元魔王、チート生活二日目
転生してから2日目、とりあえず今日は色々と勉強したいと思います。
「さて、教科書でも見ますかな」
教科書の1ページめを見る。
1ページめはもくじで、こう書いてあった。
1,魔法について p3~6
2,レベルについて p7~10
3,役職について p11~18
4,勇者について p19~26
魔法について教科書に書いてあった内容をまとめると、その人のイメージと魔力量で、魔法は変わるらしい。
次にレベル、魔物や魔王と言った魔族を倒すと発生するエネルギー、言わば経験値みたいなのを集めると、魔力量や剣術などが上がるらしい。
役職と勇者の説明は、長かったからまた今度でいっか。勉強とか嫌いだし。
さて!訓練場に行ってみよう!
と意気込んだのはいいけど、訓練場の場所がわからなかった。
悩みながら廊下を歩いていると、向こうから見知った顔の女の子がやってくる。
「あ!サエル、いいところに!」
「どうしたの?」
「えっと、訓練場ってどこだっけ?」
「はぁ…」
大きくため息をつかれた。
なんで?私変なこと言った?
「ミサ、もしかして記憶がないの?」
「え?いや、うん。まあ」
前世の記憶しかないので、否定はできなかった。
「訓練場は、このすぐとなりにある建物だよ」
酷く疲れたような顔をして、サエルは答えてくれる。
「魔眼が使えるなら、それくらい見えるんじゃない?」
おお、なるほど。
後で試してみよう。
「それにしてもすごいよミサ。14歳で候補生になった子なんて見たことないもん」
「あはは」
魔族の力があるからとは言えない。
「ありがとうね!」
「うん。またわかんないことがあったら教えてあげる」
そうして、私は訓練場に向かった。
訓練場は、寮を出てすぐとなりの建物だった。
中に入ると、剣や魔法を使って戦っている人たちがいた。
あの人たち、どっかで見たことあるような。
「お、小学生。きたのか」
一人の男の人に話しかけられる。
思い出した!昨日の候補生の人たちだ!
「うん。というか、小学生って私のこと?」
14歳って中学生なんだけど。それともあれかな?小さいから間違われてるのかな?
「他に誰がいる?」
確かに。私以外はみんな大きいよ。でも見た目で判断しないでほしい。
「俺はアルフだ。よろしくしたくはないけど、まあ、せいぜいがんばれよ。小学生」
そう言うとアルフは、候補生たちのところに向かう。
なんかムカつく。
こうなったら、今のうちに私の実力教えておいたほうがいいよね。
勇者と魔王の力を。
「ちょっとまってよ」
アルフを呼び止める。
「なんだ?」
「アルフだっけ?ちょっと練習に付き合ってくれない?」
「はあ?お前の?小学生のおもりとか断る」
「小学生じゃなくて、私の名前はミサ。よろしくね」
「だからよろしくしないって」
「自分の力に自信があるんでしょ?なら、付き合ってくれてもいいじゃん。それとも、本当は自信ないの?」
挑発するようにいう。
「いいだろう。そこまで言うなら本気でいくぞ」
「わーい」
無邪気に喜ぶ。
さて、それじゃ私も本気出そっかな。
訓練場の中にはステージがあり、私とアルフはそこに移動する。
なぜか知らないけど、他の候補生の人もきていた。まあいっか。
「そんじゃ、せいぜい死なないでくれよ。小学生」
だからミサだって。さっきの話聞いてなかったのかな。
「どっからでもかかってこいよ」
相手が油断しているみたいなので、一発大きいのをお見舞いしてやろう。
私は、頭のなかで檻をイメージする。
そしてそのイメージに魔力を流すと、ステージの砂が動き始め、あっという間にアルフを閉じ込める檻ができた。
「へぇ、そんなに小さいのに、たいした魔力量じゃねぇか。でも、砂でできてんなら簡単に壊れちまうぜ!っ!!?」
更にもう1つイメージに魔力を流す。
すると檻は形を崩し、竜巻状に縦に大きくなっていく。
「くそ!これじゃ切れねぇ!」
その場を動き続ける無数の砂粒を切るのは不可能。
だからいくらでも修正可能な砂の壁完成!
と、頭のなかで説明していると、砂がすべて止まって地面に落ちていく。
あれ?どうして?
「もう容赦しねぇぞ」
あ、アルフが本気でキレたみたい。
瞬間、なにかが横を通っていく。そして後ろにあった壁に一線の傷ができていた。
「俺の得意な魔法は風なんだ。さっきの砂も、上から押し込めりゃただの砂に戻る。そして、今のが俺の刃。エアーカッターだ。見えない刃、だから俺もよく狙わねぇと当たらねぇんだ」
横を通っていくスピードはそんなに速くはなかった。
「どんどんいくぜ」
私は砂を空中に巻き上げるイメージを作る。そして魔力を流す。
砂は空中に散乱する。
すると、エアーカッターが通った後だけが綺麗になっていく。
「なに!?」
見えないなら、見えるようにすればいいじゃない。
私はエアーカッターをさっとかわす。
そして今度はエアーカッターを真似して空気を圧縮して放つ。
すると、アルフのエアーカッターとは比にならないほどの速さで飛んでいく。
一秒かかったかかからないかくらいでアルフの元に届く。
アルフはそのまま正面からそれを受ける。
「アルフ!!」
候補生の一人が叫ぶ。
「大丈夫か?」
みんなが駆け寄っていく。
「ああ。大丈夫だ」
初めてだったから弱めにしておいてよかった。
私もアルフのところへかけよる。
「すごいな、お前の魔法。正直なめてたよ」
「こっちこそ、砂の壁を突破されるとは思わなかった」
「今度は、正々堂々と戦おうな。ミサ」
あ、やっと名前呼んでくれた。
「うん。また明日ね、アルフ!」
それから私たちは、明日のために早めに寮に帰ることにした。
作者「って言うのは冗談で」
ベク「冗談かい!」
作者「ベクさんには次話から、ここで次回予告をしてもらいます」
ベク「ええーー!?」
お話が少し雑だったりしますが、お許しください。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




