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黒の系譜  作者: 木根樹
黒の系譜―第二章
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黒の系譜02-22『ギルド・イン・ダリア』

果たしてクロはどうなってしまったのか!?

その答えが明らかに!

「お、おい見ろよ! あのパーティー! 女しかいねえじゃねえか!」

「マジだ! しかも、どいつも上玉揃い……へへ、たまんねぇなおい!」


 オレたちが冒険者ギルドに入っただけで、ギルド内にざわめきが巻き起こる。


「見ろよ、あの姉ちゃん! 歩く度にばいんばいん揺れてるぜ!? やべぇなおい!」

「オレは、あっちのお嬢さんだな! どこぞの令嬢って雰囲気がするが……あれも冒険者なのかよ? 守ってやりてぇー!」

「はぁはぁ……おまいら分かってないんだな。あっちの、赤髪つり眼女の子。気が強そうで、最高じゃないか……はぁはぁ♪ ぜ、ぜひとも踏んづけていただきたいっ!」

「「それはない」」


 やはり美人のミラとナイスバディなルーさんに集まる野郎どもの視線はさすがの物だ。

 女っ気のないギルドの中は、二人が入っただけで華やかになる。

 シェラさんからもらった新しい服に着替えて、魅力もより一層ましたもんなぁ。

 エミリーは、うん。どんまい!


「ちっ、やっぱり人族どもはわかってねぇぜ」

「あぁ、まったくだ」


 ギルドの隅っこの方で、獅子の顔をした男と鷲顔(例えではなく実際に鷲の顔)の男たちが、酒を飲みながら小声で囁き合う。


「(あの猫族の嬢ちゃん、ありゃいい雌になるぜ)」

「(あぁ、あの艶やかな黒毛の耳、あどけなさの残る顔。それにまだまだ成長途中の瑞々しい身体……ふっ、将来が楽しみだぜ!)」


 オレはキッとそちらを睨みつけて叫ぶ。


「黙れロリコンども!」


 オレに怒鳴られた獣人冒険者どもは、驚きの表情で固まっていた。

 ふん、ざまぁみろ!

 こちとらは聞きたくもない不名誉な評価をこの〝耳〟のおかげで聞かされる羽目になったのだ。


「(……ねぇ、やっぱり変じゃない? これ?)」

「(そんなことありませんわ! よく似合っておいでです////)」

「(ん、きゅーと)」

「(ぷっ……よぉく、似合ってるぶわはははは!)」


 それはそれで不本意だ。

 オレは〝耳〟をシュン、とさせた。

 そう、頭上でぴこぴこと動く猫耳を、だ。


――箱の中身は、猫耳のついたカチューシャでした。

 うん、もはやどこから突っ込んでいいか分からなかったのだが送り主はシェラさんだ。

 そもそも突っ込むのが無駄だとすぐに諦めた。

 オレ自身に装着の意思は全くなかったのだが、面白がったエミリー以下3人の手によってオレは見事に一匹の獣へと姿を変えた。


『じゃ、じゃあもうはずすから……あれ?』


 ミラとルーさんに散々愛でられた後、カチューシャを取ろうとしたがはずれない。

 髪に絡まっているのかと思って焦ったが、そんなことはない。

 というか、絡まっていると言うより、頭にくっついているような感覚なのだ。

 エミリーが力いっぱい引っ張っても(禿げるかと思った)取れず、呪われているのかと思って解呪魔術を使ってみたがダメ、絶望に打ちひしがれるオレにトドメを刺したのはミラが申し訳なさそうに出した紙だった。


『く、クロさん申し訳ありません。こんな物が箱の奥に……』

『これは、〝取扱い説明書〟? そんな物があるのこれ!?』


 説明書には【雌黒豹(しこくひょう)の耳飾り】というらしい、このカチューシャの効果などが分かりやすく記されていた。

 感情に合わせて動くとか、[耳を澄ます:意識すると遠くの音も聞こえる]というスキルが常時使えるとか、色々な事が書かれている最後。かなり見えにくい小さな字で、取ってつけたように書き加えられていた。


 ※装着後は〝製作者〟しか外せません。


『あの服飾の鬼やりやがった!』


 たまらずオレは説明書をぐしゃぐしゃに握りつぶした。

 とんだ呪いのアイテムじゃないか!

