魔王死す!?そして第2の人生へ!
純血の魔族にして、魔王ではあるけれど、決して強くも怖くもない。
なぜならその魔王は、幼女なのだから。
私は魔王!14歳です!名前はミサ。
今はお家でのんびりしています。
「ベク、お菓子持ってきて!」
私は骸骨の魔物にそう言う。
名前はベク。今はテレビゲームをしている。
私が初めて作った魔物だ。
「えー、いやですよ。魔王様自分で行って下さいよ」
ベクはゲームを続ける。
「私の言うことが聞けないの!?」
「聞けませんわ」
尚もゲームを続ける。
「もう!ベクなんて大嫌い!ゲームなんて壊れちゃえ!!」
私はそう言って、手から魔力を放ち、ゲームを壊す。
「あー!?なにやってくれてんですか!!?」
「ふん!しらんもん!どっかの骸が無視するからやもん!」
「もう怒りました!魔王さまのあーほ!」
「なにをー!?ベクのどあほ!!」
「なんですと!?魔王様のちんちくりん!」
「ベクのひょろひょろ!」
「魔王様の…」
「ベクの…」
あれから3時間後。
「はぁ…はぁ…」
「はぁ…はぁ…」
私たちは疲れるまで悪口を言い合いをした。
「ベク、ごめんね」
「魔王様、こちらこそごめんなさい」
そしていつものように仲直りをする。
「お菓子持ってきますね!」
「いいよ、自分で取りにいくから」
「いえ、僕の仕事ですから」
そう言ってベクは部屋を出ていく。
部屋は全部で2部屋しかなく、1部屋は台所と茶の間になっている。
もう1部屋は、ベクと私が寝るお部屋。
その間に廊下があり、そこにお菓子が置いてある。
扉が開く音が聞こえ、ベクがお菓子を持ってきたと思って振り向くと、そこには見覚えのない男の人が立っていた。
「…誰、ですか?」
恐る恐る声をかける。
その人は、大きな剣を持っていた。
「お前が、魔王だな?」
「そう、ですが」
嫌な予感しかしない。
だいたいこういう場合のこういう奴って、勇者とか言うんだよね。
「俺は勇者だ。すまないが、お前を殺させてもらう」
ほらやっぱり!私の読みがあたった!
って、ええーーー!?
だだだ、だって!まだ14年しか生きてないのに!もう殺されるの!?
「ちょ、ちょっとまってよ!!」
「問答無用。えい」
「!!?」
こうして私は殺されました。
おやおや?これでお話が終わりだとお思いで?
ちっちっち。
純血の魔族をなめてもらっちゃ困るよ!
目を開くと、そこは白い空間だった。
「ここは?」
「ここは転生の間です」
キョロキョロしていると、後ろのほうから声が聞こえるので、声のほうに向き直る。
すると、そこにはとても美しい天使がいた。
「あなたは?」
「私はマリア。大天使です」
「その天使が魔族の私になんのようです?」
「あなたは勇者によって殺されました。ですので、決まりによりあなたは転生することが許されております」
「転生?」
「そうです。まだ未練もやりたいこともたくさんあるはずです。ですので、もう一度世界に転生させましょう」
「はぁ」
何をいっているかわからなかった。
「ただし、何に転生するかはくじ引きで決めさせてもらいます。人間に転生できるといいですね」
「!?」
「それでは、引いてください」
「ま、まって!」
「はい?」
「その言い方だと、人間に生まれ変われない可能性もあるの?」
「そうですね。確率で言うなら10回に1回は人間になれますよ」
「何回引けるの?」
「一度きりです」
無理ゲーきたー!!
こんなん!無理や!次の人生虫とかやわ!
「早くお引きください」
ドクンドクンと、心臓が早く動く。
ああもう!どうにでもなれ!
「えいっ!」
私はくじ箱から1枚カードをとりだす。
マリアはそれを受け取り、とても変な顔をした。
「これも何かの縁なのでしょうか。それでは発表します」
マリアが、カードの内容を言葉にする。
「あなたの次の人生は、『勇者』に決まりました」
「はい?」
「おめでとうございます。人間ですよ」
「はぁ…。はあ!?」
勇者!?私を殺したあの勇者と同じ!?
…死ぬほどやだ。あ、死んでたんだ。
「性別とかは?」
「そのへんは特別、決めてもらってかまいません」
どうせなら今と同じ姿がいいな。
「じゃ、今と全部同じまま転生したいです」
それにしても勇者かー。めんどくさそうだな。
「かしこまりました。今と同じままですね。それでは、新しい人生をお楽しみください」
マリアのその一言と同時に、白い空間が色を無くしていき、真っ黒になった。
目が覚めると、ベッドの上だった。
「おはようございます。ちゃんと転生できたみたいですね」
目の前にはマリアがいた。
「あれ?なんでいるの?」
「はい。実は1つ問題が起きまして、あなたの今のままと言う条件を叶えすぎました」
「はい?」
「その反応も無理はないでしょう。1つ、私に魔力を飛ばして見てください」
「え?どうして?」
「いいから」
マリアがやれとしつこいので、一番弱めにして魔力を放つ。
ドゴーン!!
と、大きな音と共に強大な魔力が放たれた。
あれ!?どうして、ちゃんと弱くしたのに!
「やはり」
「どういうこと?」
「あなたの今のままという条件に、魔族の力もそのまま加わってしまったのです。つまりあなたは、勇者の力と、魔族の力との2つの力を持った存在になってしまいました。さらに前世の記憶も残ってしまっています」
え?これ、私無敵じゃない?
勇者の力と魔族の力って。
「ですが、まあいいでしょう。この世界を破壊しないのであれば問題はありません。説明は以上です。良い人生を」
そう言うと、マリアは消えていった。
そしてこれから待ち受けているのは、私の最強無敵の、チート生活だけだった。
王道と言いますか、なんといいますか。
私としてはかなりベタなお話を書いてみました。
果たして!ミサはどうなっていくのでしょうか!?
これからも更新していくので、待っていてください。m(__)m
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




