任命二日目、パーティーだよ
前回のあらすじを語るならば・・・
私は、タキシードか鎧を着るはめになった・・・タキシードを選びましたがね
「でも・・・タキシードを着るとは思いもよらなかったです」
「ま、仕方ない」
「しかしさー、なんでだろうねー？こうタキシード見てるとなんか、拳法の型をやりたくなるのは～？」
知りませんよ、と思いつつデュランさんとサラマンさんの服装を見る
と言ってもデュランさんは兜を取り、鋭い目のした西洋のイケメン顔を出しているだけだが・・・ちなみに髪は黒だった
サラマンさんは昔にあった中国の朝廷に近い正装を着て、黒の帽子を被っていた
「しかしお腹空きました」
「え、どうしてさ？」
「サラマンさんが言いますか？朝食前に殴って気絶させておいて」
「そだっけ？」
「そうです、あれからアスさんの玩具にされて昼御飯も食べられなかった始末ですから」
「災難だねぇー♪」
「気楽に言いますね、サラマンさん」
溜め息を吐くとデュランさんが口を開いた
「ま、災害にあったと思えば良い方だろうな」
「災難扱いですか」
「でも、悪気がないから許してあげてね、ジン(ω・｀)」
「百も承知です」
あの人は私の為に頑張ってますから有りがたい方です、と思ってる内に
コンコン
とドアのノック音が掛かり、開けられた
「失礼いたします
パーティーの準備が整いましたので御呼びました」
「ん、分かった」
デュランさんが立ち上がり、続いて自分も立ち上がる
「それじゃ、パーティーを楽しもー！」
サラマンさんは外見に合った笑顔で言った
「・・・お腹空いた、飽きた、早くオマエヲ、マルカジリ」
「楽しもうと言った本人が、飽きたって速いですし
丸かじりは止めましょうね？お腹壊しますから」
パーティーの開始前、案内された椅子に座っていたがサラマンさんは、お腹空いたと私に向かって言いながら足をプラプラした状態だった
一瞬、御行儀が悪いと言いたくなったが外見が子供みたいだが歳上らしいので何も言えなかった
ちなみにパーティーの前と言ったが、今はアスさんが魔物や魔人を目の前にして立って挨拶していた
「では、諸君
腹一杯食い、明日の仕事に精をつけるがよい！！
では皆の者、食うがよい！」
挨拶が終わると、魔物や魔人の人々は料理に手をつけ始めて食べている
「堅苦しい挨拶は嫌いだ」
と言いながら私の前に立ち、手を差し伸べた
「行くぞ、魔界の料理を食わせてやる」
「え、は、はい」
アスさんの手を取って立ち上がる
「行くぞ」
「え」
グイと引っ張られたと思ったら地面が視線から離れ、飛んでいたのに気付いた
そして肩に担がれている事も
「ッギャアアア！」
「フハハハ、愉快！愉快！」
「ギャアアアバァアアン！」
叫んでたら某宇宙刑事の名前が飛び出ていた
「フハハ、情けないぞ？」
「情けない以前の問題でぇえ！？前！前を見て！」
「ん？おぉ」
目の前には壁があり、アスさんはぶつかる寸前に壁蹴りをして威力を殺した後に、回転して着地をする
「うむ、ちょうど良い位置だな
ん？ジンよ、どうした」
「・・・お願いしますから担いで飛ぶときは一言言ってください」
「わかった、許可は取らずに飛ぶことにしよう」
「誰かー！！誰かー！！この人に常識を教えてください！
あれ、皆さんなんでハナレルンデス？なんで頑張れ的な目でハナレルンデスか？」
「南無三」
「待って！誰、誰が念仏唱えてるの！？」
「よし、料理を食べるぞ」
「アスざぁあん！マイペース過ぎまずよぉお」
もう、お腹痛い
「元気だなぁ、なぁサラマン」
「アスがあんなに楽しそうにはしゃぐなんて見たことないよ」
「ざっと二百と数十年ぶりだねぇ」
魔王の三人は、座りつつ、笑いながら二人を見ていたが、仁とアスはそれを知らない
「料理、食べに行こうか？お腹すいたし(￣￢￣)」
「暇だから行くとするか」
「じゃあ行くかね」
「「「・・・、負けたら残る（よ）、最初はグー！
じゃんけん！ポン！」」」
そして魔王の威厳を保つ為に居残りをするじゃんけんをしていたのに、誰も気付かなかったそうな・・・
魔王様方の教訓
アスさんに常識を（by仁
着せ替えハァハァ（byアス
チョーイイネ、魔術先生サイコー！（byエンバ
大変だなぁ（by残りの魔王様
オマケ出てきた単語
・ギャバァアアン
よろしく未来♪でお馴染みの宇宙刑事
・タクシード見てると拳法―
某アクション映画のネタ、タクシードで検索
・○○ハァハァ
変態の言葉である
・オヤカタ兄弟
オヤァは服作り、カタは布切り係
某教育番組でやってたアニメのクリーニング屋の双子が元ネタ
・最初はグー、じゃんけん、ぽん
じゃんけんの合図
・一六銀行
昔の質屋の別名
カケタァ、なんとかカケタァ
