表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

任命1日目、経緯(いきさつ)を教えてくれませんか?

今回は軽い説明会です

「中央の、いきなり過ぎるだろ」


私は鎧さん・・・[鎧モンスターだと失礼だと思い、さん付け]の言葉で

呆気あっけに囚われそうな状態から元に戻った


「東の、俺はまどろっこしいのが大っ嫌いなんだ」


東の、と呼ばれた鎧さんは無いほおを右手で


「だから中央の・・・まず、この人間に訳を話さんと余計な混乱を招くから

まず説明ぐらいしても良いんじゃないか」


「ふん、なんで俺が!

夫になるコイツなら事情ぐらい自力で解決するわ!」


「いやいやいや、無理じゃね?ボクは無理と思うよ」


とトカゲさんは言う


「北の!お前もか!」


「アタシも思うよ」


「南もか!」


ワーワーと本人をそっちのけで会話をする四人?


私は、それに気を配りながら辺りを見回すと可愛らしい手のひらサイズの人形が掃除をしているのを見つけた


人形は、私の視線に気付いたのか気付く


私は、おいでおいでщ(゜▽゜щ)の顔になりながら手で呼ぶ


「しゃる?」


近付いて来た、人形さんの頭をなでる


「しゃるしゃるる~」


うん、気持ち良さそうですね


「わかった!わかった!事情を話す!だから俺にそんなに言うな!」


どうやら話が終わったようです


「ジン、だったな」


「はい、そうです」


「無知なお前に現状を言ってやる

ありがたいと思え」


偉そうにそう言う中央の魔王様


「・・・はぁ、まぁ

無知な私に聞かせてくれるのは、ありがたいのですが」


殴る準備をする他の魔王?様方々をどうにかしてください

怖いです




ジン、お人形モンスターなでなで中

中央魔王様、説教中




「・・・」


「えっと、大丈夫なんですか?」


「大丈夫、大丈夫

アイツ一番強いけど若いからね」


いや、グスングスンと泣いているんですけど


「まぁ、ボクは関係ないけどねー泣かれたとしても」


「アタシもだよ」


S・・・だな


「偉いのに・・・俺、偉いのに・・・」


「鎧の魔王様、スミマセン

この世界の話を聞かせていただけませんか」


「お前も酷いな

まぁ、良いか・・・


先程、中央の魔王『アス』が言った通り

ここは魔界だ


魔界と言っても何百キロ以上も有るが人間の国が沢山ある


お前、ジンだったな

まず、お前が居る場所は魔国まこく中央城ちゅうおうじょうと言う場所で、泣いている女魔王『アス』が当主だ


それを囲むように・・・東西南北に魔王が居るのだ


で、ワシは東の魔王『デュラン』だ」


「では、デュラン様」


「様はいらない、疲れるからな」


「では、デュランさんで


先程、東西南北の魔王が居ると、お聞きしましたが魔王がそんな沢山居て、大丈夫なんですか?」


「そうだな、良く疑問で言われるが

これは初代魔王がお決めになられた法なのだ」


「初代魔王が?」


「あぁ、初代は結束が売りでな

集めた魔物達をまとめるのが上手いのが記録に残っているが


どうも増えすぎて、まとめるのがこくになったそうだ」


「それを整える為に東西南北に幹部を置いたのですね」


「そうだ、ただ東西南北に居るのは良いんだが・・・十代目~十三代目魔王の間に東西南北の幹部が『魔王』と唱えた為に東西南北の魔王が出てきた訳だ」


「当時の魔王は怒らなかったんですか?」


「いや全然、怒らなかった

むしろ都合が良かったらしい」


「え?」


「まぁ、歴史の授業は南の魔王『エンバ』さんに教えてもらえ

エンバさんは、この中でも一番の長寿者だからな」


「よろしくな、ジンぼう


「よろしくお願いします」


「さて続きを説明しよう、サラマン

ボードを」


「あいあい!」


ガラガラとホワイトボードを持ってきたのは、先程のトカゲさんだった


「あれ、なんでホワイトボード?」


「暇だからアタシが呼んだんだよ」


「スゴいんだよエンバ婆ちゃんは

あ、ボクは北の魔王『サラマン』だよ

よろしくね~」


「あ、どうも仁です」


「さて、呼び寄せた経緯を話さないとな

まず、軽く質問しようか・・・

東西南北に魔王が居るが、出ていないのは何処だ」


キュッキュッ、とホワイトボードに書き込むデュランさん


「西ですよね」


「そう、西だ

先代の西の魔王は、ぎっくり腰で引退


急速に魔王が必要になった」


「・・・そこから何故、私が出てくるんですか?

その元で学んだ後継者とか・・・息子さんとか、奥さんとか」


「あぁ、それは当たり前な考えだがな

・・・西の魔物達は難癖ばかりでな」


「はぁ、難癖ばかりですか?」


「まぁ東西南北の魔物達は何かに忠実なんだ

ワシの魔物達は『忠誠心』なんだが西のは、こう・・・個性豊か過ぎるんだ」


「ちなみにアタシの魔物達は『魔術』」


エンバさんは会話の中に入ると


「ボクのは『生命と繁殖』なんだ」


とサラマンさんは言う


「とにかく西のは個性豊かと覚えてくれ」


「・・・そろそろ私を呼んだ理由を」


「そうだった、そうだった

魔物達が西の後継者を拒否するのが多くてな・・・異世界から呼ぶ事になったんだ


まぁ、お前の前に四人呼んだが・・・」


「四人も?後継者はダメでしたか?」


「ダメなら話さん」


「・・・申し訳ないのですがサラマンさん、ご事情を説明していただけませんか?」


「いいけど・・・とりあえず言えば、その四人は

『俺がオリ主だ!』

『ヒャッハー、ハーレムだぁあ!』

『ボクちんが工学機動兵器だ!』

『メドイ』


って感じ」


「最後のは一体何者?」


「んー、特徴を言えば黒髪の長髪でキモノ(着物)を着ていたね

あとは宝石の枝みたいなの持ってた」


・・・日本昔話の姫様ですね、たぶん


「まぁ、どうでも良いけど経緯を聞こうよ、なんか脱線してるしさー(ーワー)」


「・・・そろそろ良いか」


「あ、すみません

つまり魔王の代理をすれば良いんですね」


「その通り、死ぬまでだがな」


「・・・え?」


「いや、まぁ、悪いと思っているんだが

お前はもう魔物なんだ

正確に言えば魔人なんだが」


「へ・・・?え!?」


・・・無茶苦茶だぁああ!?

ってか、それは魔王やれってことでしょぉおおがぁああ!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