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紫乃さんの三日間(1)

イチャコラ成分過多。


 1日目


 母さんがこちらの世界にいられるタイムリミットは3日間。

 その1日目は諸々の後始末で終わった。

 最も面倒だったのはギルドへの報告だ。


 まずは時の守護者(タイムキーパー)一行+俺とトオコと母さんでギルドにおもむくと(母さんは変装ディスガイズで顔を変えて同行)、やはりギルドには戦を終えた冒険者達がぽつぽつと集まってきており、いつもの賑やかさを取り戻していた。

 そこで早速、レプトルキング他の討伐証明部位を持ち込んで今回の騒動のボスを討ち取ったことを報告。

 ただし、レプトルキングの証明部位以外の素材は母さんが使いたいとの事で、ギルドに売らずに手元に置くことにした。

 初めは若い女性職員がレプトルキングの証明部位(角や鱗)を鑑定していたのだが、如何せん、今までに無かった魔物の部位なので判別が出来ないらしい。


「……残留魔力からしてリザードマン系AA~SSランクの魔物だとは思うのですが……それ以上はっきりとは」


 頬に手をやり、申し訳なさそうにため息をつく女性職員さん。

 結局、鑑定はギルドマスターが現地から戻ってくるまでお預けとなったのだった。


 それから30分ほどして。


「よくやった!! 良くやったぞおまえら! アイリーザギルドの誇りだ!!」


 ギルドにはギルマスのだみ声が鳴り響いていた。いや、俺の所属はグリーンロードギルドだけどね。

 戦地のギルマスに例の職員さんが魔法通信を入れ、持ち込まれた証明部位が敵頭目のものである可能性を連絡すると、戦場もほぼ状況が収束していたこともあって、ギルマスは側近の魔導師による拠点帰還リターンホームによって直接ギルドに戻って来たのだ。

 そしてギルマスは腐ってもギルマス。

 彼は俺たちの提出した牙や角を一目見るなり、戦場で猛威を振るっていた頭目レプトルキングの物と確信し、俺たちのクエスト達成(ボス撃破)を認定したのである。


「はっはっあ! 騎士団より先に俺等ギルドの人間が頭目の首級を挙げるたぁ、痛快じゃねぇか!」


 そう言いながらギルマスが俺とゴーバックを両腕でかき抱き祝福する。

 そして、それにつられたように職員やギルドメンバーから大歓声が上がる。


「……おい、ボスをやったのって騎士達じゃ無くて冒険者だったのか!?」

「あいつらSランクパーティの時の守護者(タイムキーパー)だぜ! 納得だな」

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!! 時の守護者(タイムキーパー)万歳っ!」

「アイリーザギルド万歳っ!」

「ざまぁみやがれぇぇぇぇぇっ!!」

「……ところで、あの黒髪の魔術師と女剣士、時の守護者(タイムキーパー)の新メンバーか?」

「いや、一時的に行動を共にしていただけらしい……グリーンロードギルドの秘蔵っ子だってよ。まだCランクらしい」

「マジか!? すげえな……CランクでSランクの時の守護者(タイムキーパー)についていけんのかよ」

「男の方は、なんでも賢者並みかそれ以上のMPを持っているらしいぜ。補助魔法バフが洒落にならないレベルで強力らしい」

「……いいな、それ。Cランクならうちのパーティに来てくれねぇかな……」

「あ、てめぇ抜け駆けは」

「きゃあ♪ トオコお姉様~」

「お姉様、抱いてぇぇぇぇ♪」


 もう、混沌カオス過ぎて何が何やら。

 トオコなんかもう、ギルドの美人職員らに囲まれてキスの雨霰状態。

 それに引き替え俺は……


「がははははは! 流石さすが俺が見込んだ男だ! Sランクメンバーと一緒だったとはいえ、奴らのボスを倒しちまうとはな!」


 ゴーバックと一緒にギルマスの手荒い祝福を受けていた。

 痛てぇよ。力一杯背中を叩くな。

 おまけにむさ苦しいおっさん達が大挙して勧誘に群がってくるので鬱陶しいことこの上ない。

 母さんはちゃっかり『気配隠蔽ステルス』を使って避難してるし。


「あー……で、な? コイツレプトルキングの他にもやべぇヤツがいたんだってな? 報告では『古竜』が出ただの、神楽神様が降臨されただの荒唐無稽な話ばっかりでな? まあ、戦場だし、情報が混乱するのは仕方ねぇんだが……お前らなんか知らねぇか?」

