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元魔王、チート生活三日目

途中で視点変更する場面がございます。

目が覚めると、とっくに朝になっていた。

「おはよ。ミサ」

「サエル?おはよー」

「何時だと思ってるの?今日は大事な日でしょ?」

あー、そうだった。

「早く着替えて」

「はい」

着替えてから朝食を食べようと思い、食堂に向かう。

すると、放送がなる。

『候補生のみなさん。校庭特設ステージに集まってください』

ええ!?もう!!?

まだご飯食べてないのに。

すると、後ろについてきていたサエルが突然抱きついてきた。

「!?」

な、なに!?

「ミサ、私ミサと離れたくない。でも、ミサには勇者になってほしい。だから、これを私だと思って」

抱きついたと思ったが、気がつくと首元にはネックレスがつけてあった。

「これは?」

「お守り。ミサが勇者になれますように、って」

「ありがとう。大切にするね!」

「うん!」

そのとき、サエルは初めて私の前で笑った。

「それじゃ、いってらっしゃい」

「うん。いってきます!」


特設ステージにいくと、すでにアルフたちは集まっていた。

「おっ、最後の一人がきたぞ」

アルフと目があって、声をかけられる。

「寝坊か?」

「ちょっとね」

候補生は私を会わせて9人いる。

そのどの人もからも、負けたらどうしようなどといった感情は見えない。代わりにあるのは、自分の実力以上の過剰なまでの自信と、絶対に勝つという信念だけだった。

「それでは、これよりバトルを開始します。ルールは簡単。全員でいっせいに戦ってもらい、最後まで立っていた人が勇者です。

みなさん、今から1分数えますのでそれまでにここ以外のどこかに散らばってください。1分後に花火を打ち上げますので、その合図でバトル開始です」

審判?の人の説明が終わり、私たちは特設ステージのどこかへと散らばっていく。

それにしても、ステージ広いな。

これじゃ、魔眼でもみんなのこと見えないんじゃないかな。

魔眼発動!はっ!

すると、赤くなった世界で、目に見えない候補生の情報だけが見えた。

おお!さすが私!チートなだけあるね!

あれ?なんか、候補生の人たち、私を囲んでない?

と、その時。

パーンッ!と、花火がなる。

私は魔眼のままみんなの様子を見る。

すると、少しずつみんなの影が見えてくる。

なるほど、最初に協力して私を潰すのか。

って、ええーーー!?始まって早速ピンチなんですけど!

よく見ると、アルフの影だけが止まっていた。

まずい!

私は横によける。

すると、見えない刃が髪の毛を数本切り取っていく。

危なかった。

私は瞬時に砂を空中に散乱させる。

すると、見えない刃の通り道が無数に見えた。

速くはないが、囲まれている私に逃げ場はなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アルフ視点


ミサとの勝負の後、俺は一人訓練場に残った。

「くそ!この俺が!ガキごときに!!」

言葉に出しながら俺は、練習用の人形にエアーカッターを何度も放つ。

狙いを定めて。冷静に。

すると、放ったエアーカッターはすべて人形に命中した。

「あのくそガキ、絶対に最初に殺してやる」


ミサ以外の候補生の中では俺が一番強い。そんな俺を負かした相手だ。なら当然、考えるべきは1つ。

「みんな、話がある。俺らが最初に倒さないといけないのは間違いなくミサだ。俺に考えがある。だから、協力してくれ」

俺のその言葉に、全員が賛成した。

「まず全員でミサを囲う。そうしたら、逃げられる前に皆で近づいていって、包囲を狭めていくんだ」

「でも、ミサの居場所はこちらからはわからないんじゃないの?あの子は逆に魔眼があるから私たちの行動はお見通しのはずよ」

「それを逆手にとるんだ。特設ステージは円形なんだ。だから、皆で円のぎりぎりまで離れるんだ」

「なるほど!真ん中あたりにミサがいれば、勝手に囲まれたと錯覚する」

「そう、だから円をなぞるような広がって、そこから中心に向かってまっすぐ行くんだ」

完璧な作戦だ。

あとは、視界にミサが入ったらエアーカッターを打ち込めばいい。

「でも、あんな小さい子なのに、なんか罪悪感があるような」

「なにをいってるんだ!勇者の座をあんなガキに任せられるか!」

「なら、せめて今日の夜はごちそうしてあげたら?」

ふむ。一理ある。最後の晩餐というやつか。

そうと決まれば早速。


ミサと食事を終えて一日経ち、今は特設ステージにきていた。

幸いまだミサはきていない。

「昨日の話の通りにやるんだ。わかったな?」

「任せて」

一人が返事をする。すると、他の人も返事を返してくる。

そこに、ミサがやってきた。

「おっ、最後の一人がきたぞ」

俺らが協力してお前を倒すなんて、到底思ってないんだろうな。

「寝坊か?」

「ちょっとね」

それから審判の説明があり、俺らは作戦通り壁にそって走る。

少しずつ近づいていく。

暫くすると、視界にミサの影が映る。

よし、今だ。

狙いを定めて、いけ!エアーカッター!

一発目は避けられ、辺りに砂が散乱する。

ふっ、その魔法の対策を考えないとでも思ったか!

エアーカッターを3発放ち、その速度と同じ風をいくつもミサのいる方向に放つ。

これでミサからは、エアーカッターが無数に撃たれてると思うだろう。

そして、俺が注意を引き付けてる間に他の奴らが。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミサ視点


無数のエアーカッターに気をとられていると、後ろから鈍い音が聞こえる。

後ろを振り向くと、グリムがこちらに向かってきていた。

「俺の魔法を見せてやろう。ロック!」

グリムが叫ぶと、辺りに転がっていた石やおおきな岩がグリムのほうへと集まり始める。

「イート!!!」

その岩がグリムの体を守るように、まるでゴーレムのように鎧ができていく。

「これが、硬質魔法。俺の得意な、魔法だ!」

そう言って、グリムは突進してくる。

「ちょっ!?」

さっとかわす。

だが、カーブしてまた向かってくる。

またさっとかわす。

その時だった。

今度はグリムにばかり集中していて、エアーカッターのことを忘れていた。

そしてそのエアーカッターが、私と胸元に直撃する。

ベク「え?またやるの、これ?」

作者「あたりまえだよ」

ベク「はぁ…。次回予告!なんとアルフの戦略によって魔王様ピンチ!?果たして、魔王様はこの理不尽な戦いをどうきりぬけるのか!!?って、前より予告がちゃんとしてる!?」



たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。

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