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任命三日目、自己紹介

「まず私は新しく任命された魔王

元人間の政治家、仁と申します」


お説教が終わった後、自然に自己紹介という流れになっていた


「ミノです、ケンタウルス族で西の騎兵隊総隊長です」


ミノさんは敬礼しながら言う


「オーク族のブィ、槍部隊総隊長

性別は男だ・・・」


ブィさんの顔は、豚というより猪だが顔は引き締まり、頬には大きな傷が。そして立派な牙が生えている。

身体は某ゲーム達のように太って丸いお腹ではなく、スラリとして引き締まったがたいが良い体つきだった


「ブィさん、よろしくお願いします

立派な牙を生やされていますね」


「お、分かるのか?この立派さが」


「素人の目からしても立派な牙だと」



「なるほどなるほど、いやー分かる奴だな!嬉しいもんだ!

こん中では、一番の歳上だ。困ったことが有れば聞いてくれ」


「はい」


「ちがのえるお(次は俺か)

えるのざゅいへいわあたむりたゅいへいふあねせいそあたゅいぞ(俺は情報を集める諜報兵の総隊長だ)」


「???」


解らない、暗号でも使っているのだろうか

彼?は舞台裏に居る黒子の服を上下着て、顔を隠している

声も中性的で身体の肉付きも女性らしく細身


「あの、彼は?」


ブィさんの顔を見て訪ねると「あぁ」と答えて、続ける


「コイツはグーバル、性別は女で・・・まぁ謎が多い隊長格だ


・・・まぁ暗部隊隊長と言えば良いだろう


ちなみに暗号は奴のポリシーで止めないから期待はするなよ」


「せいあいろくぞ、たがのぞるぞ」


だから何を言ってるのか解らないんですが


「あぁ、そうだな

そういう訳で次は俺だ


俺は剣弓隊けんきゅうたい隊長のウルン


種族はウルフル、まぁ人間で言えば狼人間の一種

つまるところ、白狼はくろう人間ってわけだ」


彼、ウルンは私の暗号を解く前に自己紹介し始めた。

少しは待っていただきたかったが、仕方ない・・・


彼の外見は、まさに好青年と言われるぐらい二十歳の美人

細く、しかし筋肉が有り、顔も整っているため『まさに』美形と言えるレベルである


「白狼人間ですか、狼人間の方だと思ってました」


が、残念な事を付け足すならば、耳である。

人と違い、犬耳は頭の左右てっぺんに付いていたのだ


無論、耳は本物[後で触らせてもらった、ふさふさして柔らかだった]、人の耳は無かった。


「・・・ところで尻尾は?」


「尻尾?あぁ、有るが触るのは勘弁してほしい」と私に背を向けて、尻尾を見せる


「まぁ、ウルフルの掟では尻尾を見るのは性器を見せるのと同じなんだが、ここにウルフル族が居ないからできることなんだが

ちなみに日常では常に出している」


「・・・、え?」


「え?」


「あの、露出狂ですか?」


「的を射た言葉だが、ウルフル族の女は可愛く、美しく、ややか弱い、しかし!強い!!


とにかく言葉が!言葉で殺すんだ!


長くなるが、この素晴らしさを語らせていただくが―」


「次いきましょう、次」


「のあ」


「「「はい」」」


ウルンさんは残念なイケメンだった、なにか残念な気分になった。


「最後にこのわたくし、禁令のタスクと申しますわ


ちなみに女で、ショタからオジサマまで大歓迎!さらに―」


・・・、なんかヤバい人がもう一人居た


「ブィさん、あの方は?」


「・・・エンバ様の後継者とも言われている魔法隊副隊長だ」


「副?なら隊長は?」


「・・・引きこもりでな」


「あぁ」


私は現実逃避を止めてタスクさんを見た


タスクさんはショートヘアーの銀髪で、頬に切れ傷が有るものの十人中十人が振り向く絶世の美人だ


美人だけならまだしも、胸や腰が男を魅力するぐらいボンキュッボン!と擬音語が出せる肉付きをしていた


「中身がダメだが」


と私は呟いたが・・・


「―というわけで、あなた様の活発な生命力が有るえ「止めろ、それ以上言うなガチでクビにしますよ」あら、残念・・・


せっかく良い若い男が居るのに、あ。でも気になるでしょ?聞きたくなるでしょ?」


「言っときますが聞きませんよ、聞きたくないです・・・」


「あら、やだ。本当は期待を」


「しねぇから止めろ・・・売春が」


「あぁ!良いわ!そのゾクゾクするそのセリフ!

解ったわ!あなたSでしょ!!絶対Sでしょ!」


・・・もうやだコイツ、私のキライなタイプだ


「―というわけでこの素晴らしさを理解していただけたろうか、西の魔王殿?」


変態その1が再ログインしてきた・・・


「え?えぇ、つまり解放していないと蒸れるんですね」


「なんと!遠回しの説明しただけでなく私の辛さまで解っていただけたのですか!?」


「・・・もうやだぁ」


この後、デュランさんが、この流れを変えてくれたおかげで私はストレスで倒れる事は無かったが、静かに泣いていたのは秘密で有る

投稿!投稿!とぉおこぉぉお!!

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