番外編(だけど物語の重要なお話)
ミサがステージを後にしたあと、それぞれの勇者たちはある店に集まっていた。
「あれが、その、本当に勇者なんですか?」
セキは口ごもりながら喋る。
「なんというか、魔力も平凡だし、むしろ僕らが守らないといけないじゃ?」
「バカ言うんじゃないわよ」
すると、ティーチアがセキの話に割り込む。
「あの剣みたでしょ? あなたの太刀でも切れない私の鞭を、あの子切ったのよ。 紙を切るように」
「ピーカス、僕はあなたの意見には賛成です。 でも、どうしてミサなのですか?」
ピーカスはセキの問いに笑いながら答えた。
「決まっているじゃないか。 ねぇナラン、君は最初から気づいてたんだろ? 魔族が生き残る、ブラケミストの勇者さん」
「……」
ナランはしばらく黙ったあと、話を始めた。
「確かに、私の国ブラケミストには、魔族の血を引いているものがいるのは確かだ。 だが、そのどれもが血筋は薄く、魔物を作ることもできない」
「君もそうなんだろ?」
「そうだ。 だから私にはわかった」
ミサは魔族だということが。
「まず、僕はそれが信じられません。 実際に今日確かめても、ミサは魔族の力を使わなかったじゃないですか」
「まさか、大会まで温存して一気に俺らをやろうとしてんじゃねぇのか!?」
シライは怒鳴りながら話を遮る。
「シライ、落ち着いて。 セキも少し聞いてくれ」
ピーカスは二人にそう言うと、みんなに話をする。
「僕らの本当の使命を忘れてはいけない。 それに、ミサが魔導書を完成させれば一石二鳥じゃないか」
ピーカスはさらにニヤリと口を歪める。
ネタばらしではないですが、勇者に選ばれた人たちはあることを命令されています!
あとミサが魔族の力を使えるということは勇者の皆さんは知っています。
さて、勇者に与えられている命令とは……。
そしてそれに巻き込まれるであろうミサの運命とは……!?
たまたま読んでいただいたのであればありがとうございます!!