 いや、解呪魔術でも外せない分もっと性質が悪い。

 オレはスーサの街でほくそ笑んでいるであろうあの女店主まで届くように天に吠えた。


――で、話は冒頭に戻る。

 まぁ結果から言えば?

 フードを外しても猫族だと言い張れるようになったし、良いことっちゃ良いことなのかな?。

 でも、逆にスーサに戻るまでこれを外せないと言う事でもある。

 ……正直泣きたいです。


「しくしく……」

「元気出しなさいよクロ! よく似合ってるぶわははは!」

「それ似合ってる人にかける言葉じゃないよね!?」

「ぶわはははは!」


 オレは耳をピン、と立て(オレの感情に合わせて勝手に動く)エミリーに掴みかかろうとする。


「ん、はやく、納品(ひょい)」

「のー!?」


 が、ルーさんにいつものように抱えられ、それすら封じられる。


「ぶわはははは! ネーコ、ネーコ!」


 人の事を指さして笑うエミリー。

 くそぅ、この屈辱、いつか百倍にして返してやる! 覚えていろよエミリーめ!

 オレは涙を堪えて、大人しくされるがまま耳を撫でられた。


「お姉さま羨ましいですわ(では、納品に参りましょうか?)」

「ミラ、思いっきり心の声の方が出てるよ!?」

「う、うふふ。何の事でしょうか?」

「もう好きにして……」

「い、いいんですか!? で、では好きにします////」


 オレは耳を倒して諦めを表現し、ルーさんに抱えられながら、ミラに頭を撫でられながら、エミリーに笑われながら、そのままギルドの窓口へと向かった。

 何の拷問でしょうか、これは?

 オレは今日という日を永遠に忘れないだろう。悪い意味でだけど。


「ふっざけんな! 何でこれっぽっちなんだよ!」

「ギルドの規定ですので」


 奥の方の受け付けカウンターで男が何か叫んでいる。

 どうやら魔物素材の買い取り金額で揉めているようだ。


「やだやだ、あーいう声だけ大きくすれば相手が何でも言う事聞くみたいに思っている人」

「ホント、メイワクひまわりないわね!」

「うん、迷惑極まりないねー」


 応対している受け付け嬢さんはどれだけ大声で脅されても、毅然とした態度を取っている。

 さすがプロの受け付け嬢さんだな。きっとああいう事は慣れっこなんだろう。

 向こうはまだまだ空きそうにない。

 幸い手前のカウンターは空いているみたいだし、こっちの方でお願いしよう。


「あの、すいませーん?」

「はい、いらっしゃいませニャ♪ 始めてのご利用ですニャ? 冒険者ギルドダリア支部へようこそニャ♪ 本日はどのような用件ですかニャ?」


 ギルドの受付嬢さんはホンマもんの猫族の方でした。

 語尾に付いている『ニャ』の発音が自然で可愛らしい。

 が、偽猫族のオレとしては気が気でない。


「そ、素材の納品をしたいんですが……」

「かしこまりましたニャ♪ ではまずこちらの書類に素材名と個数をお書きくださいニャ」


 オレは正体がいつバレるかとヒヤヒヤしていたが、受付嬢さんから特に言及はなかった。

 良かった。本職(?)の人にバレないなら大体の人は騙せるだろう。

 と、というより猫族ってまさか語尾に〝ニャ〟とかつけるのかニャ? ……うん、ないわー。

 ってか、さっき知り合ったばかりの猫族、セリとリュースも語尾に何もつけてなかったもんね。

 気にしなくてもいいのだろう。


「さらさらさら……こんなとこかな? お願いします」

「はいですニャ♪ どれどれニャー……はぁっ!? 強面牛……ヤヴァイコーンの骨76、角32、皮35!?」

「え、あ、はい」


 受付嬢さんが上げた大声に、ギルド内がどよめく。

 な、何かまずかったのだろうか?


