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黒の系譜  作者: 木根樹
黒の系譜―第二章
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黒の系譜02-35-2『VSシェルゴブリン』

続いてエミリー視点だよ!

言葉の間違いは仕様だけど、もし脱字があったら多分作者のミ……うんきっとエミリーのせいだよ!

「だらっしゃー!」

「効カンゴブ!(ゴッ!)」


 アタシの渾身の一撃を軽々と受け止めるし、し……ゴブリン。

 なるほど確かに頑丈ね。

 何とかゴブリンって言うだけのことはあるわ。

 ……何とかが何なのかわかんないけど。


「だったら! おりゃりゃりゃりゃ!」

「オマエ、馬鹿ゴブカ? 効カント言ッテルゴブ!(ガガガガガガ!)」

「むぅ……数うちゃ当たると思ったのに」

「イヤ、当ッテルゴブ。効イテナイダケゴブ。オマエホント馬鹿ゴブ」

「失礼ね! アタシはバカ(ぢから)だけどバカではないわ!」


 でもホント困ったわね。

 アタシの攻撃が全く通じないなんて。

 段々こっちの腕の方が痛くなってきたわ。


「次ハコッチゴブ! ゴブゥ!」

「遅いわ!」


 何とかゴブリンの攻撃はかなり大振りだから、かわすのはよゆー。

 そんかわし、威力はけた違いね。

 ドッゴォ、と抉れた地面を見ると当たったらちょっと痛いかもしんないわねと思うわ。


「チョコマカ逃ゲルナゴブ! 戦士ナラ正々堂々ト戦カウゴブ!」

「アンタバカ? 防御するだけが戦いじゃないでしょ?」

「違ウゴブ! 防御、ソレガ戦士ノ誇リゴブ!」

「違うわ! 蝶みたいに飛んで、蜂を刺す、蟻みたいな力持ちなのが戦士よ!」

「意味分カランゴブ!」

「こっちのセリフよ!」


 まったくお話にならないわね。

 でもどうしたもんかしら?

 こうも硬かったら、アイツが死ぬまで殴り続ける事になるわね。

 いや、死なないから殴り続けるのか?

 ????????


「隙アリゴブ!」

「だから遅いわよ!」

「逃ゲルナゴブ! 大人シクオレニ倒サレルゴブ!」

「いやよ!」


 このままじゃ埒が開かないわね。


『エミリーはもうちょっと頭使おうよ』


 先で待っている親友の嫌味が思い浮かぶ。

 うっさいわよクロ! 人の頭の中にまで入ってくんじゃないわ!

 ……まぁ、でも確かにいいアドバイスではあるわね。

 覚えておくわ。


『どんなに防御の堅い相手でも、必ず隙がある。そこを突くのです』


 尊敬する師匠との修行の日々が蘇る。

 そう言えば師匠は『どんな強固な鎧でも必ず動くために隙間が開いている』って言ってたわね。

 ……鎧じゃなくて甲羅なんだけど、きっとあるわよね!


『金属が固てェダァ? んなモン、当たり前ヨォ。しっかり、腹に力入れて打ちやがレ!』


 親方のありがたい言葉が身に染みる。

 まだ弟子入りしたばっかで、全然教えてもらってない。

 このまま皇都が襲われたら親方も……まぁ、あの親方だから武器振り回して暴れ回るわよねきっと。

 ともかく、硬いのを殴る時はお腹に力を入れる!


「三人よれば、もんじゃやき、だったかしら? だったら四人分なら超もんじゃね!」

「オ前、サッキカラ何ブツブツ言ッテルゴブ? ヤッパリ馬鹿ゴブカ?」

「じょーとー! 馬鹿って言った方が馬鹿だって思い知らせてやるわ!」


 頭を使う!

 隙を狙う!

 腹に力を入れる!

 全部試してやろうじゃない!


「無駄ゴブ! 大人シク、コノシェルゴブリンニ潰サレルゴブ!」


 アタシは一気にシェルゴブリンとかっていう名前だった何とかゴブリンまで肉薄し、拳を打ち込む。


「相変わらず、硬ったいわね!」

「ダカラ無駄ト言ッテルゴブ! コノ腕ノ甲羅ハオ前ニハ破レンゴ――」


 両腕で攻撃を防がれた、今こそチャンスよ!


「隙をついて! 腹に力を入れて! 頭を使う! すぅ………………だぁっ!」

「ゴブッ!?」


 隙だらけになったシェ……リ? ゴブリンの頭に思い切り頭突きをお見舞いしてやる。

 ゴーン、という鈍い音が周囲とアタシの頭に響いた。


「っっっっっっっっつぅ!?」

「ゴブブブブブブブ…………!? ナ、ナントイウ石頭ゴブ! オマエ、ホントニ人間ゴブカ!?」

「っくぅ! うっさいわよ! アタシはハーフドワーフよ! この石頭は親父譲り!」


 シェシェ? ゴブリンのカウンターをかわし、ひりひりする頭をにポーションを振りかけてアタシは距離を取る。

 どうやら頑丈なのは身体の分厚くなってる部分だけで、それ以外の部分は普通みたいね。


「ふふん! アンタの技は……見切ったわ!」


 弱点が分かればこっちのモンよ。

 早い話、隙だらけの頭を狙ってボコればいいって事だものね!


