黒の系譜02-36-3『決着:ゴブリンピエロ』
四天王3匹目はゴブリンピエロです。
4体に増えてルーさんを翻弄し、声亡き草で魔術を封じたゴブリンピエロ!
ピンチのルーさんは果たして……!
エミがもふもふになった。
……自分でもいみふめい。
確かめる必要ある。
もふもふして、確かめる必要ある!
「チョットー、余所見シチャ駄目ゴブヨー♪」
……忘れてた。
可愛くないのがいた。
「オネーサン、ボクト遊ンデル途中ゴブヨー♪」
ニンニンジャ、じゃなくて、ピエロがナイフを投げてくる。
完全に遊びの投げ方、当てるつもりない。
少し横にずれればかわせる。
「ゴブブブ♪ ザーンネンゴブ♪」
投げナイフは囮。
後ろから聞こえる声に、わたしは前へ転がる。
「ウーン、イマイチゴブー♪」
「――っ!」
でも甘かった、ふとももを少し切られる。
体中、ちくちく痛い。
……けっこう切られた。
「ワーイ、マタ当タッタゴブー♪」
「コレデ、何回ゴブ?」
「ボク5回ゴブー!」
「ボク2回ゴブ…………」
「ビリハ罰ゲームゴブー!」
「「「「ゴッブブー♪」」」」
文句言いたい、けど声でない。
声亡き草の毒、別名〝魔術師殺し〟。
即効性ある、その上、持続性もある。
解毒剤も特殊、持ち合わせない。
つまり、あと10分くらいまともに声でない。
「…………っ!」
「ゴブッブー♪ 魔術ガ使エナイゴブネー?」
「魔術ノ使エナイ魔術師ナンテ、只の役立タズゴブー♪」
「サッスガ、声亡キ草ゴブ!」
「効果ハ抜群ダゴブー♪」
「ヤーイ、ヤーイゴブゴブ♪」
ピエロ、やっぱり可愛くない。
早く倒して、エミをもふる。
でも、魔術つかえない。
戦力30%くらいだうん……とても面倒。
「…………!」
「詠唱デキナイゴブ? デキナイゴブヨネー♪」
「ンージャ、ソロソロ逝ッチャウゴブ?」
「殺ッチャウゴブー♪」
「殺レ殺レーゴブ♪」
「嬲リ殺シタイムゴブー♪」
――でも、問題ない。
だって、わたし、魔術師ちがう。
「マズハ、ソノ目ヲクリ抜クゴブヨー♪」
近づいてくる、ピエロ。
ん、ちょうどいい。
「…………」
「ナ、何ゴブ!? ナンデ笑ッテ……ゴブゥ!?」
ピエロが、こける。
ふふふ……かかった。
「ナニ転ンデルゴブカ―!」
「ゴブ!? ゴブブブブ!? ナ、ナンゴブコレ!?」
「何ヤッテルゴブ! サッサとソノ女ヲブッ殺スゴブ!」
「チ、違ウゴブ! コ、コレガ自分カラ絡マッテキテルゴ、ゴブゥ!?」
「ヘヘヘヘ蛇ゴブカ!?」
はずれ。
錬金の叡智【動くロープ】、捕縛にとても便利。
もがくほど絡まる、ピエロもう逃げられない。
まずは、一匹目。
「………………♪」
「ヒゥ、ク、来ルナゴブ!? オ、オ前ラモ早ク助ケルゴ……ブ?」
「ゴ、ブ……?」
「カラ、身体……動カナイゴ……?」
「ク、クルシ……」
「ド、毒ゴブ!?」
ん、やっと効いてきた。
さっき[トルネード・ウォール]に混ぜた【蛇毒霧】の効果。
生き物の身体、動けなくする。
すぐ蒸発するから、ちょっと効き遅い。
わたし、さっき中和剤飲んだから平気。
「………………♪」
「ク、来ルナゴブ! アッチガ本物ゴブー!」
「アッチ行クゴブ! ボ、ボクハ偽物ゴブヨー!」
「止メルゴブ、来ナイデナゴブー! ボクハ偽物」
「嘘ツクナゴブ! オ前ガ本物ダロウゴブ!」
んーん、違う。どれも本物。
ニンニンジュツ、実体ない幻術。
さっき、[トルネード・ウォール]で地面に落ちたピエロ、どれも、実体。
「ヒ、ヒィッ!」
結論。
ピエロ、ニンニンジャ違う。
ただ4体いただけ、本当にただの道化師。
「…………♪」
でも、逆に満足。
薬の実験台、多い方がいい。
「ナ、何ゴブソノ瓶!? ヤ、ヤメ! タ助ケテゴ――」
わたし、魔術師違う。
わたし、錬金術師。
「ブゴッ!? ブブブブブ……ゴギュルブホァdファウイsファ:パfj:アエ…………」
……ちょっと実験好きなだけの、ただの錬金術師。
エミもふるの、実験終わってからにしとく。
今は、実験が一番♪
多分、クロのパーティーの中で一番Sなのはルーさんです(あせあせ)
で、でもあれです! 危険な人体実験とかはしないはずです! …………おそらく!
そしていよいよ最後の四天王ゴブリンアイドル! 魔法少女ハーヴェストレディこと、パピヨンマスクはどのように勝利するのか!? (もはや負けるとはいいません……負ける気がしないものあのヒト)
こ、乞うご期待です!




