勇者になって6日目
あれ?ここは?
「お久し振りですね。ミサ」
「あれ?マリア、なんで私またここにきたの?」
「えぇ。実はあなたの作ったドラゴンに命が宿りましたよね?それは紛れもなくあなたの力なのですが…」
「どうしたの?」
「あなたは強すぎます」
「はい?」
「対価無しに命が作れるということは、あなたが魔王に返り咲いたらもう誰も止めれる人はいなくなります。なのでこれは、応急処置です」
そういうと、マリアの腕から優しい光が放たれる。
その光は、私をそっと包み込む。
暖かい。
「これでいいでしょう」
「なにをしたの?」
「あなたは今まで両方の力を使っていました。ですが、先ほども言ったように両方の力を使うと命すらも対価無しに作ってしまうのです。よって、力を分けさせてもらいました」
「…」
いまいち言ってることが理解できていない。
「これを見なさい」
そう言ってマリアが取り出したのは鏡だった。
「!?」
「分かりやすいように髪の色を変えてあげました。あなたの髪色が白いときは、勇者としての力しか使えません。また、あなたの命が危険になったとき、もしくはあなたが魔族の力を必要としたときには一時的に魔族の力が使えます。そのときは髪色が黒くなります」
「つまり、私が怖いってこと?」
「はぁ…」
なにいってんだこのくそがきは、って思ったときのため息だこれ!
「まあ、そうなりますね」
認めた!
「これからは注意してくださいね」
えーと、チート生活が待ってると思ったらとんだペナルティが待ってました。
「嘘!?え!なんで!私なにもしてないのに!ひどいよマリア!!魔族の力は元々持っていた力なのに、封印するなんて!」
「あなたはなにをいっているのですか?」
「何って……!」
「私は封印したとは一言も言ってませんよ。あなたの命が危険なときと、あなた自信が魔力をコントロールできるんであれば、また魔族の力は使えます。おわかりですか?」
「…なんとなく」
「それはよかったです。では、お戻りください」
目が覚めると、となりには真っ赤な髪に真っ赤な瞳の美少女がこちらを見ていた。
「おはようございます。ミサ様!」
きゃぴっ!っと笑う美少女。
うーむ、目覚めがすっきりするね!
「ねぇドーラ」
「はい、なんですか?」
「昨日と今日で私に変化ってあるかな?」
「そうですねぇ…。髪の色ですかね?」
「どんな風にかわった?」
「真っ白くなってます」
夢じゃなかった。
えー!!チート生活待ったなしのノー苦労ノー強敵だと思ったのに!
「はぁ…」
「どうかなさったのですか?ミサ様」
「いや、なんでもないよ。それより、そのミサ様ってのやめない?」
「なにを言ってるんですか!私を作ってくださった恩師に様をつけずになにをつけるのですか!?」
「あー、いや。ほら、私たち友達だし」
「友達の前に上下関係のほうが大切です!」
「女の子同士だし」
「魔王様と魔物でございます!」
「あーもう!ドーラのわからずや!」
「なんですか!ミサ様には言われたくないです!」
「次様つけて読んだら土に戻してやる!」
「魔族の力もないのに、どうやって戻すんですか?私はもうすでち命がありますので、魔力供給のいらない召喚獣なんですよー!」
くそっ!ドーラのくせに!
「わかった。なら、次私のこと様つけたら召喚獣を捨てる」
瞬間、ドーラが泣き出した。
「それだけは勘弁してください。他に頼るあてなんてないんですミサ様!あ!ミサ!」
「やれば出来るじゃん」
「ぐすっ」
「よしよし」
「ふぇ~ん。わかりました。これからはミサと呼ばせていただきます」
「それでよし。ところで、なんで私が魔族の力が使えないってわかったの?」
「あぁ、話してませんでしたっけ?私の目は、魔力を流さずとも常に発動している魔眼なんですよ」
「へぇ、だから真っ赤な瞳をしてるんだ」
「ですが、ミサの情報は今まで見えなかったのが今日になったら役職まで見えたので、防御している魔法が唐突に消えたんだなって思ったのです」
頭のいい素晴らしい子ですね!
宿から出てギルドに向かう。
「お?勇者様のおでましだぞ」
ギルドに入ると、ハイルがメイーナさんと話をしていた。
「どうかしたの?」
「それがですね…。ミサにしか頼めないクエストがありまして」
ちなみに、この前初めてクエストをやった後に、メイーナさんには名前を呼んでもらうことに成功していた。
「どんなクエスト?」
「それが…」
「しぶるなよ」
「わかってるけど」
「なら、早く言えよ」
「えっと、その、ミサ!あなたにはこの町を出ていってもらいます!」
「はい?」
はい?
はいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?
ミサ「メイーナさん!どーいうことですか!」
メイーナ「それはですね…」
ミサ「それは…?」
メイーナ「それは!次回に続きます!」
ミサ「…(´・ω・`)」
不定期更新ですが、よろしくおねがいしますm(__)m
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