「え? あ、その……」

「……知っているんだな? 報告を総合するとどうもお前等がいた辺りで起こったことらしいしな」


 不意打ちで来やがったな。くそ、思わず動揺しちまった。

 バレバレじゃねえか。


「ま、事務室こっちに来な。こんな所で出来る話じゃないだろうしな」


 ギルマスに促されて母さんを除いた俺たちは事務室に入る。


「……で、ホントのところ何があったんだ?」


 ギルマスに説明を促されるとゴーバックが俺に視線を寄越した。

 ……ある意味一番の当事者である俺に、どこまで話すかの判断をゆだねる、ということなのだろう。

 一番いいのは古竜出現を含めてすべてとぼけ倒すパターンだったんだがそれも難しいな。

 ここは事実を適当に織り交ぜて誤魔化すのがいいだろう。


「……あー……つまりだな……」


  ・古竜が出たのは本当。

  ・出現の理由は不明。ただし状況からしてレプトルキングが死の間際に呼び出したものと考えられる。

  ・古竜は出現後すぐに謎の黒髪の女性によって討伐された。

  ・この女性もまた正体不明であるが、その容貌は神殿の神楽神像に酷似していた為、何らかの関係があると思われる。

  ・女性は古竜を討伐後かき消すように消えた。


「というところなんだが」

「……信じろってか?」


 眉根を寄せて渋い顔のギルマス。


「……別に信じてくれなくてもいいさ。古竜が出ようが出まいが、誰に討伐されようが、どっちにしろ俺に損得がある話じゃないしな」

「そりゃ、そうだが」

「少なくとも古竜は複数の兵士が見ているはずだぜ? あれだけでかけりゃ現場から相当離れてても見える」

「……確かにな。他の兵からもいくつか目撃証言が出てるな。神楽神様に似た女ってのも……髪の色や服の色こそ赤かったり白かったり黄色かったりと違うが、戦場のあちこちで見られてる」

「んじゃ、いいじゃねえか。たまたま俺の所には古竜が出て、たまたま通りすがりの黒髪の女がぶっ倒していったということだ」

「うむむ……確かにそうなんだが……こんな荒唐無稽な話、どうやって記録にまとめろってんだ」


 頬杖を付いてうむむ……と悩むギルマス。

 まあ、いくら悩んでも彼が真実に気付くことは無いだろう。

 たまたま息子の顔を見に来た神楽神に古竜は瞬殺され、「落ち着かないから」という理由で戦場の大物がことごとく潰されたのだ、などという事には。

 うむむ、うむむ……といつまでも悩むギルマスはほっといて、俺たちは宿に戻る事にしたのだった。


 そして、宿での夕食時のこと。


「いや~ギルドとか雰囲気変わって無くて懐かしかったぁ」

「あー、母さんもギルドに所属していたんだっけ?」

「そうね。神楽紫乃の名前では50年位所属してたわね……一応EXまでいったわよ?」

神楽紫乃の名前では(・・・・・・・・・)って……」

「神様扱いされちゃ自由に出歩けもしないでしょ? 顔と名前変えて、いくつかギルドの身分を持ってるわよ」

「……」

「ところで十蔵君」

「うん?」

「……せっかく鑑定して貰ったのに、報酬とポイント加算、して貰わなくて良かったの?」

「あ」


 くっ……報告を誤魔化すのに必死ですっかり忘れてた……

 まあいい。明日にでも改めて貰いに行こう。




 2日目


 改めてギルドに赴き、今回のクエストの報酬を受け取る。

 報酬は金貨50枚。

 更にはトオコと2人、めでたくBランクへと昇格した。


 実際はAランクになってもおかしくないポイントを稼いでいるのだが、いくら何でも最近の俺たち2人のランクアップ速度は異常で、変に同業者に目を付けられるのも遠慮したい。

 ……ということでギルマスと相談の上、今回はB止まりとしてもらったのだ。

 まあ、ランクアップなどには大して興味は無いし。

 それよりも今回は多数のドラゴン系素材が手に入ったから大満足である。

 納品するなり売りさばくなりすれば、それなりにまとまった金額にはなるだろう。

 ……もっとも、爬虫類系魔獣やドラゴンの素材は今回の戦いで流通量が急に増えるだろうから……もう少し買い叩かれるかもしれない。

 所持品欄に保管しておいて相場が回復するまで待った方が良いかもな。


 ああ、それと……ランクだけじゃなくてもちろんレベルも上がった。

 もちろん母さんの倒した古竜の分までは加算されていないが、レプトルキングだけでもかなりの経験値(魂の力)となったようで、俺は総合レベル40へ。トオコは総合レベル43へとレベルアップを果たしていた。


