勇者になって8日目Part2
「助けてもらってなんなんだが、あんたらにはここで死んでもらう」
その声が馬車にいる人全員に聞こえたのは間違いなかった。
ただ、疑問があるのだとすればどうして、聞いただけで体が動かなくなったのか。
そう、その一言でそれまで話をしていた人も、私ですら動けなくなっていた。
「まんまと油断してくれて助かった」
男は高らかに笑う。
「さぁて、どいつから殺していこうかな?」
男は、持っているナイフをまるであみだくじの一つを選ぶかのように振り回す。
「きーめた。ナナ様、あんたにするわ」
男のその台詞にさえ、なにもリアクションがとれない人たち。
ナイフがナナに近づいていく。
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ドーラ視点
と、まあ茶番はこの辺で。
本当に人たちは動けなくなっていた。
でも、私は命があっても召喚獣なので。
「なんだ!? 俺の服に火が……」
「グァァァァァァァァア!!」
最大限驚かせる。
「っ!? たちがわりい相手だな」
男は窓から身を投げる。
ちっ!逃がしました!
「……やっと動いた」
「ドーラありがと~」
「みんなどけ!!」
シャシャ様が叫びます。
「ウォーターショット!!」
パァァァン!と、綺麗な音と共に水だまが勢いよく飛んでいく。
そたしてその水は見事に男に命中する。
シャシャ様すごい!
「ドーラ、あれつれてきて」
「あいあいさー!!」
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ミサ視点
一難あったけど、なんとかなって今は尋問中です。
「誰に頼まれた?」
「へへ……言うわけねぇだろ」
「……シャシャ」
私がシャシャの名前を呼ぶと、シャシャは水だまを作り始める。
「3秒数える前にはきなさい」
「え、ちょはやくね?」
「3! 2! 1!」
「早いってば! わかった! 話す! モンテスタ大臣だ」
「モンテスタ?」
誰それ?
「モンテスタ……。 たしか、西の島国の貴族だったはず」
「その西の島国がなんのようなの?」
「あんたらの暗殺だ。 なんせ、あの王様が持っているのはこの世界で一番の国だ。 欲しがられても当然だ」
「一番?」
シャシャに問いかける。
「大陸で一番大きい国なんだ」
それで王様御一行を殺して自分達がその国をちょうだいしようっての?
「上等じゃん。あんたのさっきの魔法、相手が油断しているときの心理に働きかけ機能を停止させる。そんな感じの魔法でしょ?」
「へっ。魔術師でも魔女でもねぇのによくわかったな。あんた、何者だ?」
「勇者ってさっきもいったよね?」
魔眼を発動!
はっ!からの~、魔拘眼!
説明しよう!魔拘眼とは、魔力で相手を金縛りにしてしまう、たぶん2話くらいの私が全身をなめ回されるような感覚と表現したあれである!
「動ける?」
男に問いかける。
返事はない。
「これ、街につくまでほっとこうか」
「そうですね」
「わかった」
ドーラとシャシャが返事を返してくる。
「ナナ?」
「私これみてる~」
固まっているから平気かな?
「わかった」
私たちは運転手のもとへ向かう。
「すみません。前の馬車とめてもらえますか?」
「わかりました」
そういうと馬車は加速し、いっきに前の馬車と並ぶ。
「おーい!一旦停止!」
運転手が叫ぶと、馬車はゆっくり止まっていく。
「ミサ。どうしたんだ?」
国王が窓から顔をだして問いかけてくる。
「さっき助けた男、あれが奇襲してきたやつだった」
「本当か!?」
「でも今は大丈夫」
「とりあえず、詳しい話を聞こうか。こっちの馬車に移ってくれ」
私は隣の馬車に移る。
ナナ「シャシャ~」
シャシャ「どうした?」
ナナ「男の子みたい~」
シャシャ「僕は王子だからな!」
ナナ「女の子なのに?」
シャシャ」男の子だ!」
ナナ「(*^^*)(ダメだこいつ。早くなんとかしないと)」
今回も短くなってしまいましたね。
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。
前回に引き続き読んでくださっている方は感謝の言葉しかありません!