「こ、これ本気で言ってるの!? あ、言ってるのニャ!?」


 オレは頷くと、とりあえず空いているスペースに[アイテム]から【強面牛の角】を取りあえず20個ばかし出してみる。


「まじかよ……? あれ、1、2……20本はあるぜ?」

「に、偽物じゃねえのか? あんなガキがまさか……」

「いや、ありゃ本物だ。間違いねぇ」

「マジかよ……」 


ギルド内の空気が、一瞬で静まり返った。


「え、えっと……ひょっとして納品できませんでしたか?」

「だ、大丈夫。問題はないけけど、ちょ、ちょっと待って! いえ、待ってニャっ……てもうそれはどうでもいいわ! アナタ、ギルドランクは!? タグ見せて頂戴!」

「あ、はい……どうぞ」


 あ、ニャっていうのは別に口癖とかじゃなかったんですね。

 オレが申し訳なさそうに猫型のタグを取り出すと、再び周囲がどよめく。


「こ、このピンクのライン……未成年用タグじゃないの!?」

「未成年だって!?」

「確かに、あんな形のタグ初めて見るぞ!」


 受付嬢さんはしばらくオレのタグを食い入るように見つめた後、額に手を当ててよろけた。

 あ、絶対またなんかやらかしちゃったパターンだ。

 もう色々と後の祭り感が満載で誤魔化しようがないけど、どうしよう?


「い、いえこれには深いわけが……」


 オレが何とか誤魔化せないかとあたふたしていると、


「はぁ……ちょっとついて来て」


 受け付け嬢さんはため息をついた後、指でちょいちょいとオレを招く。

 お説教でもされるのかと思いオレが顔を青褪めさせると、それに気付いたのか、受け付け嬢さんは笑った。


「そんな怖がらなくても取って食ったりしないから安心して、あ、してニャ。量が量だから直接倉庫に出してもらうだけよにゃ」

「あ、そういう事なら」


 オレは身軽にカウンターを飛び越えて、受け付け嬢さんに付いて行く。


「―――――――!」

「―――っ! ―――――っ!?」

「――――――――っ!?」


 オレが居なくなったギルドのホールは一瞬で騒々しくなっている。

 うぅ、なんか戻りにくいなぁ。


「クローディアちゃん、って言ったかニャ?」

「あ、はい、ニャ」

「ぷっ、無理しなくていいのよ?」


 つい勢いでオレが語尾にニャをつけると、受け付け嬢さんは笑い始めた。

 

「別に猫族みんなが語尾にニャつけるわけじゃないもの。私はただその方が可愛いかなと思っているだけだし、ニャ♪」

「そーなんですか!? あ!」


 言ってから『しまった』と思う。

 今の言い方では、まるで自分が〝猫族〟でないと言っているような物じゃないか。


「い、今のは別にそういうんではなく……! ワタシはれっきとした猫族の戦士で……!」

「タグには〝人族〟ってかいてあるけど?」

「あ」


 そう言えばそうだったよ! なぜそこに気が付かなかった、オレ!?


「ここここれにはのっぴきならない事情があるような気がして!?」

「大丈夫よ。ちゃんと分かってる。あなた、ハーフなのね?」

「そ、そーなんですか!? じゃなくて、そそそそーなんすっ!」


 オレの慌てふためきようで、それすら知らなかったのだとミケさんにはバレバレだった。


「基本的にハーフはタグの種族表記がハーフ(なにがし)になるの。例えばハーフエルフ、とかハーフウルフとか表示されるんだけど。たまに親の種族名がそのままになってしまう事があるの。自分の見た目と関わりなく、ね。ひょっとして聞いた事なかった?」

「あ、りました! ありましたけど忘れていましたあはははは!」

「ホントかニャ……」


 なんか知らないけど、上手く誤魔化せたみたいだ。

 これから種族について聞かれたら、『父親が人族だったので』と誤魔化せばいいわけか。

 ありがとう、名も知らぬ受け付け嬢さん!