――――――――――――――――――――――――――――――


 氏名 神楽十蔵 21歳 男性

 総合レベル40 ギルドランクB

  クラス メイン  隠者   LV39

      セカンド 魔道具師 LV20(LV40)

      サード  呪術師  LV10(LV20)


 状態:健康 

    

 HP    360(MAX360)

 MP  15070(MAX15070)


 ステータス基本値(LV補正)

   STR 10 (49)

   VIT 09 (44)    

   DEX 15 (74)

   SPD 11 (54)

   INT 13 (64)

   MID 13 (64)

 称号

  真なるマナの申し子(LVUP時MP成長20倍)

 固有スキル

  魔力自動回復

  魔性の指

  魔力使用制限解除

 属性補正

  全属性+5

 祝福

  母の愛(基礎MP特大)

――――――――――――――――――――――――――――――

 スロット数3(+2)

 セットスキル【呪術1】【加速】【光術2】【呪術2】【武装強化アームドブースド


 所有スキル

  [汎用]

   加速、素材調達、製薬

  [隠者]

   隠術1(静音結界サイレントフィールド透明化インビジビリティ

   隠術2(魅了チャームⅡ、眠りの霧スリープフォグⅡ)

   隠術3(鷹の目(ホークアイ)聞き耳(コールサウンド)魔種(マジックシード)

   隠術4(紅蓮の火球(ファイアーボール)凍て付く吹雪(ブリザード)

   隠術5(魔法感知ディテクトマジック対魔法結界レジストマジックシェルⅡ、魔法解呪ディスペルマジックⅡ)

   隠術6(解錠アンロック施錠ロック

   隠術7(拠点帰還リターンホーム地上帰還リターングラウンド

   隠術8(柔剛制御コントロールハードネス拠点転移ホームテレポート

   光術2(永続の光(コンテニュアルライト)永続の闇コンテニュアルダークネス投射光サーチライト

   魔力精密制御(マナ・カスタマイズ)

  [呪術師]

   呪術1(解析アナライズ、ヒールⅡ)

   呪術2(念動サイコキネキス浄化クリアネスⅡ)

   光術1(光明ライト暗黒ダークネス

   攻撃呪術1(ファイアボルト、ストーンボルト、アイスボルト)

   攻撃呪術2(エアボルト、サンダーボルト、エネルギーボルト)

  [魔道具師]

   武装強化アームドブースド武器強化ウェポンブースト防具強化ディフェンダーブースト

   魔法の指輪作成クリエイトマジックリング

   魔法の靴作成クリエイトマジックシューズ

   魔法の腕輪作成クリエイトマジックブレスレット


―――――――――――――――――――――――――――――― 


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

氏名 トオコ・サヴァン 19歳 女性

総合レベル 43 ギルドランクB

クラス メイン  剣豪    LV39

    セカンド レンジャー LV21(LV43)

    サード  サムライ  LV15(LV30)


状態:健康


HP  559(559)

MP 2242(2242)


ステータス基本値(LV補正)

 STR 16 (83)

 VIT 13 (68)    

 DEX 11 (57)

 SPD 13 (68)

 INT 11 (57)

 MID 09 (47)

称号

 黒の舞姫(回避率小up)

 神楽神の愛娘(MPHP自然回復速度小up)

固有スキル

 徹し(通常攻撃に20%の確率で防御力無視の効果)

属性補正

 風+15

祝福

 刀神ムォンド(クリティカル判定に+補正)

 義母ははの愛(基礎MP大)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スロット数3(+2)

セットスキル【心眼】【四方斬】【見切り】【反撃術参】【斬鉄】


所有スキル

 [剣豪]

  心眼

  3連突き

  明鏡止水(平常心から変化)

  反撃術・参

  四方斬

 [サムライ]

  2連撃、2連突き

  斬鉄

  ※使用規制 岩貫

  ※使用規制 後の先

  見切り、反撃術弐

  風魔術壱(カマイタチ、追い風)、

  ※使用規制 風魔術弐(烈風、追い風弐)

 [レンジャー]

  サバイバル、マッピング、悪路踏破、

  解体、調理、状態異常抵抗+15%

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ……こうギルドカードを改めて見ると、レベルアップの速度が凄まじいな。

