任命三日目、怒りの気迫は母のよう!
「私ね、幼い頃に乗り物の事故に有った事が有るんですよ」
「「・・・」」
「でもね、それより酷い扱いを受けた事に遺憾を唱えます」
「あの、ワシ無関係」
「あ゛ぁ゛?オチ担当を擦り付けるぞコラァ?」
「スミマセン・・・」
私は今、二人を正座させながらポケットに入っていた固形でミント味がする清涼菓子を食べている
二人というのは、ケンタウルスのミノさんと魔王のデュランさんだ
正座をさせている理由は極めて簡単
前回、ミノさんに轢いかれてミンチになった挙げ句、窓から汚物扱いを受けた事だけに腹を立てているのだ
デュランさんは関係ないと思われる方もいらっしゃると思う
が、彼がもしも助けてくれたならミンチにならずに済んだかもしれないのに庇ってもくれなかった、その恨みがある
「・・・しかし、あれなんですか」
「「・・・」」
「正座するう―ケンタウルスは初めて見ました」
そう冒頭に戻るが、彼女ミノは魔人の一種ケンタウルスで正座をさせているのだ
つまり、下半身は馬の身体なので馬の正座を見ているようなのである
あぁ、そうそう
別に彼女には手も出していない、これは画面向こうの人達が誓う神に誓おう
・・・まぁ、あれですよ
怒りの戦士の如く、ゆ゛る゛ざん゛というオーラを出して正座をさせたのは間違いありません
「ミノさん」
「は、はい!」
「ミノさんは反省していますか?」
「そりゃもー、空より高く」
「海より深くですよ」
「あり?」
「・・・」
馬と鹿で馬鹿と言うが、間違いだ
馬鹿とは愚か者という意味で、正確に言えばアホも同じだから・・・
「なんなんだろう?」
「?」
私は頭がショートしたので、ふかくかんがえるのをやめました、そして馬鹿らしくなったんで正座をやめさせました




