任命三日目、軍と騎士とお馬さん?
筆が進んだので更新です
「軍の管理?」
「うむ、魔王として必要なのはカリスマ、軍、そして内政だ
まぁ、民の思う心は一番重要な要だが、まず軍だ
軍は力であり、民を守る為にある」
「・・・、言われれば確かに」
第二次世界対戦の敗戦後、アメリカのGHQに従っていた時に軍を解体されそうだった日本は、裸にされそうな状況下であった
しかし日本は、自国防衛の軍を作って、軍の無力感を防いだ
これが自衛隊の始まりだと言われている
全くもって関係無いことで話が反れたが、魔王生活三日目。
私は、西の執務室で内政状態を確認し終えてデュランさんと会話をしていた。
時刻は昼を回ったところだった
「デュランさん、おひとつご質問が有りますが」
「なんだ、言ってみろ
先輩として答えられる範囲で答えよう」
「では、デュランさんの軍とか皆様の軍は一体どのような形にされているのですか?」
「うむ、軍も魔王によって変わるが・・・お前の軍とかは、基本的な規律を守る兵士ばかりだ。早い話は器用貧乏が無いのが特徴だな
こちらの軍は、前衛隊と後衛隊の軍に別けた二軍に別れているのだ
前衛隊は盾を持ち、甲冑の重装備した者ばかりだ、死にやすいので金は多く払う、前線では壁になり後衛隊を守る
あと金は貰えない代わりに服役期間を減らすシステムが前衛隊に有って、大半の重罪犯罪者がそこで服役している
逆に後衛隊は、色々な玄人や達人が揃う軽装戦士だ、魔術や食糧と、前線のサポートをする軍と言えば分かりやすいと思う
こちらは前衛隊より金は懸からない」
「・・・、レギオンですね」
レギオン、古代ローマに居た戦士達の名称
軽装で盾を持ち、槍で戦う勇敢な戦士達
デュランさんの軍は真逆だが、ちょっと似ている
「レギオン?」
「なんでもありません、ただ呟いただけです
えっと軍に行くのは何時ぐらいですか?」
「今すぐと言いたいんだが」
「・・・なんか、こう」
「すまんな、お前の言う通りだ・・・
だが軍のお偉いさんの何人か会いたいらしいんだ」
「・・・、魔王を使いにする人って」
「あぁ、的確なツッコミありがとう。まさにその通りだ」
「「・・・」」
「とりあえず行けば良いんですよね」
「あぁ、逝けば良いんだ」
「なんか文字違いません?」
私は立ち上がると、デュランさんは先に執務室から出て、私は急いで着いて歩いていく
「軍のお偉いさんは、どんな感じの人なんですか?」
「・・・、うーむ、あ~、うん、元気な奴だ」
「?、軍人なら元気なのは当たり前なのでは?」
―ド
「あー、それはそうなんだが、なんて言えば良いんだろうか」
―ドド!
「言いにくいんですか?」
―ドドド!
「・・・そうだな、言いにくいの一言だな」
―ドドドドドド!
「・・・、デュランさん」
―ドドドドドド!
「なんだ」
―ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛
「なんか音が」
「あぁ、後ろからだ・・・近づいてきているな」
―ドドドト゛ト゛ト゛トト゛
「・・・、身体のオチ担当魔王!がんばれ!」
「マタカァアア!たまには代わってください!そしてオチとかメタァア!?」
「だが断る」
「・・・なん、だと」
「そしてざんねんなことにおちがきました
うしろをごらんなさい」
私は運命を受け入れ、デュランさんの言う通り、後ろを向いた
私は最後に見た光景は、長い金髪で美しい顔、そして胸がある女性
しかし、下半身は馬で、蹄が私の顔を踏みつけた
ドクシュ!グシャ!バギ!ボキッ!パキッ!メチャ!メメタァア!
「西の軍、騎兵隊隊長!ケンタウルス族のミノ!!
西の魔王様をご案内しにまいったであります、デュラン様!」
「うむ、ご苦労・・・しかしだケンタウルスのミノよ―
「む!足元に見かけない汚物(人物)を発見!窓から落とします」
え、ちょっ、まっ」
バキャアアン
ヒューゥウウ
グシャァアアン!!
「ふむ、スッキリした」
「ジィイイイン!?そして二度オチだとぉお!?」