 あれだけドラゴンやらボスやら狩れば当然か……マジで死にかけたし。



 さて、俺とトオコがこうして再びギルドに来ている中、母さんはというと……今回は流石にギルドにはついて来てはいない。

 朝っぱらから「ちょっと拠点の一つに用があるから」と言い残して姿を消している。

 一体何をしに行ったのやら。


          ※


 結局その日は、日が落ちても帰ってこない母さんを抜きにして夕食をとり、宿の部屋でまったり……というかトオコとイチャこらしていた。


「まったく、母さん遅いな」


 俺の右肩にしなだれかかっているトオコの腰に手をやり、臀部から尻尾へと軽く撫でてやる。


「んぅっ……んっ……心配、ですね……」

「……トオコも心配?」


 そう聞きながら、トオコの右腰からアバラへとつつつ……と指を這わせる。


「ん……ふぅんっ……それはもう……」

「だよなー……昨日もいいように母さんに弄ばれていたもんなぁ」


 彼女を母親に寝取られる心配をしなくてはならんとは……まったくもって人生(まま)ならん。


「んっ……って、え?……ちがっ!……違いますっ!」


 今まで俺の愛無に身を任せていたトオコが、突然がばっと身を起こし、俺に向き直る。


「かっ……神楽神様に、その……触れられた時は、確かに何が何だか分からなくなってしまいましたけれどっ……それは主様に触って頂く時と違うのです……」


 トオコが真剣な目をして俺ににじり寄ってくる。

 今まで素直に愛撫を受け入れていただけあって、頬が上気して目が潤みひどく色っぽい。


「今まで私は……1人の武士もののふとして……女を捨てて生きてきました。ですが、主様ぬしさまに触れられている時は……その、あっという間に1人の女へと戻ってしまうのです」

「……そ、そうか……」

「……はい」

「じゃ、じゃあ母さんの時は?」

「そ、それが……」


 うっかり母さんと比較するようなことを聞いてしまった俺も莫迦だが……トオコさんっ! そこで口ごもられると不安になりますからっ!


「神楽神様に触って頂いた時は……その、ただのなんの力も無い獣になってしまったかのような……不思議な感覚でした……その、ふわふわする感じで心地良いことは良いのですけど……何にも考えられないただの獣に堕しそうで少し怖かったです」


 ……俺の愛撫は恋人の愛撫で、母さんの愛撫は愛玩動物ペットに対する愛撫ってことなのか?

 うーむ、安心して良いやら悪いやら。


「あ、あの……私の主様は主様だけですから……お疑いならどんな事でも」


 俺ににじり寄ってきていたトオコがいつの間にか俺に覆い被さるような体勢になっている。


「……どんなことでも?」

「は、はい。どんなことでも……」

「じゃあ、ね……」


 俺はそっとトオコの上着をめくり上げ……


「と言う訳でっ! ただいまっ!」

「うぬおわっっ!!??」

「っきゃあっ!?」


 ……ようとした時、タイミングを見計らったかのように唐突にベッドの脇に母さんが現れていた。

 空間を割っていきなり出現したことから、拠点帰還リターンホーム系の技能か魔法か魔道具で帰ってきたのだろうから、このタイミングは偶然だろう……たぶん。


「おやぁ~?お邪魔しちゃったかな? くふふふふ」

「いえっ!そそそそそのようなことはっ」


 口に手を当ててにやにやと笑う母さんと、真っ赤になって服の乱れを直すトオコ。

 ……あぶねぇ。あんまり帰りが遅いんで油断してたぜ。


「お、遅かったじゃんか……」


 俺も心なしか顔が赤いに違いない。

 ……てゆうか、親に現場を差し押さえられた気まずさを異界で味わうことになろうとは……


「にゅふふ。なんなら今から2時間ほど出かけてこようか? 十蔵君?」

「いらねぇ。余計な気遣いすんな……ってゆうか、今まで何してたんだよ」

「んふん……我が愛息と未来の娘にプレゼントっ! 用意してましたっ!」

「ぷ、ぷれぜんと……ですか?」


 母さんの言葉に小首をかしげるトオコ。


「母としては息子も未来の嫁も無事に帰ってきて欲しい訳ですよ。なので2人にこんなのをご用意しましたっ!」


 ぱっぱらぱっぱっぱ~ぱぱ~


 ……と、どこかで聞いたような効果音を口で言いながら、母さんは『所持品欄』を起動していくつかの品物を取り出した。


「古竜装備セット~」

「……古竜装備セット?」

「ふっふっふっ、例の古竜エンシェントドラゴンの素材とレプトルキングとやらの素材をふんだんに使って、おかーさまが2人の専用装備を作りましたよ! とくとご覧あれ!」

「せ、専用……神楽神様が直々に……古竜装備を……?」


 なんかトオコが今にも倒れそうになってますが。

 落ち着け。未来のお前の義母ははだっつーの。


「まあ、とにかく手にとって確認してみてよ!」


 母さんに促され、用意してくれた装備を確認してみる。

 トオコに至っては恐る恐る、といった感じだったけども。


――――――――――――――――――――――――――――――――


『竜骨の杖・紫乃弐拾四式』

   レベル制限 40以上

   装備制限 神楽十蔵専用

   攻撃力 55

   魔法攻撃力 199

   身体付与 INT+4

   技能 『灼熱の息(フレイムブレス)』(魔力をドラゴンブレスに変換して放射する。対魔法障壁に影響を受けない)