「くーらえぇー!」

「ゴブゴブゴブ……、ソレハドウゴブカ? ――硬化!」


 ガィィィィン、とゴブリンの頭を殴ったアタシの腕が弾かれる。


「硬ったぁ!?」


 手がジンジンするこの感じ、間違いない。


「無駄ト言ッタゴブ! シェルゴブリンノ、甲羅は世界一ゴブ!」


 そう言ったシェ……もうゴブリンでいいわ。その頭には、先ほどまで無かった鎧兜のような分厚い皮膚ができている。


「ちょっと! そんなこと出来るなんて聞いてないんだけど!」

「ゴブゴブゴブ! コレダケジャナイゴブ! 硬化! 硬化! 硬化!」


 ゴブリンの体中の皮膚が分厚く、固く変わっていく。

 最終的に出来上がったソイツは、全身が緑の甲羅で覆われたゴブリンにはとても見えない姿をしていた。


「コレデオ前ハ手も足モデナイゴブ! ゴブノ勝チゴブ!」

「なんのぉー!」


 頭を狙って一撃、あっさり弾かれる。


「まだまだー!」


 胴体を狙ってキック、足が折れるかと思ってちょっと涙が出る。


「っく、こにゃくそー! 重っ!?」


 いっその事、投げられないかと持ち上げようとしてみるけど、重すぎて持ち上がらない。


「はぁはぁ…………」

「ゴブゴブゴブ! コレデオレノ勝ちゴブ!」

 

 甲羅の中で勝利宣言をするゴブリン。

 でも、


「ってか、アンタは攻撃してこないの?」

「ゴブ?」


 さっきから防御ばっかでまったく動こうとしない。

 コイツ、やる気あるのかしら?

 それとも、


「フ、フン! オ前程度、オレガ攻撃スルマデモナイゴブ!」

「ねぇ、まさかとは思うんだけど?」

「ナ、ナニゴブ?」

「……手も足も出ないのはアンタの方なんじゃない?」


 というより、全身を覆っている緑の甲羅には穴がない。

 手を出す穴も、足が出る穴すらもない。

 これでどうやって攻撃するつもりなのか?

 

「ソソソソソンナ事ナイゴブ! 見ルゴブ! フヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!」


 緑の顔を真っ赤にして、すごく踏ん張っているゴブリン。


「……ぷふー♪ 防御だけ硬くして動けないんじゃざまあみろだわ!」

「フヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!」

「無理すんじゃないわよ。どうせ無理なんだから大人しくそこで転がって……」

「黙ッテルゴブゥゥゥッゥゥゥゥ! フン!」


 ズン、と音を立ててゴブリンが横に倒れる。


「ぷ」


 あれだけ自分は最強とか何とか言っといて、自分でこける?


「ぶわははははははははははははははははははははは!」

「ワ、笑ウゴブナ!」

「わ、笑うなって……無理よ! バーカバーカ!」

「グヌヌヌヌヌヌヌ!」


 さて、動けない馬鹿は放っておいて、アタシは苦戦してるミラでも助けに……


「オレ、シェルゴブリン! 最強ゴブゥゥゥッゥゥゥゥゥゥッゥゥ!」

「だーから、動けなきゃなんに……も?」


 ゴロン、とゆっくりゴブリンの身体が回る。

 こっちの方へ。


「まぢ?」

「喰ラウゴブ! シェルゴブリン必殺!」


 ゴロンゴロン、とゴブリンの巨体がこちらへ転がってくる。

 徐々に回るスピードが上がり、それは確実に意思を持ってアタシの方へ転がってくる。


「ちょ、ま!?」

「シェルゴブリンローリングサンダーゴブゥゥゥ! 今名付ケタゴブゥゥゥゥッゥゥ!」

「いぃーやぁーーーーー!?」


 その辺に転がっている岩やゴブリンの死体を軽く潰しながら転がってくるローリングゴブリン。

 危険、コイツは危険だわ。

 コイツに押しつぶされたら、アタシのただでさえなだらかな身体がクロみたいに真っ平になっちゃうじゃない!

 アタシは全速力で逃げ回る。


「ゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブ!?」

「ちょ、アンタ目回してんじゃないわよ!?」

「エロエロエロエロエロエロエロ……」

「吐くな! 汚い! こっちくんなー! ぎにゃーーーーー!?」


 …………やっぱコイツ馬鹿だわ。

 こんなヤツにはアタシは絶対に負けない!

まだまだ続く弾丸更新!

次話は明日! 例にもよって報告は省略!

次はルーさんVSゴブリンピエロだよ!

1話1話が短いけど、気にしないで欲しいんだよ!

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