勇者になって10日目
まだ夜中だというのに、目が覚めてしまった。
マリアは何を言いたかったんだろう。
うーん……謎だ。
と、そのときだった。
扉が勢いよく開く。
「シャシャ? どうしたの?」
「ミサ! 逃げて!」
「え?」
「ぶぁぁぁぁあああああぁ!」
耳障りな遠吠えが聞こえる。
「今のは?」
「……父上だ。 化け物に憑かれてしまったんだ」
「国王が? いったいなん……」
国王は魔族の力を使おうとしていたって、マリアがいっていたはず。 もしかして、魔族の力が原因?
「とにかく! 早く逃げないと!」
「わかった」
私は隣で寝ているドーラを起こす。
「ドーラ! 起きて!」
「んん~。 どうしたんですか? ミサ」
「いいから早くドラゴンになって!」
「はーい。 わかりましたぁ」
ドーラが変身する。
「グガァアアア!」
私たちはドーラに股がり、窓を突き破って外に出る。
すると、お城から何か黒い影が出ていた。
それは数本の触手が固まってできており、魔眼で見てみても、なんなのかわからない。
そのときだった。
触手の一本がこちらに向かってくる。
風を圧縮させ、壁を作るとドーラにギリギリ当たらないところで防ぐことができた。
しかし、風の壁が押し負け、ドーラが体制を崩す。
大きく揺れながら、お城の中庭に落ちていく。
ギリギリのところで風のクッションを作り、なんとかドーラにも私たちにも怪我はなかった。
「ドーラ、大丈夫?」
人に戻ったドーラに駆け寄る。
「はい、なんとか」
「とにかく、早く逃げなきゃ」
と、そこで、この場にいない女の子の声が聞こえてきた。
「なら、地下トンネルにいくといいよ~」
「ナナ!? 部屋にいないと思ったら!」
そう、ナナがいたのだ。
「地下トンネルって?」
「お父様がああなってしまった原因があるの~」
「それって……」
間違いなく魔族の力だ。
何らかの形で力を保存できるなら、国王をなんとか出来るかもしれない。
「トンネルまで案内してくれる?」
「いいよ~」
私たちは、トンネルへと向かおうと、歩み始めた。
瞬間だった。
触手が頭上にまで来ていた。
「この! 『エアーカッター』」
風の刃が触手を切り裂いた。 と思ったら触手は再生し、元通りになった。
「効かない!? このっ!」
今度は駒微塵になるくらい大量に放つ。
しかし、どんなに切り刻まれても再生が止むことはなかった。
「どうしたらいいのさ!」
「今はトンネルを目指そう」
「……わかった」
シャシャの提案に素直に従っておく。
ナナの後をついていき、トンネルを目指す。
その間も触手は追ってくる。
「あーもう!しつこいです!」
ドーラが変身して炎を出す。
すると触手は引っ込んでいく。
「もしかして、炎に弱いのかな?」
「理由はわからないけど、そうらしいね」
私たちは再度トンネルを目指した。
うーむ、行き詰まりですかね……。
お話の筋が見えなくなってしまいましたね(゜ロ゜)
さてはて、これからどう物語は進んでいくのでしょうか!?
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




