第12話 支配
真っ白だ。
俺の周りは真っ白な世界に変わっていた。
そして、俺の眼の前に俺の体が立っている。
その身体に触れると一人称で360度現実の世界を見ることができた。
『カスミ様。私はあなたの下僕です。何なりとお申し付けください』
でも、俺の意思とは関係なくカスミに全て支配されていた。
カスミの能力は抱きしめられると、カスミに操られる。
そして、本当の自分はこの真っ白な世界に行く。ここで自分の身体に触れると現実の景色が観れると推測した。
「いくわよ、貴方を殺す場へ」
俺はカスミに魔法実技の授業で使う体育館に連れてかれた。
ここでは生徒同士の戦いの場でもあり、練習の場でもある。
また、ここで正式に試合もすることができる。
生徒同士で意見が食い違った場合に、ここで戦ったりする。
ここのルールでは持ち込みなどは全てありで、死んだ場合は自己責任という重いルールだ。
だから、このルールで戦う生徒はいない。
だか、カスミは俺にこのような命令をした。
『俺は、カスミとサヤカに命をかけ、勝負を申し込む!』
カスミの力で俺は無理矢理この言葉を発した。
カスミとサヤカは勿論了承した。
「2年の転校生カズサは、2人の圧倒的なコンビネーションになす術がありません!」
放送部の実況者の女の子が俺たちの戦いを実況していた。
これもこの戦いの名物らしい。
「カズサ先輩!いきますよ!」
「カズサ、いくよ!」
2人がそう言い、俺をボコボコにした。
俺は身体が操られ、何もできないから2人にただ攻撃を食らうことしかできない。
もしかしたら、2人の目的はここで俺を殺すこと...?
でも、なぜ生徒の前で?
まさか...ここで殺したら罪にはならないから?
俺は...何もできない。
やっぱり、2人と絡むんじゃなかった...
仲良くできると思ったけど、無理だ...
俺はやっぱり1人が似合うかもな...
「諦めないでよ!」
俺は見慣れた声が聞こえた。
ユイナの声だ。
ユイナもこの戦いを見ている。
ユイナ...俺は今お前の期待に応えることはできないよ。
「はあ、カズサ...少しは頑張りなさいよ」
次にシュリの声が聞こえた。
2人の声が懐かしく感じた。
そして、遠くも感じた。
「さあ、お姉ちゃんいきますよ!」
「カスミ、いこうか!」
カスミが炎を魔法で出し、それをサヤカが剣で取り込み、燃えている剣ができた。
そして、それを俺に向けた。
遂に俺が死ぬ時きた。
きっとあれに刺されて俺は死ぬ。
その時、観客席から予想外の応援がきた
「おい、カズサ!俺を倒したお前はどこに行ったんだよ!お前が負けたらそらに俺の立場がないだろ!少しはがんばれよ!」
ユイナの元許嫁のカズネの声だった。
元は敵だったが、最近俺たちは少し仲良くなっていた。
「カズサ!頑張って!」
ユイナが応援してくれている...
「おい!転校生!がんばれよ!」
「がんばれ!」
「少しは力を見せて!」
他の人達が俺を応援してくれている。
「え、えっ⁉︎」
カスミとサヤカは困惑していた。
まだ諦めるわけには...いかないよな!
俺は、俺の体から手をふと離した。
そこで、少し遠くに光っているものが見えた。
これは...
あの姉妹の家宝の宝石だった。
俺はそれを触れると宝石が光りだした。
その瞬間急に頭痛がやってきた。
頭が割れるほど痛い。
「うあ....うあああ!」
痛みで目を開けられなかった。
数秒後、おさまり目を開けると目の前に姉妹が立っていた。
俺の手には宝石があった。
「洗脳が...とけてる?」
「え、どうしてなんだ!」
俺とカスミは疑問に感じだが、そんなことを考えている場合じゃなかった。
俺は...2人を倒さないといけない。
「さあ、反撃開始だ!」
冬紗の洗脳が解けた理由は...