 ってそうだよ。まだ名前も聞いてなかったじゃないか。


「ま、かくいう私もそうなんだけどニャ♪」


 受け付け嬢さんがチラリ、と見せてくれたタグには、


【ミケーネ=K=シー:Lv.35

 種族:人族       】


 と書かれていた。

 なるほど、ミケーネさんと言うのか。可愛らしい名前だ。

 それはともかく、確かにミケーネさんの耳も尻尾も本物なのに、タグには〝人族〟としっかり記されていた。


「私も父親が人族らしいの。その事が原因でよく同族たちからいじめられたりした事もあったわ。だからあなたの気持ちは分かる。苦労したでしょ?」

「べ、別に苦労してるとかは……」


 あ、でも獣人族の格好をしだしてからは苦労が多かったな。

 みんながいなかったら心が折れていたかもしれない。 


「そうですね。苦労もありました。……でも、仲間がいましたから」

「そう、さっきの子たちね? 良い仲間に巡り合えたなら、良かったわ」


 オレは胸を張って答えた。


「たった4人ですけど、他のどのパーティーにも負けない自慢の仲間たちです」

「そう、よに……4人!? え、さっきの子たちで全員なの!?」


 がしっ、と肩を掴まれてゆすられるオレ。

 オレ、また何か変な事でも言ったんでしょうか?


「ちょっと待って、まさかとは思うけど、たった4人だけでヤヴァイコーンの群と戦ったの!?」

「は、はい」

「れ、レベルは!? 平均レベルはどのくらい!?」


 確かオレが27(対外的には)、ミラが24、エミリーが25で、ルーさんが33だから全部足して、4で割ってえっと……?


「27くらい?」

「に、27……(ふらぁ)。たったそれだけのレベルでヤヴァイコーンを38頭も倒したの!?」

「あ、いえ。実はもう一人いました。その人は……たしかレベル42だったかな?」

「そ、そうよね! いや、さすがにレベル平均27の4人でヤヴァイコーンの群は無謀……」

「あ、でも群は100頭以上いましたよ? あ、それに一人は馬車で寝てたから……結局4人かな?」

「ひゃく……(バタン)」

「ミケーネさん!?」


 ミケーネさんは信じられない、という顔をしたまま倒れてしまった。

 いや、分かってるよ? 最後のは明らかに余計な一言だったんだよね?

 

「み、ミケーネさん! しっかりしてください!」

「はっ!」


 目を覚ましたミケーネさんは『苦労してきたのね……!』と泣きながらオレを抱きしめた。

 どうやら、オレたちが規格外な強さを持っているのは相当な修羅場を(くぐ)って来たからという結論に到達したようだ。

 その方が都合がいいのでオレも深く言及はしなかったが、また罪のない人を騙してしまった事にオレのガラスのハートはミシミシと音を立てていた。

 ……そのうち胃薬が作れないか研究してみよう、うん。



―――――


 

「1、2、3、4…………76。はい、確かに76本ね。他のも間違いなく申請通りあったニャ」

「ありがとうございます」


 ミケさん(と呼んでいいと許可をもらった)は書類にチェックを入れて、オレに渡してくれる。

 買い取り額の内訳は次の通り、 

・強面牛の角|(11メニエニ) × 76 = 836メニエニ

・強面牛の骨|( 7メニエニ) × 32 = 224メニエニ

・強面牛の皮|( 5メニエニ) × 35 = 175メニエニ

 しめて1235メニエニ、金貨12枚と銀貨35枚だ。


 まぁ、数があるからそれなりの値段にはなったが、ヤヴァイコーン自体もともとランクが低いのもあってそこまで高額というわけにはいかなかった。

 でもまぁ、さっき使っちゃった分くらいにはなったし、良かったかな?