   特殊能力 装備時消費MP30%減、資格の無い者が装備した場合ステータス半減


竜革のローブ(ドラゴンローブ)・紫乃弐拾五式』

   レベル制限 40以上

   装備制限 神楽十蔵専用

   防御力 75

   魔法防御力 250

   身体付与 VIT+2 STR+2

   技能 『竜身』(消費MP100。10分間HP最大値を3倍にする)

   特殊能力 ブレスダメージ80%減、全状態異常耐性+50%、資格の無い者が装備した場合ステータス半減 


『竜牙刀・紫乃弐拾六式』

   レベル制限 40以上

   装備制限 トオコ・サヴァン専用

   攻撃力 200

   魔法攻撃力 40

   身体付与 STR+4

   技能 『千刃』(消費MP70。0.6倍の攻撃を複数回行う。攻撃回数はレベル÷7)

   特殊能力 会心の一撃率+30%、対竜種与ダメージ+40%、資格の無い者が装備した場合ステータス半減


『竜鱗の陣羽織・紫乃弐拾七式』

   レベル制限 40以上

   装備制限 トオコ・サヴァン専用

   防御力 125

   魔法防御力 130

   身体付与 VIT+2 STR+2

   技能 『竜撃』(消費MP100。3分間、近接武器による最終与ダメージを3倍にする)

   特殊能力 ブレスダメージ80%減、全状態異常耐性+50%、資格の無い者が装備した場合ステータス半減


――――――――――――――――――――――――――――――――


 ……なんだこのチート装備。

 確か武器屋で一番高いグレートソードでも攻撃力60位だったと思うんだが。

 後衛武器である竜骨の杖でさえ攻撃力55もあるぞ。おい。


「あはは~久しぶりに最高級の素材が手に入ったから気張っちゃいましたっ!」

「……いや、気張っちゃいましたって……」


 正直この装備があれば、俺とトオコの2人だけでレプトルキングも楽勝になるレベルだ。

 古竜と戦っても、いいとこ行くかもしれん。


「……あう……こ、こんな……神器以上の装備を……あっ……」


 竜牙刀を捧げ持ちながら真実のレンズ(トゥルーグラス)で性能を確認していたトオコが小さな声を出してベッドに倒れ伏す。


「おっ、おい、トオコ!」


 息はしている。どうやら緊張と感激で目を回しただけのようだ。


「……ちょっとやり過ぎたかしらん」


 母さんが頭をかきながらそうつぶやいた。

 うむ、あきらかにやり過ぎです。


 チート自重しろ。




紫乃さん自重しろ。と言う声が聞こえてきそうです。

-----------------------

そろそろ主人公達のステータスがややこしくなってきたので、整理する為に久しぶりに文中にステータスを載せました。

なので、文字数多めですが、内容はいつもくらいです。

-------------------------

武器の攻撃力のチート具合が比較対象無くて分かりずらい、とのご指定がありましたので参考までに偽クノイチ時代に作った武器攻撃比較表を……

ただし、あくまで物理攻撃力の比較ですので、魔法攻撃力で見ると今のところ竜骨の杖が最強武器です。

なお、予告なく武器設定を適当に変える時もありますので、下記の表はあくまで参考までに(笑)


攻撃力比較

10 ナイフ 小柄 クナイ

15 ダガー 包丁 

20 スリング

25 ショートソード 雷鳴の包丁 炎のお玉

30 ショートボウ

35 クロスボウ ロングボウ 銀のクナイ 

40 ブロードソード 小太刀 ロングソード

45 コンポジットボウ 銀のカトラリーセット

50 バスタードソード 太刀 

55 竜骨の杖

60 ツーハンデットソード グレートソード 白鱗の乗馬鞭

65 闇薙の包丁

70 斬馬刀 薙刀

75 

80

90 ドラスレ 伝説の魔剣クラス

120 エクスカリバー 伝説の聖剣有名どころクラス


160 波切りの小太刀、岩切の小太刀

200 竜牙刀

255 村正(村正最強は譲れません)

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