勇者になって9日目part2
体を休めておけって言われたけど、実際なにすればいんだろ。
「ドーラ、せっかくだし街に行ってみようか」
「そうですね!」
街の広場に出ると、お店がたくさんあった。
前にいた町みたいな屋台ではなく、なんか高そうな建物のお店だ。
国王にもらったお金もあるし、行ってみよう!
「いらっしゃいませ。お客様は2名様でよろしかったでしょうか?」
「はい」
「こちらの席にどうぞ。ご注文が決まりましたらお呼びください」
席についたところで、さてなにを食べよう。
メニューを見ながらなにを食べようか悩んでいると、ドーラが興奮したように近寄ってくる。
「私こういうお店初めてです!」
それもそうだろう。私も初めてなんだから。
「とりあえず、おいしそうなのにしよっか」
「じゃあ、私この『チキンステーキハンバーグバーガー』にします!」
「じゃ、私は『ナポリタン風パエリア』で」
注文しようとしたそのときだった。
「お嬢さんたち、この店初めて?」
見知らぬ男性が声をかけてきた。
「だれ?」
「おっと、突然話しかけて申し訳ない。僕はピーカス、よろしく」
「はあ、それでなんのようですか?」
正直いってなんかアルフに雰囲気がにてるから関わりたくない。
「このお店でご飯を食べるなら、『焼むすび』がおすすめだよ。それ以外は僕の舌にはあわなかった。それだけ言っておきたくてね。それじゃ、邪魔してすまなかった」
そういうとその人は帰っていった。
「なんだったんでしょうか?」
ドーラのその問いに。
「さあ?」
としか答えれなかった。
ご飯を食べ終え店を出る。
「……」
「……」
正直に言えば、残してきた。
「不味かったね」
「はい」
ピーカスの言うとおり、美味しくなかったのだ。
「でも、焼むすびは美味しかったね」
「はい。あれだけはおいしかったです」
そんな話をしながら国王の所に戻る。
「そういえば、他にも勇者がいるって話だったよね」
「たしか、そんなこといってました」
「もうこの街に集まってるのかな?」
「どうなんでしょう」
すると、どこかからお祭りのように騒ぎが聞こえてくる。
「なにかな?」
「見に行きますか?」
「いこっか」
「やっちまえ!ピーカス!」「そこだ!いけ!」「負けるな!ドーカス!」「やれぇ!」
そんな声が行き交う人混みを進んでいくと、そこにはステージがあった。
そして、そのステージでは二人の男が戦っていた。
一人は細長く、どこかで見たことあるようなないような。
もう一人は筋肉マッチョでモヒカンの、いかにもヤンチャそうだ。
「いけ!ピーカス!」
「やれ!ドーカス!」
うーむ、どっかで見たんだよな。
思い出しそうで思い出せない。
「ミサ、あれってさっきのお店の男の人ですよ」
ドーラが私の考えていることを読んだかのように答えてくれる。
「道理で見たことあると思った」
でも、腕だけみると私(勇者の力のみ!)といい勝負だろう。
「ねえ、あれって誰なの?」
隣の男の人に聞く。
「なんだ、知らんのか。あれは北の国、スノウランドの勇者さ。珍しく双子で勇者になったんだって」
え!?あれで双子なの!?
なんて思っていると、後ろの人に押されてステージに落とされた。
「え!?」
「ミサ!?」
ステージに落ちる前にさっと着地。
すると、上の歓声が大きくなる。
「みろ!ドーカスの必殺技がでるぞ!」
瞬間、ステージから岩が生えてくる。
それはかなりの速度でこちらに向かってきていた。
ベク「はたして!ステージに落とされたミサの運命やいかに!!?」
作者「まあ、主人公だからどうこうなるんだけどね」
ベク「……(ほんとにこの人嫌い!)」
遅くはなりますが、更新していきます。
たまたま読んでいただいたのなら有難うございます。