「ちなみに、ヤヴァ肉とかはないのかニャ? アレは需要が多いから、それなりにいい値段で買い取ってるニャ♪ にゃふふふふふ♪」


 やたらギラギラした目でミケさんが尋ねてくる。ちょっと怖い。

 あるにはあるが、ほとんど干し肉にして子どもたちにあげてしまったし、残っている分もオレたちで食べるから納品はしないでおこう、という話になっている。

 同じ理由で【強面牛の乳袋:栄養価豊富なヤーヴァミルクが詰まっている】も納品はしない。

 栄養満点のヤーヴァミルクは、オレの身長アップの為にも欠かせないからね!


「――というわけで、すみませんが……」

「そ、そう……それなら仕方ないわね。はぁ……………………」


 まるでこの世の終わりみたいに残念そうな顔をされたので、さすがに申し訳なくなってきた。


「あ、あれです。ミケさん個人になら1つ2つくらい譲ってもい――」

「買ったニャ!」


 即決で銀貨3枚も出してくれた。ちなみに相場はヤヴァ肉1個(2キロ前後。一頭から大体100個分取れる)で銀貨1枚らしい。

 ミケさんとは今後もいいお付き合いがしたいので、銀貨3枚に対してヤヴァ肉を5つと、ついでに干し肉も数本渡したら、すっごく喜ばれた。

 買収? 人聞きの悪い。これはただのお礼の気持ちだよ。き・も・ち・♪


「戻ったよー♪」

「今夜は焼き肉ニャ♪」


 互いにほくほく顔でホールに戻ると、ミラたちが他の冒険者にしつこくからまれている。


「あ、クロさん! ……連れが戻りましたので、もういいですか?」

「ん、迷惑」

「そうそう邪魔よ邪魔!」

「そんなつれねぇ事言うなよ? どうせあんなチビ、道具持ちの小間使いだろう? あんなチビより、よっぽどオレたちの方が強いぜ?」

「そうそう、あんなちんちくりんのパーティーなんか抜けてオレたちのとこに来いって。悪いようにはしないぜぇ? げへへへ」

「ちび? ちんちくりん? あははは(カッチーン)」


 小さいから弱いって?

 HAHAHA、なかなか面白い事を言う人たちじゃないか。

 

「じゃあ大きなアナタたちは相当お強いんですねぇ?(ヒュヒュン)」

「く、クロさん!」

「はんっ! あたぼうよ! なんてったってオレサマは……」


 オレは天使の笑みを浮かべ、短剣を鞘に納める。


「クロ、悪い顔」

「じゃ、当然今のも見えてましたよね?」

「は? なにいってやが(ぱさっ) ん?」

「ほ、ホカバァ!? お前!?」


 ベルトを切られたせいで地面に落ちる男のズボン。露わになる汚いパンツ。

 男は何が起きたのかも分からず、その場に立ち尽くす。

 オレはそれを鼻で嘲笑い、


「この程度の攻撃も見切れないで、強いなんてどの口が言うんです?(ヒュヒュン)」


 もう一人のベルトも同じように切り裂いた。


「(ぱさっ)……マジかよ?」

「でででで、出直すぞ!」

「お、おい待てよ!?」


 ズボンを押さえながらギルドを出ていくナンパ野郎どもにオレは吐き捨てた。

 

「パンツを洗って出直してこい!」


 オレは口をあんぐりさせて一部始終を見ていた他の冒険者にも告げる。


「で? 他に何か用事がある人はいる?」


 全員、無言で首を横に振った。

 これで変に絡んでくるバカはもう出ないだろう。

 でも……やれやれ、もう少し骨のある男どもはいないのだろうかね?

最近、主人公のマスコット化が止まらないんだがどうしよう(震え声)

うん。でも決める時は決めるし、別にいっか(遠い目)


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