。
サヤカの心は真っ黒だが、それは操られているからなのか元からサヤカの本心でこういう事をしているのかはわからない
「この能力...少し使い辛いな。相手が嫌なこと考えていることくらいしかわからない」
さらに意識しないと見えないので、いつでも発動するわけじゃなかった
俺の能力はコピーみたいな感じだ。能力を使うことにデメリットはないのか...
その時シュリが俺と夜の学校で会ったことを思い出した。
『私は能力を使うには血が必要なの』
そんなことをシュリが言っていたことをふと思い出した。
でも、そんなデメリットがある人達は見たことない。
それ以前にシュリの能力の'魔法の盾'を使ったところを見たことなかった。
授業で戦う時がたまにあったけど、シュリは魔法ばっか使ってたよなぁ...
血が必要だというデメリットがあるから能力を使わないのか?
それとも...
「カズサせんぱぁい、あなたを殺しますね」
俺の考えを遮断するようにカスミの声も聞こえた。
カスミの少しねっとりとした感じの言葉。
これは...カスミの本心なのか?それとも、操られた時の感じなのか
俺の中では自分が驚くほど疑心暗鬼になっていた
「お姉ちゃん、どうやって殺す?」
「うーん、出来るだけ苦しめて殺したいね。私達のことを殺そうともしたし」
なんじゃそりゃ...
「お、お前らだって俺のことを何回も殺そうとしたじゃないか!お互い様だ」
「お姉ちゃん、やっちゃって!」
「'剣技の舞'...」
そう言うと、無限の剣が俺に向かって飛んできた
物凄い速さで、しかも俺の部屋の唯一の出口の場所を当たらずに
「うぐっ...うわぁぁ」
俺の体にざっと10数本の剣が刺さった
「あ、やりすぎた。これ以上やるとカズサ死んじゃうからね」
「じゃあ、次は私の番ね!」
次はカスミ...
「'心身操作'...」
「カスミは洗脳系の魔法が使える。カズサこれはキツイよ」
そう言うとゆっくりと...黒色のエネルギーが飛んだきた
あまりにも遅いから避けれるが、痛みで足が動かなかった
「この技はね、相手の考えを滅ぼせたり、操ったりできるの。でも、能力ほど強くはないからたまに防がれちゃうけどね」
「なら、まず俺の魔法の盾で防いで、次からはなんと避ければ...」
魔法の盾はなぜが発動せず、黒色のエネルギーの玉が俺に当たった
「その部屋の中じゃ能力は発動しないんだよ!残念だったねカズサせんぱぁい」
「なんだこれ...頭が...割れる...」
目の前に虫が大量に出てきた。
それに、俺の体中から血も
「う、うあ...くるな!くるな!」
「ははっ、カズサは良い反応するね」
「少しやりすぎたかな?」
俺は...泣きながら...命乞いをした
「た、助けて!...これだけは...無理だ!くるな!やめろ!うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あなたが今見えているのは残像よ。私のこの魔法はそういう感じにも使えるの」
「カスミ、あれやっちゃってよ!」
「じゃあ、あなたが今1番恐れているものを見せてあげるわ」
...感情が無になった
「..............」
俺の口からはもう何もでない。
叫び声も、涙も、鼻水も何も出ない。
ただ、俺の体だけが異変を起こしていた
「おお、これをくらって10分も持つなんて!やっぱりカズサ先輩はすごいねー!」
「カズサ、おめでとう!」
「..............」
「無視するんだ...それなら、もっとやっちゃうよ!」
次は目の前に...俺の頭が出てきた。
そして、目の前の頭の口から虫がたくさん...
「うあ...うああ...」
俺は自分で自傷行為をずっと繰り返していた。
これをしていないと...落ち着かない。
俺の意識は完全に途切れ、心臓も止まりかけていた
カズサは立ち直ることができるのか...




