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10日目part4

「ところでこれ、どうやって戻すんですか?」


いままで黙っていたドーラの言葉が響く。

そして、その言葉の内容は私たちにとってはとても重大なことだった。


「聞いてなかった!?」


ま、まあ。 なんとかするしかない。

けど、どうすればいんだろ。


「ミサ、それ僕に貸して」

「シャシャ?」


シャシャは静かにそういうと、手を差し出してくる。


「別にいいけど、でも国王戻す方法わかんないよ?」

「わからなくていいよ」

「え?」

「お父様ごと本に入れるしかない」

「どういうこと?」

「この魔導書は回りから集めてしまうんだろ? なら、この本をお父様が取り込みでもすれば、あとは魔導書に入っていくんじゃないか?」


確かにそうかもしれない。


「でも、それをやってしまうと、国王は本の中に消えちゃうよ? いいの?」

「いいわけない」

「だったら……」

「でも、他の方法はない。 ミサ、さっきページを集めるって言ってたよね。 ページが全部揃ったら、余分なものは出てくるはずだよ」

「それって、いつになるかわからないよ?」

「それでも今はそれしかないよ」


シャシャは仕方ない、という顔で笑った。

同時に、なにかを決心してもいた。


「わかった。 やろう」


私たちは魔導書をとり、部屋を後にした。



ピーカス視点

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やれやれ、この触手はどうも分からないねぇ」

「なにが、わからない?」


ピーカスの声に、ドーカスはそう問うと、ピーカスは笑いながら答えた。


「この触手が何をしたいかわからない。 どうしたいかわからない。 だからどうもしてあげられない」


「ニーちゃん、くる!」

「!?」


瞬間、数本の触手が猛スピードで襲いかかってきた。

ピーカスはその攻撃に対し、反応できなかった。

くそっ、どうしてこうも変なことに巻き込まれるんだろうねぇ。

なおも近づいてくる触手に、ピーカスはほんのすこしだけ恐怖を覚えた。


断裂火フレイムスラッシュ!」

「!?」


その炎はピーカスたちよりも後ろのほうから放たれていた。

後ろを振り向くと、一人の男性が立っており、こちらに駆け寄ってきていた。


「怪我はないですか?」

「ああ、助かった。 君は?」


ピーカスの問いに、その男性はすこしだけ微笑むと。


「すぐに分かると思います。 それより、僕たちはここを押し止めておかないと、まだ街の方達は避難しきれていません」


ピーカスたちがここで触手と交戦していたのは、街の人が避難するための時間を稼ぐためであった。


「それじゃあもうちょっと、がんばろうかなぁ」



ミサ視点

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

トンネルから出ると、私はあまりの光景に口が開いてしまった。


「なに……これ?」


目の前に広がるのは触手触手触手触手触手触手触手である。

まさに触手のオンパーレド。


「こうなりゃやけくそだー! ファイアボール!」


ファイアボールを連射する。

しかし、触手はそれらをするりとかわしていく。


「うう~、ファイアウォール!」


炎を下から上へと持ち上げて壁を作ってみたが、やはり触手は火を避けていく。


「ああもう! ドーラ! 私たちを乗せて!」

「わかりました!」


少女は炎に包まれ、それが形をかえてドラゴンになる。


「グガァァァァァァァァア!」


私たちはドーラの上に乗る。 するとドーラは羽を羽ばたかせる。

そして地面を蹴ると空へと飛び立つ。


「とりあえず、触手が密集している場所を探して!」

「グガ!」


指示をだすと、ドーラはいった通りに触手が密集している場所を探すように空を飛ぶ。

すると、何ヵ所か密集している場所はあったのだが、それよりも大きく密集しているところがあった。


「ドーラ、あそこに向かって」

「ガァア! !?」


すると突然、触手が襲いかかってくる。


「エアーカッター!」


触手は次々に切れて短くなっていく。

しかし、触手は再生してくる。

その再生を摺るときの、一瞬だけ遅くなるときを見計らって、ファイアボールを打ち込む。


「ファイアボール!」


それは触手に命中し、触手は弱りながら地面へと倒れこんだ。


「よし!」

「ミサ! 前、前!」

「前? わあ!?」


前には、城壁が数㎝まで迫っていた。


「ぶつかる!」


瞬間、ドーラの体は大きく揺れる。


「おわぁっ!?」


そして、シャシャがその反動で触手が密集しているなかに落ちていく。


「シャシャ!!」


私の叫びとは裏腹に、シャシャは触手のなかに消えていく。

たまたま読んでいただいたのであればありがとうございます!!

また、前から読んでくださっている方々には心から感謝しております。

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